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恋なの愛なの知らないの

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恋愛なのか、恋なのか、愛なのか、そうじゃないのか。わからないことをわからないままに
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#日記

秘密主義ディストピア

人は人に合わせていくつもの顔を持っているものだと思うけれど、相手に合わせた自分を持ちすぎている人を正直あまり信用していない。

本人すら素の自分、ひとりだけになったときの自分を思い出せなくなるのではと感じるぐらいに。

あなたの理想の自分はたぶん、あなたからどんどん遠ざかっている。

「私はあの人を絶対的に信頼しているわけではないよ」
「だから何を言われても大丈夫」

ふと口をついて出た言葉で、恋

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たまご焼き、甘いとしょっぱいどっちで生きる

あー面倒だよーって時期、なにも連絡しないようにするとちょっと回復するライフハック。

行きたくなるような予定を自分に課して出かけた。
自分は冷たい人だ、ひどいやつだ、そう思いながらも でも私も私の気持ちがまだよくわからないから。

深夜まで仕事のことを考えて、朝も早くから準備ができなかったと正直に詫びた。
本当のことだけれど、仕事がなくてもたぶんそこまで早起きはできなかった。
それでも出かけるため

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電話が得意になる方法とは

昔からずっと、なぜか電話が苦手で。
会って話すのは好きだし、最近だとオンライン飲みも楽しいけれど
なぜか音声だけの通話に、未だに慣れない。

昔からよほどの用事がない限り、またはよほど好きな相手じゃない限り電話をしてこなかったから、単に自分のルーティンにないというだけかもしれないが。

電話=大事な用事があるとき という無意識のすり込みがある。
電話=他愛もないことを気負わず喋るタイプの人が、きっ

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ミルクシェイクを飲み干すまでは

できない自分を あまり責めることはない
それも個性の一つだから

そう満月の夜に思ってから

いや、本当はダメなことも
知っているけど

涙も出ないのは大したダメージではないからか
その逆なのか

すばらしい時間がなくても
納得した人間関係
それでいい

たったひとりにはすべてを話せて
他の誰にも言えない
それでいい?

どちらがいいのだろう
というより、
どちらが合うのだろう

虚しくなればいい

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音楽と雨と、恋とさよなら

びっくりしたなあ、
1年半前に出会った、あの雨のような音楽。

眠る前に久しぶりに聴いて、暗闇のベッドの中で
ひとりで涙をぽろぽろと流してしまったんだ

からだの半分を枕に委ねて
雨に愛された曲を流しながら、
雫みたいな涙が
右側にだけ落ちていくんだよ

「僕はまだ君を愛さないことができる」

「愛さないことにするよ」
「この歌にだけ残す」

そう、そんな歌詞だったよね
すべて、また箱を開けてみた

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好きに傾く、傾かない。恋愛ポテンシャル

男女の友情は成立するのか?
異性の友達が恋愛対象になることはあるのか否か?

永遠のテーマになりそうなこの問題。
いっつも狭間で揺れている。

私はどちらも
あるにはあるし、なければない。

何度会っても友人以上の感情を抱かない相手もいれば、
いつのまにか好きになってしまう相手もいる。

前者は私にとっては「完全な男友達」で、
後者は私にとっては「私次第では友達でいられる」相手だ。

好きになって

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似たもの同士の恋愛未満、バーでの会話。

「もうそういう気持ちは忘れて次へ進もうと思っていたのに、あなたといると甘い感情を思い出しそうになるんです。ずるいです」

どういう表情でいればいいか分からなかった。

そんなときは笑ってばかりいる。

「あなたはとても可愛いです。何を悩むことがあるんですか?」

「─でも、自分に自信がないんですよ」

「どうしてですか?あなたが自信がなかったら、僕みたいなのはどう生きればいいんですか」

「見た目

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そろそろ素直になっていいんじゃないか。

物事を素直に捉え、思ったことを素直に伝えられる人間に
どうしてもなりきれない。

でも、今は なってみたい。

心の奥では、いや、奥ではなくても
とてもシンプルに、好きだとか嬉しいだとか
私は嫌だとか、寂しいとか、本当は会いたいだとか
やっぱり分からないです、とか
物事や人に対するさまざまな感情があるのに
それを伝えるのが「得策ではない」
あるいは「キャラじゃない」からと
なんにも言えないことは多

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100パーセントの優しさで誰かも自分も許したい。

へこみそうになった先日の夜、眠る前。
「やさしさ…やさしさ100パーセント…!」
と、なぜか小さくつぶやいていた。

まああぶない人じゃん。

外から見れば怪しいが、なぜかそれだけで自分が本当に優しい心の持ち主な気になって、
ちゃんと眠れた。

やさしくなれなかった裏返しでもある。
でも、錯覚するだけでもいいのだ。

村上春樹の作品で、あったっけな。
『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子

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すべて話してしまいたいときほど喋れなくなる。

言えないことってありますよね。
別に罪を犯したわけじゃなくても。

相手のことを悪く言いたくない。
知ってほしいけど知らないでほしい。
まだグレーなままでいたい。
整理しきれていない。
認めたくない。
明日には変わるかもしれないから
逃げ道を残したい。

何もかもがずるすぎて。

感情はとても脆い。

違う形で知り合っていたらもっと言えることがあるのにと思う。

そう、逃げ道を作っているみたいで嫌

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そんな告白もあるんだね。

「ていうか、かなり好きです」

「は?」

去年の年末、同時期にふたりから告白をされた。
結婚的な話がなくなったばかりの30代の立場でそんなモテ期到来ある?と驚いたり
なんでいっぺんに来てしまうのか、と
行き場のない贅沢な複雑さに悩んだりしてはいたのですが、
好きだと言ってくれた相手のひとりが
なんだか自由な恋愛観だったので今更ながら記録します。

最初から「可愛いですね」「タイプです」とは言われ

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だから私は、本を買うの

本って記憶に残るから。

勝手に記憶に残ってくれる。

もらった本は、その人ごと記憶として残る。

買った本は、私だけがその日のことをよく覚えている。

それが心地良い。

ひみつは本棚の中だけで充分だ。

映画と一緒なんだけど
本は、紙の重さが 余計に
思い出の存在感と
重なって

今日は仕方ないなあと、買ってみた。

言えないことは、本に残すしかない。

この本を手放すときが来たら
私は今日を

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幼なじみの男の子、都合のいい夢の話。

夢を見た。
大好きだった異性の友人、レンが出てきた。
この夢は絶対に忘れたくないと思ったのに、
昨日見た夢だったのか、おとといのことだったのか
なぜか正確には思い出せないことが少し寂しかった。

でも、内容はハッキリと覚えている。

どこかの駅のホーム。地元ではない、知っている人と会うはずもないような場所で
突然すれ違った人に腕を掴まれた。
びっくりして顔を見るとレンがいた。
なんでこんなところ

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ストックホルム症候群と呼ばれた恋愛

私が21歳から29〜30歳ぐらいまで、
うん、何だかんだで約10年か。
ずーっと忘れられず、ずーーっと心の底では大好きだった男性がいる。

相手は年上。頭の良い大人の男の人だった。

どんなに好きになっても、絶対に私のことは選ばないだろうという相手だった。

仕事はものすごく出来たし人望もあるけれど、とても悲しい出来事を経験した持ち主でもあった。

20代の頃は、
「いつかは選ばれる」
「本当

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