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現実とは、総じて詐欺なのである。
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退職論文③

2章 退職に踏み切った理由人間とは、そもそも多層的な存在であり、単一の側面や理由だけで決断することは稀であろう。私が今回退職を決意したのも、さまざまな立場としての自分に諮った結果、全ての視点において「辞めるべき」との回答が出たからである。ここでは、後に後悔したり同じことを繰り返すかもしれない自身や、後に続く人々の参考になればと、その結果を記しておくことにする。

※プライベートな内容を多く含むので

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退職論文②

1章 退職したくなる理由 前置きが長くなってしまったが、ここでは「デジタルネイティブ」と言う側と言われる側の世界観の違いを整理することで、若手が辞めたくなる理由を考察する。世界観—そう、まさに、見えている世界が全くの別ものなのであり、それはつまり信じるものや理想、倫理や常識までが異なるということだ。
 例えば、「言う側」が”正解”の判断を年長者や歴史・過去に依る一方で、「言われる側」は”正解”とは

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退職論文①

はじめに 近年、若年層の退職が急増している。他国では何やら、グレート・レジグネーションなる流行もあるらしい。
 世界的に生活環境が変化し、働き方や生き方といったものを見直さざるを得ない状況下にある今、さして驚くべきことではないのかもしれない。そもそも転職者は増加の一途をたどり、転職の広告が至るところにあった状況ではあったし、退職を希望する状況や気持ちが理解できる人も多いだろう。ところが、どうやらそ

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人生を狂わす「人生を狂わす名著」

人生を狂わす「人生を狂わす名著」

これは、三宅香帆氏の罪を告発し、相応の罰を求めるものであります。

わたくしは、氏に人生を狂わされました。氏の言葉は無防備なわたくしの心に深く突き刺さり、それは酷い傷を負わせました。これはれっきとした傷害であります。
しかも、あろうことかその凶器として、どうしたって否定も反論も存在の抹消もできない、名著だとか古典だとかを利用しました。これを悪質と言わず、何を悪と言うのでしょうか。

なぜ氏の言葉が

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カオスを愛し、カオスと生きる

カオスを愛し、カオスと生きる

VUCAは世界そのもので、カオスは人間のことだ。

生むは易し、壊れるも易し。更新は茨の道。 今の仕事では、自分が生まれた年くらいに作られたモノを延々と更新している。作った当時の喜びあふれる手書き図面の黄ばんだ青焼きと、老朽化した本体を見ながら、いかにその過去をきれいに上書きしきれるかばかり考えている。最新設備を取り揃えた当時は老朽化することなんて考えないから、更新がめちゃくちゃ大変なのは言うまで

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いばら姫

いばら姫

凄まじいイバラの向こうに、幸せがいる。
眠りながらじぃっ、と待っている。

確かに、見えているのだけれど。
この茨をくぐりさえすれば手に入るのだろうけど。
…僕はまだ飛び込む決意ができない。

その昔母親に言われたんだ / ひとつ手に入れるときは / ひとつふたつ手放さなくちゃ / 本当の幸せなど来ないよ ってね
――斉藤和義 「それから」

口ずさんではみたけれど、歌詞の意味は分からない。

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脱出ゲーム:観客・監督不在、脚本なしのエンドレス・ロールプレイ劇場からの脱出

脱出ゲーム:観客・監督不在、脚本なしのエンドレス・ロールプレイ劇場からの脱出

演劇で大切なのはセリフではない。
飲み込まれた言葉、脚本に書かれないこと、沈黙、一瞬の間。
”本当に大切なのは、目に見えないところなんだよ。”
言語化も、記録も、後世に残すこともできないところ。
最も価値があるのはそこだ。

人生は茶番劇なのか、茶番劇が人生なのかいつからだろう、ずっと演劇の中にいるようだった。
誰に教わったわけでもないのに、職業、所属、そういったものによってとるべき態度が変わるこ

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食事

食事

顎を動かしたいが為だけに肉を喰らう。
否、正確に言えば喰らいたい為に喰らう。

ところで。
私は、何を喰っているのだ?

答えを求め、血みどろになりながら魚を捌く。
「お前は、私が殺す。」
頭を切り落とし、歓喜の雄叫びをあげる。
「お前の命は貰ったァ!」
この手で、お前を殺して、喰らう。
そして、私は、生きる。
己で捌いた魚ほど
おいしく愛おしいものはない。

…ああ、豚や牛もこの手で捌いてみたい

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モノとコトのポリフォニー|多世界生活のすゝめ

モノとコトのポリフォニー|多世界生活のすゝめ

「地球はただ1つ、世界は無数」「だから我々は争うのだ」
「近くに別の地球さえあればな…」
「世界は君のそばに無数に溢れている!」
「そうとも」
「テクノロジーは地球をいかに小さくするかに腐心してきた」
「テクノロジーは世界をいかに大きくするかに腐心してきた」
「いまでは1日で1周できる」
「もはや一生かかっても全世界は見えない」
「世界は意識の数だけ存在する」「おい、過去の意識も数えておけ」
「死

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繋がりの断捨離┃相対性理論と分断に関する考察

繋がりの断捨離┃相対性理論と分断に関する考察

小さな祖国=故郷(ローヂナ)こそが、大きな祖国より大きいのである。
――ヴェチェスラフ・カザケーヴィチ

"故郷"はどこにあるのか私のローヂナは、間違いなく"我が家"だ。
母の命令は絶対だが、国家元首に直接命令されたってきかないし……とかいうことでなく、
"自国"がなくなったことのない私には想像がつきにくいが、国というものはなくなるからだ。国は不滅ではなく、元首も変わる。
しかし、我が家で過ごした

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全員が正しい人であることを前提とした仕組みに問題があるのなら、変わるべきは人ではなくて、仕組みの方なのか?

全員が正しい人であることを前提とした仕組みに問題があるのなら、変わるべきは人ではなくて、仕組みの方なのか?

ジェンガをしていて、気づいた。

「あ、これ、会社か国だな」って。

いやもうさ、明らかにらかに分かるよね。
それ抜いたら、倒れるでしょ。
ほら、歪んだ!

初めはきれいに積まれていた積木が、
無計画にとりあえず簡単なとこから抜かれて、
高さだけどんどん高くなり、
土台はスカスカにかになっていく。

頭が重いね。

誰がどう見てもぐらぐら。
物理法則なんて知らなくても、崩れることは知っている。

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闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう

失政は政治の本質だ
――トルメキア ヴ王『風の谷のナウシカ』

政治や経済を発展させてゆくことが、より良い生活へ繋がるのだ、という。

あたりまえ?
理想郷には政治や経済は必要ないのに?

根拠のない噂が、
真理の顔をして、でんと居座っている。
どんなフェイクニュースよりタチが悪い。

世界はいつも間違っている。
我々は進んでいるのではない。
“湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ

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εν αρχη ην ο λογος

εν αρχη ην ο λογος

訳のわからぬ曲線の並びが主張する。
“はじめにLogosありき。”

とある宗教の話ではない。全ては繋がっている。

ことばがなければ、
自分と話すことすらできないのだ。
己の中で生まれた何かを己から切り離し、それと対話することで、はじめて孤独が生まれる。
私と"私"、水入らずの完全な閉鎖空間が。

孤独はもとからあったものではない。
我々の祖先が、発明したのだ。

そうして自我が生まれた瞬間、肉

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Yet the earth does move.

Yet the earth does move.

今日もまた使ってしまった。
「それでも地球は回ってる」

これには2重の意味がある。

だいたいが、
「人生のほとんどは、
 誰かの作った常識と、
 誰かの植え付けた思い込みで成り立ってる。
 現実なんてどこにもない。
 ただみんなででっち上げた
 社会的現実があるだけ。
 だけど、
 気づかない人はそれでいいんじゃない。」
という文脈の後でつかう。

地球が回ってる事実なんて知らなくても、
世界

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