瀧波 わか
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「はじめて」を売る洋菓子店
昔、実家から歩いてすぐの場所に『ロンパード』という洋菓子店があった。
老夫婦が営む小さなお店は、戸口がせまく陽が入りにくいのか、店内はやや薄暗い。
白を強調する照明とポップな色合いがお決まりの「ケーキ屋さん」ではなく、昔ながらの「洋菓子店」と呼びたい空間だ。
幼少期、一番よく食べたケーキはロンパードの商品だった。
記憶にはないものの、祖母から聞いた話では、私が人生ではじめて食べたケーキはロ
きみたちのエクスプレス号
『夢中になれることが、いつかキミをすげぇヤツにするんだ!』
往年の大ヒットアニメ、ドラゴンボールZのオープニングテーマ曲の一節。
私はこのメッセージが、子供向け番組の冒頭で力強く歌唱されたことに、ちょっとした感動すら感じている。
「好きこそ物の上手なれ」という表現が古くからあるように、好きな気持ちがあるもの、モチベーション高く取り組んだものは結果がでやすい。
この示唆に、私は強く同意する。
なんて素敵なドレスだったの
今ではめずらしくないが、七五三のときにドレスアップしてスタジオで記念撮影をする、という文化は、私が小学生になったころに出現した。
少なくとも、私がこのならわしを知ったのは小学2年生の時であった。
休日に遊びにいった友達のおうちに、該当の写真が飾られていたのだ。
白いベンチの真ん中に座っている同級生は、アイドルみたいなフリフリでピンクのドレスを着て、2つにわけた髪もきゅるるんっとカールし
noteデビューから半年間で起こったこと
年末だ。
やることがあるようでないようで、いたずらに急かされる時期。
普段よりきちんと過ごさなくては、少し贅沢な食べ物を食べなくては、という圧力をゆるりと感じている。
こんなときこそどっしり構えていたいものだが、なんとまだ仕事が納まっていないので、いま必死で処理っている。
そんな中、現実逃避を兼ねて、この1年のnote活動を振り返ってみたい。
1年、といっても、noteをはじめたのは今年の6月
大遅刻だよ、サンタさん。
私の実家は「サンタクロースのこない家」だった。
毎年プレゼントは買ってもらえたが、それはオモチャ屋さんやデパートでレジに並んで手に入れたもので、起きたら枕元にプレゼントが…という体験は一度もしたことがない。
「いずれバレる嘘をついても意味がない。親が買ってやったものをサンタの手柄にされるのも癪にさわる。」
物心がついたときには、すでにこう説明されていた。
私にとってサンタクロースは、