映画レビュー総括:23年の86本
2023年は劇場で86本の鑑賞。中でも印象的だったのは、
「aftersun/アフターサン」(2022年/米/シャーロット・ウェルズ監督)
「エドワード・ヤンの恋愛時代」(1994年/台湾/エドワード・ヤン監督)
「福田村事件」(2023年/日本/森達也監督)
「アメリ」(2001年/仏/ジャン=ピエール・ジュネ監督)
「越後奥三面―山に生かされた日々」(1984年/日本/姫田忠義監督)
といったところ。劇映画では「aftersun/アフターサン」がもう随一にズバ抜けて良くて、あとは、ドキュメンタリー映画を撮っている身分として「越後奥三面―山に生かされた日々」を観られたことは学びが大きかった。
2023年は、3月に「名演小劇場」(名古屋)の休止、4月に「Bunkamuraル・シネマ」(渋谷)が長期休館、7月に「名古屋シネマテーク」が閉館。「吉祥寺プラザ」(東京)、「大洋映画劇場」(福岡)は2024年での取り壊し並びに閉館を発表した。
昨年末の総括エントリでも書いたように、自宅では、配信サービスでは映画を観られない、劇場に足を運びたい私のような観客にとって、映画館の存続は死活問題なので、ひいきの場所には足しげく通いたいと常日ごろ思いながら、以下のようなニュースを観るとやるせない気持ちは募る。
2022年9月に菊川(東京)に新規オープンしたばかりの「Stranger」の運営移管のお知らせも、ミニシアター運営の難しさを物語っていた。
前述の「Bunkamuraル・シネマ」(渋谷)の長期休館に代わって、6月に新たな映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」がオープンしたり、7月に閉館した「名古屋シネマテーク」に近々新しい映画館が開館するというニュースは救いだったけれど、それでも劇場の減少には歯止めが利かないのかと悔やまれる。大手シネコンは増えるけれど、かかる作品が一辺倒だからねぇ。。
やっぱりやっぱり、好きな映画館にはちゃんと通いたいなという気持ちを強くするのだった。
2024年は、ようやく日本公開が決まったノーラン新作「オッペンハイマー」を観たいし、チャンスを伺いすぎてまだ観れていない宮崎駿新作「君たちはどう生きるか」は観たい。
自分のみならず、家族も元気じゃないと映画館なんて行けないので、やっぱり心身ともに自分を大事にしていかなければと胸に誓う年末年始だったのでした。
<了>
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