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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2022年2月の記事一覧

リーダーは作られる、という話

リーダーは作られる、という話

令和の価値観は変わってきている。

昭和や平成初期は、マネジャーやら部長やら、のタイトルがあるとか、或いは、有名な〇〇社で働いているから、等の理由で、人を統率したり、良く見てもらえたりしたかもしれないけど、最近は変わってきている。

俺は社長だから、部長だから、有名企業で働いているから、というような、表面的な肩書に、迎合しない人が増えてきているのは確かだ。

なぜこういう話をするか、というと、先日

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自分を主語にせず、部下や子どもを主語にする 二宮金次郎(尊徳)から考える

経営立て直しの手腕を買われた二宮金次郎(尊徳)は、桜町の立て直しを依頼される。ところが農作物があまりできない土地に重税をかけられる理不尽が長く続き、マジメに働くのがばからしく、人々の心は荒廃していた。尊徳の立て直しは困難を極めた。

多少強引なことを行ったこともあり、反発する者続出。尊徳は「桜町の人々のためにやっていることなのに、どうしてわかってくれないのか」と苦悩した。ついに心折れ、ある日突然行

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褒める時は「具体的に褒める」

褒める時は「具体的に褒める」

「毎週必ずひとつは褒める」

3年前から自分に課している習慣です。

当時、マネージャー向けの研修を受けた際に、マネジメントは「叱る」より「褒める」方が部下の力を引き出すということを学びました。

私の会社では毎週月曜日に課内ミーティングをしています。当時は「反省会」と称して、前の週の「良く無かった点」や、「やり残した課題」を指摘するダメ出し中心のミーティングになっていました。

今思えば、ダメ出

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メンバーの目標を設定する

メンバーの目標を設定する

プロジェクトは、メンバー1人1人の成長の場でもあります。

プロジェクト責任者がオモチャを与えられて好き勝手できるというものではありません。また、売上/利益をあげさえすればそれでいいと言うものでもありません。

企業において、従業員と言うのはいずれ新人→若手→中堅→一人前→ベテランへと育っていってくれなければならない存在です。

これを無視して目先の『金』だけしか見ないのであれば、人の成長機会を無

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才能はあるがあまり働かない人、才能を発掘する人、特別な才能は無いが頑張れる人、この3つのタイプが協力してモノづくりをするのが理想だと思います。全員才能がある人だけの組織では意外とうまくいきません。才能があり猛烈に働く人は当然いますが、そんな便利な存在はまわりに酷使され潰されます。

たった30分の「ゆるふわ」が生み出すチームビルディングのすすめ

たった30分の「ゆるふわ」が生み出すチームビルディングのすすめ

コロナ禍、というか、閉塞感の方が蔓延しているような心地もしますが、2022年が始まって、劇的な(外部)環境改善が起きない中、2月中旬へと突入してきました。
僕自身は、1月に転職をしたので、まぁまぁ大きい変化はありました。そこでのオンボーディングと実務の中で、「いまどき」なチームビルディングを体感しております。今回のCOMEMOのお題はこちら。

まったくカルチャーの異なる企業に転職してきた(つもり

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「言わずもがな」をあえて書く ー組織の知識を貯めるポイント

「言わずもがな」をあえて書く ー組織の知識を貯めるポイント

組織・チームの力を発揮するうえで、「ナレッジ・マネジメント」の方法に注目している人は昔も今も多いのではないでしょうか。

花王の沢田会長と、一橋大学の野中氏の対談でも、社員の『暗黙知』を組織の力に変えていく重要性が指摘されています。

ここでの知識とは、必ずしも高度な専門知識のみをさすわけではないでしょう。コミュニケーションの小さなわざや、デザインにおける素朴なコツなども、言語化されていない「暗黙

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人や組織に関わる人にオススメ本9選

人や組織に関わる人にオススメ本9選

今回は緩めにオススメ本の紹介でもしていきたい。
私自身、人や組織に関わる仕事をしてきて、人事関連の理論や組織論などの書籍も読んできた。ただ、理論は頭に入ったとしても組織や人は変数が非常に多すぎるのでそのまま自社に当てはまるかと言われると難しい。
そこでここ5-6年は「人間そのもの」や「人が集まるとどうなるのか」の根本を知りたいと思ってそのような本を読んでいる。

人間そのものや人が集まる(組織化す

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「オープンコミュニケーション」が生み出すメンバーが能力を発揮し主体性を持つ組織づくり

「オープンコミュニケーション」が生み出すメンバーが能力を発揮し主体性を持つ組織づくり

リモートワークが中心の状況が2年以上続いている中、企業におけるチームのコミュニケーションも大きく変化しました。コミュニケーションの変化に伴い、チームビルディングの方法も変化が見られているのではないでしょうか。

今回は「テレワーク環境下でのチームビルディング」をテーマに書きたいと思います。

チームビルディングとは「チームビルディング」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。基本的には組織

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#チームビルディング おすすめのやり方【日経朝刊 投稿募集】あなたの体験/ご意見 お待ちします

#チームビルディング おすすめのやり方【日経朝刊 投稿募集】あなたの体験/ご意見 お待ちします

こんにちは。COMEMOスタッフの山田です。今回は「働き方」について、新しいご意見募集のお知らせです。

今回のテーマは「チームビルディング おすすめのやり方」です

新型コロナウイルスの感染が続きテレワークが普及するなか、改めて浮上してきたのチームワークの見直しですね。そんななか、いま、チームビルディングが注目されているといいます。ビデオ会議や研修に取り入れる企業が増えているそうです。チームの生

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部下の成長を止める上司

部下の成長を止める上司

From 安永周平

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さん曰く、人間には3つの幸せがあるそうです。最初は「してもらう幸せ」です。典型的なのは子供です。子供は、親から何かをしてもらうと幸せに感じるでしょう。オモチャを買ってもらったり、洋服を買ってもらったりすると、子供は誰でも喜びます。誰もが子供の頃には「してもらう幸せ」の段階だったのではないでしょうか。

次に、もう少し成長すると「自分ででき

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「人を動かす」より「人が動く」構造づくり

私は農業研究者だからか、大人も子どもも、トマトや微生物と同じように「どうにもしようがないもの、基本、言うことを聞いてくれないもの」と見なしている。
しかし面白いことに、自ら能動的に動くのなら、話が違ってくる。この点は、微生物もトマトも、そして大人も子どもも同じ。

私のもとに来る学生にいつも出すクイズ。「邪魔な木の切り株がある。これを微生物の力で取り除いてほしい」。こういうと、木材を分解する微生物

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ビジネスは「ととのう」が主流に

ビジネスは「ととのう」が主流に

column vol.560

職場で「心理的安全性」を保つことが非常に重要になってきています。

そんな中、個人的に気になっているのが「スローワーク」という考え方です。

〈lifehacker / 2022年2月3日〉

仕事をがんばることはプロとして当然とはいえ、自身の健康、あるいは家族や恋人との関係を犠牲にしてまで手にしたその成功は、果たして真の成功とも言えないのかもしれません…。

「ス

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「あの子たちはサボってばかり」という不満への対処法

不登校や引きこもりの子どもたちを支援する活動をしている学生さんたちと話す機会が。実によく子どもを観察しているし、普段から接している様子がよくわかった。楽しかった。
こうしたお兄ちゃんお姉ちゃんと出会える場があるって素晴らしいな。そういう場が全国で増えたらいいな、と心から思う。

マジメに動物の世話をする子もいる一方、しなければならないことから逃げまくり、遊んでばかりの子がいる、と。マジメな子は「ど

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