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ドタバタ介護体験

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10年続いた認知症の舅の介護、姑は怪我のあと鬱になり、その後終末期の緩和ケアをしていました。介護って想像より大変だと知りました。(ToT)
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#愛

おばあちゃんに夢で会えた♡在宅緩和ケアを終えて

おばあちゃんに夢で会えた♡在宅緩和ケアを終えて


おばあちゃん(姑)の夢
「おばあちゃん、その紫のワンピースええね、似合ってるよ。」
「あれ?おばあちゃん、元気になったんやね~!」

嬉しくて思わず姑に抱きついた。
姑はもとのふくよかな体になっていた。

...夢だった。

最高に穏やかな最期
その日の午後、私の疲れは限界を超えていたように思う。睡眠不足でちょっとフラフラだった。

姑はその時、すでに何も食べたり飲んだりできなくなっていたが、

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「家族の看取り」について、心に残ったケアマネさんの言葉

「家族の看取り」について、心に残ったケアマネさんの言葉

ケアマネージャーさんの友人がいます。
自宅で姑の緩和ケアをしている、私のブログを読んでくれたそうで、
心配して青森からリンゴジュースを送ってくれました。

彼女は悪性リンパ腫と戦い続け、つらい抗がん剤治療を乗り越えた人です。

彼女とのLINEでのやりとりの中で、
終末期を迎えた家族の介護において、非常に勉強になった言葉がいくつもありました。許可を得ましたので、以下にシェアしたいと思います。

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おばあちゃんの体調不良の原因がやっとわかりホッとし、自分の未熟さもわかった話

おばあちゃんの体調不良の原因がやっとわかりホッとし、自分の未熟さもわかった話

おばあちゃんが急に食欲不振!その原因が判明酔っぱらって背中から転倒したのと同じ時期に、食欲がなくなった同居の姑。てっきり転倒が原因?または鬱の再発?かと思いました。

結論から言いますと、体にバイ菌が入って炎症反応を起こしていたのでした。内科で検査を受けた翌日の朝、医師から電話がありました。
「白血球が多くなって炎症反応が起こっています。薬をとりに来てください。」

「おそらくトイレのときにバイ菌

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おばあちゃんの突然の変化(/ω\)急にご飯が食べられなくなって思うこと

おばあちゃんの突然の変化(/ω\)急にご飯が食べられなくなって思うこと

突然の食欲不振「ご飯、全然食べたくないねん...」

食べることが大好きな姑(83歳)から、信じられない言葉が出たのが約10日前。つい最近まで、てんぷらやから揚げ、ロースステーキ、フライドチキン、ピザなど、脂っこい食べ物が大好きだったのに…

熱はありませんでしたが、いつもの毒舌が全く出なくておとなしいので、心配になりました。

「ちょっと背中に鈍痛がある」
あっ!もしかして...

酔っぱらって

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姑が転んだ!人は何月何日に亡くなるかわからない!だから良くて、だから緊張すると感じた話

姑が転んだ!人は何月何日に亡くなるかわからない!だから良くて、だから緊張すると感じた話

82歳要介護のおばあちゃんが、家の中で転倒!一昨日の夜のことです。2階でパソコンに向かっていると、

バ~ン!!
下のおばあちゃんの部屋から大きな音が聞こえました。私は慌てて見に行きました。
ベッドの横の畳の上でこんな感じになっていました!

いろんなことが一瞬のうちに頭をよぎったおばあちゃんはピクリとも動いていませんでした(;^ω^)

私は7年前を思い出しました。
おばあちゃんが以前住んでいた

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自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

私の周囲はみな病院で亡くなっている。
私は舅(認知症で10年間介護)と、一人暮らしの親戚の看取りをした後、葬式を出した経験はあります。(実家の両親も亡くなっていますが、死に目には会えませんでした。)

上記の全員が病院で最期を迎えました。
ですので、担当医師からすぐに死亡診断書を書いていただき、なんの問題もなく葬式の準備にとりかかることができました。

気になる同居の82歳の義母のこと現在は要介護

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世の中捨てたもんじゃない!と思えた日の話

世の中捨てたもんじゃない!と思えた日の話

人の温かさに触れた出来事を思い出しました。

去年の春の朝7時ごろのことです。義母が突然私に言いました。
「病院に行かなあかんわ…」

私:「エッ!どうしたん?」
義母:「動くと腰が痛くて痛くてたまらん。」

急いで支度をし、近くの整形外科へ車で連れて行きました。
地域では評判の良い医院です。受付時間前から入口前の外で、たくさんの人が並んでいます。予約はできません。

私は、病院の前の道を渡ったと

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笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

今朝のお話。

ダイニングで朝ごはんを食べ始めた姑が、台所にいる私に向かって大きな声で(耳が遠いので)こう言いました。

「今朝のだし巻き(卵焼き)の味は、ホンマにもみない味や!」

「もみない」という言葉は義母からしか聞いたことがないのですが、神戸弁でしょうか?
要するに味が薄いという意味です。醤油をドバっとかけて食べておりました^_^

先日作った卵焼きがちょっとカラかったので、今朝私はそれを

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パン屋のおじさん82歳、温かい心遣いに涙した日曜の朝

パン屋のおじさん82歳、温かい心遣いに涙した日曜の朝

1.日曜日の朝はパン屋のおじさんと会う日

毎週日曜の朝7時前、私は近所の商店街へ調理パンを買いに行っています。
朝早くから開いているパン屋さんは、今では珍しくなったと思います。
しかも安くておいしいので通い始め、もうかれこれ12、3年になりました。

店の奥では、体格のいい寡黙そうな男性がパンを焼いています。
店先で接客を担当しているのは、82歳のおじさんです。おじさんはほっそりしていて明るく、

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認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

同居していた義父を、結局私は10年間介護しました。

義父は元々は物静かな温厚な人で、私にとても優しく接してくれました。
一緒にいる時は心が癒されるので、大好きな義父でした。

しかし、60代後半から性格が変わり始めました。
ネガティブな発言が徐々に増え、いつも不満を口にするようになり、
周囲の人の事は考えられなくなってドンドンわがままになっていきました。

6、7年も経ってからようやく義父の状態

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突然ふりかかってきたW介護(2)

突然ふりかかってきたW介護(2)

7年前の突然の出来事から始まります。

外階段の1番上から転落してしまった同居の義母。(当時75歳)
救急車で病院へ。

病院到着後、義母は慌ただしく検査室に運ばれていきました。

医師から出た言葉は、思いもよらないものでした。

「両腕両足、相当の範囲で骨折しています。大腿骨も折れています。」

「重傷です。特に左腕はひどい粉砕骨折で、手の施しようがありません。」

「手術できませんので、今後左

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