岩井圭也

小説家。このnoteでは「活字ラジオ」と題して、音声入力で作成したコラムを2023/6…

岩井圭也

小説家。このnoteでは「活字ラジオ」と題して、音声入力で作成したコラムを2023/6/17から毎日投稿しています。毎朝7時更新。

マガジン

  • 活字ラジオ 2024年5月

    2024年5月分の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2023年9月

    2023年9月分の活字ラジオです。

  • 活字ラジオ 2023年8月

    2023年8月分の活字ラジオです。

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はじめて岩井圭也のnoteを読む方へ

はじめまして、小説家の岩井圭也です。 このnoteでは、音声入力で作成したエッセイを2023年6月17日から毎日更新しています。作品への感想などのおたより、お仕事のご依頼などは、各出版社へお願いします。 岩井圭也って何者?岩井圭也(いわいけいや)。1987年生まれ。小説家。 大阪府枚方市出身。北海道大学大学院農学院(修士)修了。新卒でメーカー研究職として就職しつつ、6年間の投稿生活を送った末、2018年に『永遠についての証明』でデビュー。兼業作家としてひいひい言いながら

    • 7月いっぱいでSNSをやめます

      突然ですが、7月いっぱいでX(旧Twitter)のアカウントを削除することといたしました。特にトラブルがあったりとか、そういうマイナスの理由ではないんですけれど。今使っているSNSはこれだけなので、7月末でSNS使用はやめることになります(noteはSNSじゃないですよね?)。 一番の理由は、「インプットの時間をもっと作りたい」というものです。SNSをやってる時間なんてたかが知れていると思っていたんですが、先日、スマホの機能を使ってアプリの使用時間を調べてみたら、1日のうち

      • 【連載】それでもぼくは物語る#2 序②

        ではなぜ、こんなにも多種多様な「物語」が世の中に存在しているのか。人間はそんなにも「物語」を知ったり、つくったりするのが好きな生き物なのだろうか。 文筆家の千野帽子は、著書『人はなぜ物語を求めるのか』で「人間は物語る動物である」と喝破している。 私たちが「物語らざるを得ない」存在だと仮定するならば、社会に無数の物語があふれているのもごくごく自然な話ではないか。物語は、意図してつくるものではなく、なかば自動的に生成されてしまうものなのだから。 ここまでの話をふまえると、「

        • 【連載】それでもぼくは物語る#1 序①

          突然ですが、今日からnoteで新連載をはじめようと思います。 タイトルは「それでもぼくは物語る」。小説ではありません。エッセイというか、ノンフィクションというか、評論というか、ともかく小説以外の文章をつづっていく場になると思います。 noteでは「活字ラジオ」として、音声入力で日々の雑記を書いてきましたが、この連載では音声入力ではなく、普通にキーボード入力で書いていこうと思います。 更新頻度は不定期です。このnoteでは毎日なんらかの文章は更新する予定ですが、「活字ラジ

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        • 活字ラジオ 2024年5月
          31本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年9月
          30本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年8月
          31本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年10月
          31本
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        • 活字ラジオ 2023年11月
          30本
          ¥500
        • 活字ラジオ 2023年12月
          31本
          ¥500

        記事

          実在する人物を描く難しさ

          5月に刊行した『われは熊楠』(文藝春秋)ですけれども、直木賞候補になったことで、この1ヶ月、これまでの作品以上にいろんな方から感想をいただいたり、リアクションをもらったりしました。その中で、歴史小説というか、実在する人物を書くことの難しさもすごく感じました。(画像は直木賞の待ち会で着用していた南方マンダラTシャツ) 今回、すごく苦しんだのは「史実から逸れられない」というところです。実際に起こったことを破れなかったんですね。南方熊楠は非常に資料が多い人で、本人の日記もそうです

          実在する人物を描く難しさ

          第171回直木三十五賞、受賞ならず

          昨日は第171回直木三十五賞の選考会が行われ、一穂ミチさんの『ツミデミック』(光文社)が受賞作に決まりました。ノミネートされていた拙著『われは熊楠』は受賞ならずでした。詳しくは各種報道をご覧いただければと思います。 残念ながら受賞はできなかったんですけれども、初めて直木賞にノミネートされたことで、その反響の大きさが実感できました。本当にいい経験ができたと思いますし、候補にしていただいたこと自体が貴重な経験だったと思っています。 昨日は編集者の皆さんに集まっていただいて、都

          第171回直木三十五賞、受賞ならず

          文庫をめぐるあれこれ

          昨年『文身』(祥伝社文庫)という作品が、勝木書店グループが主催するKaBoSコレクション2024を受賞しました。これは書店さん独自の賞で、この影響もあって、勝木書店グループさん全体ですでに2000冊以上を売っていただいています。 その『文身』のPVを、この度勝木書店さんが作成してくださいました。 ありがたいことに『文身』は3刷まで来てまして、「KaBoSコレクション2024金賞」の帯を巻いた文庫が勝木書店以外の店頭にも並んでいるという状況です。この帯にはきっとパワーがある

          文庫をめぐるあれこれ

          「うるおい」と「弱さ」の時代

          『工芸批評』という本があります。この本は2019年、松屋銀座デザインギャラリー1953で開かれた『工芸批評展』に際して制作されたもので、いわゆる展覧会の図録に近いものかと思います。 掲載されているのは、工芸に関する批評が6篇、評者による工芸の具体例紹介や、関連書籍の書評です。工芸の勉強をする上ではかなり役立ちそうな本だと思って購入しました。 本書に収録されている批評の中でも、とりわけ鞍田崇さんの「物のうるおい」という一編が印象に残りました。鞍田さんは、「物の存在感がどんど

          「うるおい」と「弱さ」の時代

          透明書店の「お金まわり公開記」

          昨年4月にオープンした東京・蔵前の「透明書店」が、「お金まわり公開記」と題して、noteで毎月の売り上げ や利益を公開していたんですけれども、その連載が今月公開された下記の記事で最終回になるということです。

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          透明書店の「お金まわり公開記」

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          『紙の建築』と社会貢献

          この間、38.5度の熱を出してしまいまして。さすがに原稿は書けなかったんですが、それでも本は読めたんで、溜まっている本を順番に読んでいました。いくつか読んだ本の中で特に印象に残ったのが 、坂茂『紙の建築 行動する 建築家は社会のために何ができるか』(岩波現代文庫)という本です。

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          『紙の建築』と社会貢献

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          誰もがエゴのために生きている

          昨夜、岸田奈美さんとのYouTubeライブを見ていただいた方、ありがとうございました。リアルタイムで見られなかった方も、下記URLから全編見ることができますんで、よかったらご覧になってください。

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          誰もがエゴのために生きている

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          きょう20時から岸田奈美さんと対談します!

          本日20時から、作家の岸田奈美さんとYouTubeライブ配信を行います。主催は文藝春秋で、下記URLから配信されます。よろしければ、リアルタイムで視聴していただければと思います。

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          きょう20時から岸田奈美さんと対談します!

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          「横浜ネイバーズ」シリーズのカバーイラストを振り返る

          本日は『ディテクティブ・ハイ 横浜ネイバーズ5』の公式発売日です。例によって、少し早めに売りはじめた地域もありますし、あと数日かかる地域もあるかと思いますが、おおむね今日には書店店頭に並ぶんじゃないかと思います。

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          「横浜ネイバーズ」シリーズのカバーイラストを振り返る

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          創作活動と「地の粉」

          先日、こちらの朝日新聞の記事を読みまして。能登で出版事業を立ち上げた、張逸雯(チョウイーウェン)さんと塗師の赤木明登さんへのインタビューです。 この記事の中に印象的な一説があって。

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          創作活動と「地の粉」

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          半熟卵をつくる、小説を書く

          半熟卵を作るのって難しいですよね。 個人的に半熟卵ってすごく好きなんですけれど、茹で時間にいつも迷っちゃって。そもそも、ゆで卵自体が難しいんですよね。もちろん作業自体は単純ですよ。水の中に卵を入れて、お湯を沸かして待つだけなんですけれど。いつ引き上げれば僕の好きな半熟状態になるのかっていう見極めが、すごく難しくて。

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          半熟卵をつくる、小説を書く

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          改稿との付き合い方

          このところ大きめの改稿をやっているんですが、初稿を書き終えてから1年近くが経っていて、ようやく客観的に読めるようになってきたこともあり、大幅に削ったり書き足したりしています。 ありがたいことに、多くの作品は雑誌やウェブでの連載を経て、単行本として刊行させてもらっているんですけれども、書いてから1年くらいは寝かせた上で改稿したいなと、いつも思っています。大半の場合においては、そんなに長い時間を空けることはできなくて、半年後とか、短ければ1ヶ月後くらいには改稿に着手するわけです

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          改稿との付き合い方

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