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わたなべ はな
2024年6月27日 18:40
すごく怖くて恐ろしくて想像でも過去でもないことが平和をいのる平和をつくる今月に入って、手のむくみ、体の重さ、傾眠傾向、意欲低下、食欲低下で、予定がある時以外は家にいてたくて、体が求めるままに過ごしていた。半月が経ち、これはやっぱりおかしいと思い内科を受診。血液検査の結果を見ても相変わらずの貧血があるだけで、とくに目立った原因は見当たらず。「休めということかもしれないよ。」
2024年3月18日 17:11
トイレで、久々に見る飛びグモが現れた日の翌日は、「この日から気温が暖かくなる」と予報されていた日で、川沿いを歩けば急に虫たちが飛びだした。人間がテクノロジーを駆使して知ることを、虫たちはその感覚で知っているのだから、人間の知性のなんたるかを考えてしまう。この頃は少し忙しかったためか、心身ともに変化があって。テレビやスマホの画面から出てくる言葉の私の体内への透過性が低くなっている。胸の細
2024年3月9日 16:32
貧血なのだそう。なんだか貧血っぽい。とかではなく、血液検査の結果が数値をもってそう示していて、正真正銘の貧血なのである。そう言われれば、貧血っぽい。自覚症状は特に無かったし、お医者さんにそう言われた時は首を傾げていたけれど、「貧血だ」と証明されてしまえば、たちまち日常生活に「貧血」が幅を利かせてくる。そう言えば、立ち上がった時にややふわっとする。なぜか急に気分が悪くなる時がある。動い
2024年2月3日 18:32
奈良市に「ほんの入り口」というとても好きな本屋さんがある。(そしてとてもお世話になっている。)なにが好きって、もちろん置かれている本も興味深いものがたくさんあるのだけれど、そこで開かれるイベントがなんだかとてもおもしろい。様々な物事の「入り口」をテーマにしたイベントが催されるのだけれど、先日はそのうちの一つ、「作文の入り口」というイベントに参加した。そのイベントは、用意されたお題くじを参加
2023年12月28日 18:50
12月の頭に映画『正欲』を観てきました。その時のことと、考えたことを以下に。登場人物、延いては世のすべての人を掬い上げよう、その深い深い根を掘り下げ、掘り下げたその先はどこかに繋がる(一致)とか、出口(救い)があるだろうという思いで観ていた。それはさながら地面の至る所を掘り下げる様に。だけどどこにも繋がらなければ辿り着く所も無く、ただただ足下が不安定になっていって、体がぐらつき、私は酔って物
2023年11月6日 18:12
夢を見た。私が現在(リアル)の苦しみを「演じて」いる夢。演じているのだから、その苦しみから逃れられるのに、重いオモシを自ら背負って歩く様に、苦しみに喘ぎながらひたすら歩いている。なぜそこから解放されないのか。それを夢の中でも自問するのだけれど、答えも出ているのだ。「苦しみを背負っている方が楽だから」。たしかにそれは重くて重くて辛いのだけれど、それを背負っている自分でいる方が、心が楽なのだ。あ
2023年9月23日 15:42
突然ふと、太陽が隠れたらふと、この道を行く意味を失ってそうして、ぴたっと足を止めたくなるでもこの世界で足を止めることは心臓を止めることに似ているから力が抜けそうな体を重怠い足をとりあえず交互に出しているそんな瞬間がふとやってくる脳が何かを拒んでいる心が脱力しているこの道を行くために路傍の店で欲を満たすけれど十分に満たせる程の対価を持ち合わせていない明日が遠くなる
2023年8月29日 17:55
今年は暑さが長く続くと聞いていた。だから秋が遠い、もしくは来ないのではと、遠く秋へただ手を伸ばしていた。しかし9月が近づき始めると、秋の足音がするではないか。空に浮かぶ雲は秋へと流れ、虫の声は移ろい秋を呼んでいる。まだまだ猛暑日と言われるなか、どことなく以前より過ごしやすく感じ、秋の気配へ目を移す。そして思うのだ。ごめんね。ありがとう。それはまるで、親が子を思う様に似ている。
2023年8月5日 18:57
平和とは物質である。それはあの日の宝物の様に、手にした時は眩く生き生きとした質感をしていて、皆大切に居間の高い位置に飾り置く。しかし時が過ぎると徐々に埃が膜を張り、光沢も質感もぼやけたそれは、日常の風景に貼り付いてしまう。そうして、くすんだそれがかつては宝物だったことすら、誰もが忘れかけた時、箪笥の上から落ちて割れてしまうのだ。それは人間が創った概念であり、理想であり、幻想であるのだ
2023年7月22日 17:31
カフカの『審判』ちびちびと読み始め。『変身』は駆け抜ける様に読んだ。読後、ただただ「なんという…。」と呟いて、衝撃が残った。だけど、『変身』にしてもこの『審判』を読んでいても、冒頭からずっと奇妙さや違和感、まさしく不条理の渦に包まれているのに、妙に読んでいて居心地が良い。「水を得た魚」と言っては用法が違うけれど、自分が昔から息をし続けていた、不条理という海の中に帰してもらった感
2023年5月23日 21:43
夕空を見た時、人は何を想うのだろうか。一日を振り返ったり、誰かを想ったり、センチメンタルになったり、様々なのだろう。私はだいたいいつも、懐かしい風景が想起される。学校の放課後、小さい頃行った野外ライブの空、昭和の夕暮れ、海の向こうの遠い街。暖色に染められた混じり気のある空気が、同時に鼻の中に入ってきて、心が暖かくなる。息が吸える。自分でも、どうしてそれが想い出されるのかは分からない。心
2023年5月21日 15:16
雨だ。出かけるのが億劫で、ベッドに横たわっている。雨の中を歩く楽しみを知りたい。同じ様に、人生を歩む楽しみも知りたい。人生なんて、みんな必死のパッチなのだろうか。気を抜いたら、良くも悪くも自分をこの世界の中心みたいに考えてしまう私は、私ばかりが必死のパッチで生きているとつい思ってしまう。悪い癖である。と言っても、外側が必死なのではなく、内側が必死なのだ。思春期の頃から今に至るまで、心はいつ
2023年5月15日 10:13
先週、買い物をしに出かけた。ついでにお気に入りの洋服屋さんに立ち寄り、そこで真っ赤なワンピースを手に取った。暑い夏の日に炭酸ジュースを手に取る様に、理由も理論も言い訳もなく無防備に体へあてがった。「歳のわりに」なんて、幸か不幸かちゃんと考えられるのだけれど、そんなことで躊躇する隙もなく、私は体内を真っ赤に染めた。そう、内側だけ。ショッピングの醍醐味は二段階あって、まずは気に入った洋服を手に取っ
2023年4月23日 10:48
夏目漱石の『こゝろ』。読み進めるのが遅い私だけれど、割と一気に読み終わった。それぐらい面白かったのだと思う。有名な作品。だからこそ、きっと文学的にも優れているのだろうし、私なんかが改めて「面白かった」だなんて言う必要もないと思うのだけれど。ただ、読後感というのか、読み終わった後の私は大変だった。物語の世界から全然抜けられなかった。なんというか、人間のただ綺麗なだけではない感情や精神の根本だ