『地雷グリコ』青崎有吾さん
表題作。
ジャンケングリコに地雷を加えて、しかもあの罰にすることを考えつくのが凄い。さすがとしか言いようがありません。
ところでグーで勝つと「グリコのオマケ」で7歩というのがあったような気がします。
私は文系なので、そういうのを考えるのは好きです。
読み進めると、特殊なゲームの発想が凄いだけでなく、キャラクターの関係性が見事に描かれていて、むしろそれがストーリーを引っ張っています。
キャラクターの出し入れが本当にうまい。
椚先輩に『虎と翼』の松山ケンイチさんのイメージを重ねたら、すかさずぶっ飛んだ生徒会長が登場。
おもちゃ箱から新しい人形を取り出すような手捌きです。
さすが直木賞。
あっ、まだだった。
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