中島光信/ブッダアス!(Buddhist in residence)

僧侶・ファシリテーター/毎週水曜コラム更新/WORKSHOP AID「世界三大宗教から…

中島光信/ブッダアス!(Buddhist in residence)

僧侶・ファシリテーター/毎週水曜コラム更新/WORKSHOP AID「世界三大宗教から見た映画評論」ライブ配信etc./各種ワークショップ告知

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ZORN「My Life at 日本武道館」レポート

去る1月24日(日)、ラッパー・ZORNによるワンマンライブ「My Life at 日本武道館」に足を運んだ。ライブから半月近く経った今でも、その余韻が消えない。そんな当日の模様を…

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銭湯巡礼記11~福井県福井市「宝永湯」(24年2月)

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銭湯巡礼記⑩~岩手県奥州市「薬師堂温泉」(24年2月)

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銭湯巡礼記⑨~【閉館】東京都稲城市「よみうりランド丘の湯」(24年1月)

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2023ベストアクト5

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20年越しの待望(涙)Donald Byrd『Places And Spaces』を発見!

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銭湯巡礼記⑧~岩手県遠野市「踊鹿温泉 天乃湯」(23年8月)

『遠野物語』の土地を訪ねたくて岩手県遠野市へ。この日は1日自転車で物語の舞台を回って、汗だくになって、探した、市内に唯一残る公衆浴場がこちら「踊鹿温泉 天乃湯(…

ZORN「My Life at 日本武道館」レポート

ZORN「My Life at 日本武道館」レポート

去る1月24日(日)、ラッパー・ZORNによるワンマンライブ「My Life at 日本武道館」に足を運んだ。ライブから半月近く経った今でも、その余韻が消えない。そんな当日の模様を、ここに記録しておきたい。

  *  *  *

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の東京。そうした厳しい環境でも、開催の決断を下してくれた全ての関係者に敬意を表し、呼応するかのように、当日の武道館はヘッズで溢れた

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映画レビュー:24年4月の7本

映画レビュー:24年4月の7本

・DUNE 砂の惑星 PART2
(2024年/アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)

古今東西繰り返されてきたサーガっちゃサーガだろうが、いやぁまったく、違う惑星のSFと思うからマダ見ていられるけどさぁ。現在の世界情勢と無縁で観らんねーだろこんなんよ(呆)脳みそ戦争のマッスル映画ですよ。計略と政略と火炎放射して切り札が核って。核の扱いが幼稚すぎるアメリカ映画どうにかならないんすかね。

・ロイ・

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映画レビュー:24年3月の11本

映画レビュー:24年3月の11本

・ミレニアム・マンボ
(2001年/台湾、フランス/ホウ・シャオシェン監督)

光の色合いがまだまだアナログの頃で、全然違うんだよなぁ。目にやさしいし温かみがある。女も男も(小道具として)タバコ吸いすぎ。てか夕張ロケのくだり、脈絡なさすぎる。どんな力が働いてこの捻じ込みシーンがあるのか。。

・ロッタちゃん はじめてのおつかい
(1993年/スウェーデン/ヨハンナ・ハルド監督)

よくねた。劇場に

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銭湯巡礼記11~福井県福井市「宝永湯」(24年2月)

銭湯巡礼記11~福井県福井市「宝永湯」(24年2月)

取材をかねて人生初の福井県へ。しかしこんなに駅前が恐竜推しだとは。今月に新幹線が開通するようなので、急ピッチに工事が進められていた。きっと人の流れも変わるんだろう。

そんな福井駅そばで探した、こちら「宝永湯」(ほうえいゆ)さんを訪問。

のれんをくぐると、あまり見たことのない造りのエントランスだった。

扉の向こうには番台。こぢんまりした町の銭湯という趣き。ハウス型天井の浴室にタイル張りの壁、銭

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銭湯巡礼記⑩~岩手県奥州市「薬師堂温泉」(24年2月)

銭湯巡礼記⑩~岩手県奥州市「薬師堂温泉」(24年2月)

今年で最後となる黒石寺「蘇民祭」参加のため、岩手県奥州市へ。JP東日本圏内が平日10,000円で1日乗り放題の「キュンパス」を利用できたのが有難かった。

到着したのは一関駅。そこからレンタカーで友人の寺などを回って北上し、水沢で宿を取った。ここから黒石寺までは車で20分程と近い。そこで日帰り温泉を検索し出てきたのがこの「薬師堂温泉」。

東北を旅慣れた方から、出発前に「黒石寺に行くなら、薬師堂温

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銭湯巡礼記⑨~【閉館】東京都稲城市「よみうりランド丘の湯」(24年1月)

銭湯巡礼記⑨~【閉館】東京都稲城市「よみうりランド丘の湯」(24年1月)

思い出深い「よみうりランド丘の湯」さんが、2024年の1月8日をもって20年の営業を終えた。最後のお別れに家族で訪問。

目の前がよみうりランドなので大観覧車が眼前に。日中の仕事を終えてからだといつも宵からしか来られなくて、そのたびに遊園地に入りたがる娘を「今日は遅くなっちゃったから、別の日に来ようね」となだめながら、結局、遊園地には1度も入らずに、この「丘の湯」最終訪問日を迎えてしまった。そして

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映画レビュー:24年2月の7本

映画レビュー:24年2月の7本

・カラオケ行こ!
(2023年/日本/山下敦弘監督)

紅だー!あぁ面白かった。編集少し詰めた方がリズム出てもっと面白いよ!とかはあったけれど、上出来です、満足♪

・ガッジョ・ディーロ
(1997年/フランス ・ルーマニア/トニー・ガトリフ監督)

ロマの歴史つらい。今の時代に穏やかには観れない。音楽で包んではいるけれど、とてもつらい映画でした。

・レザボア・ドッグス
(1992年/アメリカ/

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映画レビュー:24年1月の7本

映画レビュー:24年1月の7本

・午前4時にパリの夜は明ける
(2022年/フランス/ミカエル・アース監督)

2024年の映画初め。シャルロット・ゲンズブール。それに尽きる。マジックアワー。

・PERFECT DAYS
(2023年/日本・ドイツ/ヴィム・ヴェンダース監督)

虫唾の走る映画。上映中何度席を立とうと思ったことか(観たけど。ぐぬぬ)。庶民はこうあれ、慎ましく、涙をこらえ、たまに自分へのご褒美でガス抜きしてね、知

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2023ベストアクト5

2023ベストアクト5

2023年の個人的ベストアクト5を振り返る

5/31(水)
THA BLUE HERB tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP Ⅱ」RELEASE LIVE@ LIQUIDROOM(恵比寿)
ステージングが目に焼きついてる。Mummy-Dの登場シーン、マイケル・ジャクソンの「ライヴ・イン・ブカレスト」の登場シーンみたいで、メチャかっこよかったな。後からもじわじわ反芻できる、

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映画レビュー総括:23年の86本

映画レビュー総括:23年の86本

2023年は劇場で86本の鑑賞。中でも印象的だったのは、

「aftersun/アフターサン」(2022年/米/シャーロット・ウェルズ監督)
「エドワード・ヤンの恋愛時代」(1994年/台湾/エドワード・ヤン監督)
「福田村事件」(2023年/日本/森達也監督)
「アメリ」(2001年/仏/ジャン=ピエール・ジュネ監督)
「越後奥三面―山に生かされた日々」(1984年/日本/姫田忠義監督)

とい

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映画レビュー:23年12月の13本

映画レビュー:23年12月の13本

・アメリ
(2001年/フランス/ジャン=ピエール・ジュネ監督)

傑作!たまにカメラ目線になるメタさ、アングル変化、早送りやCGなど大好物。10代後半だった、この90年代終わり~2000年代初頭の雰囲気が自分の基盤を作っているのだな。すごくしっくり来るし、かっこいいと思うもの。当時のアメリフィーバーを白い目で見ていたけれど、今観れてよかったです。

・陽炎座
(1981年/日本/鈴木清順監督)

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20年越しの待望(涙)Donald Byrd『Places And Spaces』を発見!

20年越しの待望(涙)Donald Byrd『Places And Spaces』を発見!

高校の文化祭でクラスごとにオリジナルTシャツを作ることになって、そのデザインを任された時、サンプリングしたのがトランペット奏者Donald Byrd(ドナルド・バード)が1975年に吹き込んだ名作『Places And Spaces』のジャケットだった。

高校時代からHIP-HOPを聞くようになって、元ネタを掘っていく中でこのアルバムに出会った僕は、ジャケットのあまりのカッコよさに痺れ、音源のカ

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映画レビュー:23年11月の9本

映画レビュー:23年11月の9本

・ビー・ガン / ショート・ストーリー
(2022年/中国・フランス/ビー・ガン監督)

何を観せられているの?15分だったから我慢できたけれど、途中退席待ったなし、高校時代の自主制作映画を思い出したよ。

・軽蔑
(1963年/フランス・イタリア・アメリカ/ジャン=リュック・ゴダール監督)

すばらしい!ロケ地のマラパルテ邸の美しさ、肌の色も色彩と捉えた配色の妙、音のあるなしを意識的に操る細やか

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映画レビュー:23年10月の9本

映画レビュー:23年10月の9本

・ソゴビ
(2002年/アメリカ/ジェイムズ・ベニング監督)

すべて150秒(2分30秒)の定点観測×35シーン。エンドロールでそれぞれのシーンのロケ地&どの企業所有の土地なのかが明かされるという。これで成立するのねと勉強になります。

・フェイシズ
(1968年/アメリカ/ジョン・カサヴェテス監督)

情緒不安定のお戯れ。イケオジが若い女の子を口説く。自分の不倫は良くて妻の不倫は許せない男。「

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映画レビュー:23年9月の7本

映画レビュー:23年9月の7本

・大輪廻
(1983年/台湾/キン・フー、リー・シン、パイ・ジンルイ監督)

「台湾巨匠傑作選2023」にて鑑賞。日本劇場初公開。出演者たちが3世代にわたって輪廻転生を繰り広げ、3世代でそれぞれ監督が違ってテイストが違うの、面白い。ヒロインがのん(能年玲奈)そっくり。

・長江哀歌
(2006年/中国/ジャ・ジャンクー監督)

冒頭、情緒たっぷりの景色でじっくり引き付けて→慎ましく、でもしっかりと

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銭湯巡礼記⑧~岩手県遠野市「踊鹿温泉 天乃湯」(23年8月)

銭湯巡礼記⑧~岩手県遠野市「踊鹿温泉 天乃湯」(23年8月)

『遠野物語』の土地を訪ねたくて岩手県遠野市へ。この日は1日自転車で物語の舞台を回って、汗だくになって、探した、市内に唯一残る公衆浴場がこちら「踊鹿温泉 天乃湯(おどろかおんせん あまのゆ)」さん。

「岩手県内第2位の含有量を誇る天然ラドン冷鉱泉」ということで、浴室内には注意書きが。鉄の匂いがする、熱くもなくぬるくもない、長湯したくなる水温。地元の方の社交場になっているような会話も耳に心地いい。

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