全員が正しい人であることを前提とした仕組みに問題があるのなら、変わるべきは人ではなくて、仕組みの方なのか?
ジェンガをしていて、気づいた。
「あ、これ、会社か国だな」って。
いやもうさ、明らかにらかに分かるよね。
それ抜いたら、倒れるでしょ。
ほら、歪んだ!
初めはきれいに積まれていた積木が、
無計画にとりあえず簡単なとこから抜かれて、
高さだけどんどん高くなり、
土台はスカスカにかになっていく。
頭が重いね。
誰がどう見てもぐらぐら。
物理法則なんて知らなくても、崩れることは知っている。
それでも自分の番が来たら、どれか一つ抜かなきゃならない。
どうして?
これ以上高くすれば必ず倒れるのに。
それでも抜かなきゃいけない?
だってそういうルールだから。
だったら、ジェンガというゲームを止めればいい。
上に積んだのを戻せばいい。
平置きにすればいい。
その前に全員が「飽きた、もう辞める」って言えばいい。
簡単な話。
どうしてできないんだろう。
成長し、欲望を満たし続ける先にあるのは幸福ではない。
崩壊なんだ。
だって生き物は老いるんだから、現状維持すら大変なのよ。
お願いだからもう、これ以上、は求めないでよ。
ルール。それ自体は美しいもの。
ルールの中で生きるのは善良な人。
なのにどこかで歪んで人を苦しめるのはどうしてだろう。
崩壊寸前の長周期振動に酔って気持ち悪くなりすぎた私は、
根本原因を解決する力もなく、対処療法でごまかしながら感情のままに目の前の現象を叩くだけ。
そうやって相変わらず自分の番でジェンガを崩さないことだけに心臓を捧げている私こそが、ジェンガを崩壊させる真犯人なんだろうね。
一体、どうすればいいのかしら。
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タイトル:諌山創『進撃の巨人 8巻』より
画像は:崩れそうなジェンガのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20171211360post-14657.html
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