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【読書ノート】眠れなくなるほど面白い「自律神経」の話

「最近、疲れが抜けないし、なんだかしんどい・・・・。」「病院で検査してもわからない謎の不調がある・・・・。」そう感じている方に、是非この本を手に取って頂けたらと願っています。何故なら、その疲れや辛い症状の原因が自律神経の可能性が高いからです。

眠れなくなるほど面白い自律神経の話/小林弘幸(著)

こんにちは、けいごです。

健康的な生活を送ったり、介護予防や認知症予防を考えるうえで、「自律神経」を知っておく必要があります。高齢者福祉の仕事をしている方であれば、特にその知識使って仕事をすることで、より質のよいケアが可能になります。

本記事では、「最近原因不明の不調が続いているけど何故だろう?」「自律神経って一体なんなの?」と考えている方に向けて書いていきます。


自律神経とは?

人体には大きく分けて、以下の2つの神経が通っています。

・中枢神経
・末梢神経

そもそも「神経」とは何かというと、脳と各器官が互いに情報を伝え合う"道"のようなものです。
そして、中枢神経とは、脳から腰まで伸びている神経です。
末梢神経とは、中枢神経から全身に張り巡らされている神経です。

更に、末梢神経は2つに分類できます。それはは以下です。

・自律神経
・体性神経

自律神経とは、自分の意思でコントロール出来ない、内臓の動きや、血流の流れ、呼吸などの生命維持のための機能を司っています。
更に、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。それぞれ、以下の機能を担っています。

交感神経:体をアクティブにさせる
副交感神経:体をリラックスさせる

体性神経とは、感覚を伝える「知覚神経」と手足の筋肉を動かす「運動神経」があります。

つまり、ざっくりいうと自律神経とは、「交感神経と副交感神経があり、生命を維持するための機能を司っている」ということです。

自律神経が不調になるとどうなるか

自律神経が乱れると、以下のことが起きます。

・謎の不調(頭痛、肩こり、便秘など)
・謎のだるさや疲労感

生命の維持を司っている「自律神経」のバランスが崩れると、血管が収縮して血流が滞り、血液がドロドロになります。理由としては、交感神経と副交感神経が、それぞれ以下の機能を担っているからです。

交感神経が優位になると、血管が収縮、心拍数と血圧が上昇、心身ともに興奮状態になる

副交感神経が優位になると、血管がゆるみ、心拍数と血圧が低下、リラックス状態になる

人体は、この2つの神経を24時間適度なタイミングで切り替えることで、生命を維持しています。
わかりやすい例でいくと、日中は仕事をしたりするので交感神経が優位になり、夜は睡眠に入るので副交感神経が優位になります。

これらのバランスが崩れることで、睡眠時に興奮状態になったりして寝付けず、睡眠時間が減り、次の日の仕事に支障がでる、といった問題が起きていきます。

それによって起こった症状は、身体的には問題はないけど自律神経の乱れによって起こっているため、病院でも病気として認識されません。

自律神経が乱れる原因

自律神経が乱れる原因は、以下です。

・ストレス
・生活習慣の乱れ

自律神経は、心の状態と密接に関係しています。
怒りや不安によって心が乱れると、自律神経のバランスも崩れて血流が悪くなります。
イライラしたり、緊張やストレスが続くと、交感神経が優位になってしまい、血管が収縮して血流が悪くなります。

また、夜更かしなどの生活習慣の乱れも自律神経のバランスを崩す要因となります。人体は交感神経と副交感神経のリズムをとって生命を維持しているためです。

自律神経を整える方法

自律神経を整えるには、以下の3つの方法があります。

①正しい生活習慣
②適度な運動
③メンタルケア

①正しい生活習慣

自律神経が乱れる原因は、生活習慣にあると説明しました。そのため、やはり生活習慣を整えることが重要です。

生活習慣を整えるには、以下の習慣をつけましょう。

・一日3食とる
・昼に30分程度散歩する
・15分間39〜40度のお風呂に浸かる

人体は、食事によって交感神経のスイッチを切り替えることができます。眠りから覚めて朝にご飯を摂ると、副交感神経から交感神経に切り替わり、活動がしやすくなるということです。食事をどこかで抜いてしまうことで、リズムが崩れて自律神経に影響していきます。

日中の散歩に関しては、以下の記事が参考になると思うので、興味のある方は是非読んでみてください。

入浴に関しては、温度が熱すぎたりすると、交感神経を高め睡眠の妨げになってしまいます。39〜40度では、血行促進に最適な深部体温にあげらることが出来、副交感神経の働きが高まります。

②適度な運動

自律神経を整えるには、適度な運動をする必要があります。

日常の中で運動する

運動といっても、ハードなことをすると逆に交感神経を高めてしまうので、やり過ぎも自律神経にとってはよくないです。そのため、仕事の経路で階段を使ったり、歩く時間を長くするなどして、適度に運動をしていくと良いです。

③メンタルケア

自律神経を整えるためには、以下のメンタルケアをしていきましょう。

・自分の軸を持つ
・気にしすぎない

生活はストレスの連続です。近所付き合い、仕事など、様々なところでストレスを受けます。
そんな時には、周りは周り、自分は自分、と考えてストレスをコントロール出来るようにしておくことが重要です。

また、先のことをあまり気にしすぎると、それもストレスになり交感神経を高める原因になってしまいます。そのため、仕事の優先順位をつけ、一つづつ片付けていくという方法で、なるべく次のことを考えないようにしていきましょう。

一瞬で自律神経を整える方法

「生活習慣を整えるとか、運動をするといっても、すぐには出来ないよ」という方も中にはいると思います。

本書では、そんな方々にも出来る、一瞬で自律神経を整える方法をまとめています。知りたい方は是非読んでみてください。

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