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おきにいりの本棚

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尊敬するnoterさんの、好きすぎて何度も読みたい!!noteたちです。
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#言葉

じんせいを人生と書いてみたい、8日間だった。

じんせいを人生と書いてみたい、8日間だった。

ずっとnoteもおやすみしていて。

メンタルも弱っていて。
メンタル補強してからじゃないと、泣き言を書いてしまいそうなので。

その機会を待っていました。

母の介護。
やっと8日目を迎えられました。

まだ新米の新米だからなんもいえねーわけですが。

思ったよりはしんどくはなかったのに。
労働的に。

でもしんどかったのは、心でした。

作業の合間に、そのぽっかりした余白に
泣きそうになったり

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家族って減点ゲームじゃなかったんだと、知った。

家族って減点ゲームじゃなかったんだと、知った。

熱い心はもうどこかに置いて
きたのかもしれない。

昔もっていたかもしれない野心とか
負けん気とか。

熱すぎたり、自己顕示欲が過ぎたりして
自分のバランスを崩しがちだった
あの頃からしたら今はとても
静かな心なのかもしれない。

母が倒れてから、日常がすこしずつ変わって
いった。

ふたり暮らしが独り暮らしになった。
ごみの量が減った。
電気代も半分になった。
新聞を読むのがわたしだけになった。

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人生で覚悟を決める場面はそんなに無いけれど、今。

人生で覚悟を決める場面はそんなに無いけれど、今。

母の誕生日だった。

誕生日だからと言って、きまって電話する習慣はなかったけれど、今年はなんでか母の声が聞きたくなった。

「誕生日、おめでとう」

そう言うために電話をしたのに、最近ようやく覚えたビデオ通話に出た母の第一声は「わぁ〜メメちゃんの顔見れた〜!ちょっと痩せた?もう晩ご飯食べたの?ちゃんと食べないとだめよ。」いつまで経ってもおんなじの、そんな言葉だった。お母さん、もう私、29歳にもなっ

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雨の日の図書館とことばたち。

雨の日の図書館とことばたち。

若い頃は本が嫌いだった。

唯一読めるのは谷崎潤一郎の『痴人の愛』
だけだった。

それが中学生のはじめの頃。

きっかけは、この原作をわたしが通っていた
卒業生の方が女優になられて演じたことが
きっかけだった。

本を後に回して、キネマ旬報のシナリオから
読んだら、はまった。

字だけなのに映像がもう動いている世界って
おもろいなって思って、夢中になって
学校から帰ると部屋にこもって読んでいた。

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忘れられない言葉~「不安と感謝は同時に感じられない」。

忘れられない言葉~「不安と感謝は同時に感じられない」。

じぶんの中に降り積もった言葉はいつのまにか、降り積もっていたことさえ、忘れてしまって、心の底で眠ったままだったりする。

でも、こんな忘れっぽいわたしでも一度聴いたら、忘れられない言葉というのが幾つかあってそのトップにあがるフレーズを今年は何度も思い出していた。

わたしは瞬間的にしょっちゅう不安になっておろおろするタイプなのだけど。

不安な時って、やってくるかどうかもわからない不安のことばかり

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偏愛していた。ボブ・マーリーが好きだった猫。

偏愛していた。ボブ・マーリーが好きだった猫。

ずっと、犬のことばっかり書いていて。ばっかりでもないけれど、

犬のことを愛してるって書くと、ちょっとほんとうは後ろめたくて。
それはわたしがほんとうにちゃんと一緒に暮らしていたのは、黒猫だったから。

「窓と猫の物語」を展開しているYKKのCМって、ほんとずるいなって思う。

あれを見ていると、ひそかに涙ぐみたくなるし、誰かと一緒の時にあれを見かけると、通り一遍の言葉でかわいいねってごまかしてみ

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はじめての絵本を作りました!『どこかでだれかが』。

はじめての絵本を作りました!『どこかでだれかが』。

noteに来てから3年目になります、ゼロの紙と
申します。

はじめての絵本を憧れのイシノアサミさんと
ご一緒させて頂き創ることができました!

この絵本は。
すてきなとある方からのリクエストから始まりました。

御縁をつないでいただき、心より感謝申し上げます。

福岡で開かれるひと色展が、明後日からスタートします。
そちらにも絵本を額装して飾らせて頂いています。

今日は一足はやく共作絵本
『ど

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母の呼吸をつないでくれる人たち。

母の呼吸をつないでくれる人たち。

書いている時って、すこしだけ
息を止めてしまっている時がある。
昔からの癖だ。

あ、今息を止めていたんだって気づくたびに
少しだけ息のこと、呼吸のことを考える。

母は9年ぐらい前から、酸素ボンベのお世話に
なっている。

外出するときは、ショッピングバッグの小型版の
ような縦長の酸素ボンベと歩く。

いつもどこかに出かける時は急いでいるので、
玄関先をゆっくり眺めることはないけれど。

この間

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じぶんを大切にする【日記】

じぶんを大切にする【日記】

 じぶんが今したいことは何なのかを、よく考えるようになった。

 したいことをするにしても、したくないことをするにしても、「今したいことが何なのか」を分かってるかどうかで、ストレスのかかり方がぜんぜん違うからだ。

 もちろん、何にもしたくないときだってある。それでもやらなきゃいけないときは、嫌々やることにしている。嫌なものは嫌なのだから。

 そうしてじぶんの気持ちに嘘をつかないように過ごせたら

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ありがとう【詩】

ありがとう【詩】

意味もなく
すれ違いざまに
ぼくらは抱き合った
限られた機会を
大事にするように
澱みなく
愛し合えますようにと

泣きながらでしか
出てこないことば
お互いの傷を
重ね合わせて
ケロイドになっていく
美しくなくてもいい
ただ頭を撫でてほしい
手をとって
ここから連れ出してほしい
そんな気分じゃないときでも

限られた笑顔を
散りばめるように暮らそう
よく眠って
夢の中でも逢おう
音楽が途切れても

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ゆったりくったり日記

ゆったりくったり日記

 このところnoteの更新頻度が多くなってしまっていて、熱を上げ過ぎている気がしてきたので、またゆったりペースになるようにと心がけていくことにしてみました。

 ゆったりにしたいのはnoteにまつわることだけじゃなくて、話すのもゆっくりにしたり、なんとなく毛布をぎゅっと抱いてみたりして、目を閉じてからだの力を抜くようにしています。意識してアクセルを踏むのをやめることで、やっとちょうど良くリラックス

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わたしよ【詩】

わたしよ【詩】

もしかしたら
やっと元気が
本当に元気が
帰ってきてくれたのかも知れない

今まではやっぱり
元気のようで無理をしていた
今は飲むものも食べるものも
愛情も友情も創作も
みんなひとつながりになって
わたしを生かしてくれている

思わずやわらかくなって
思わず笑顔になって
気づけばあかるくなっている
まるで灯のなかにいるような心地
かなしい気持ちも
それを支えてたたえてあって
どんどんと わたしは

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ビスケット【詩】

ビスケット【詩】

泣きそうな顔をして

ビスケットかじってる

君はずっと

がんばってきたんだ

ふわり湯気をみつめながら――感謝を込めて【エッセイ】

ふわり湯気をみつめながら――感謝を込めて【エッセイ】

 きょうは本当にさむいなぁと思って、リビングから寝室に逃げ込んだ。それから、掛け布団やら毛布やらをふかふかに抱き寄せて、からだを預けてみたら、包み込まれたみたいにやさしいソファに早変わりしてくれた。

 ◯

 寒さには、出し惜しみはしない。外に出るときも、マフラーに、レッグウォーマー。バッグにはいつも貼るカイロを忍ばせてある。なぜなら、まだ体が「分かりました、冬なんですね!」と思い切れていない、

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