わたなべ はな

詩やエッセイを書いています。 たまに映画や本の感想も。 絵本『あるく と はしる』著…

わたなべ はな

詩やエッセイを書いています。 たまに映画や本の感想も。 絵本『あるく と はしる』著(発売中)

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    自身の記事から、様々な作品の感想をまとめています。

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  • えほん『あるくとはしる』

    絵本『あるくとはしる』についての記事です。

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詩集が完成しました!

詩集が完成しました✑ ⁡ ✑˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗ ⁡詩集 『Life ーひかり と かげ の二面体ー』 ⁡  わたなべ はな ⁡ ▸表紙画:夜中つか ⁡▸印刷・製本所:ちょ古っ都製本工房 ⁡▸サイズ:B6 ⁡▸ページ数:104頁 ⁡▸価格:600yen(予定) ⁡˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗ ⁡ 愁いと小さな光を抱えてこの世界に生きる。 そんな

    • 本 『ふたり は ひとり』

      『ふたり  は  ひとり』 西尾勝彦 ⁡ ⁡ 言葉のたくさんいらないとき 意味のたくさんいらないとき だけどそこに言葉があってほしいとき に ぽつぽつと、声に出して読みました。 ⁡ 西尾勝彦さんの眼差しを 白い縁から眺めている様な ⁡ 誰かの淡く眩しい日々を 共に歩いていく様な ⁡ そんな心地で読みました。 ⁡ 一本のフィルムを観たあとのような 読後感。 ⁡ また、いつかのある日に 読みたくなる一冊でした。 ⁡ ⁡ ーーー 文フリで東京に行った時に 七月堂さんで買いました。

      • 映画 『あんのこと』 『関心領域』

        先月、映画2本をはしごで観てきました。 ⁡ 『あんのこと』 『関心領域』 ⁡ 世界の平和を願う声があげられる中、どうしても考えてしまう「日本の平和」。 果たして日本は「平和」と言える状況なのか。 誰もが「安全」に暮らせる国なのか。 ⁡ 『あんのこと』は実話をもとに作られた作品。 「彼女は、きっと、あなたのそばにいた」 「安全」「平和」とどこかで信じている私たちのすぐ隣に「あん」はいるのかも知れない。 ⁡ エンドロールが流れ終わり、会場が明るくなってもなお、涙を抑えることが出来

        • エッセイ 平和の塔

          すごく怖くて恐ろしくて 想像でも過去でもないことが ⁡ 平和をいのる 平和をつくる ⁡ ⁡ 今月に入って、手のむくみ、体の重さ、傾眠傾向、意欲低下、食欲低下で、予定がある時以外は家にいてたくて、体が求めるままに過ごしていた。 ⁡ 半月が経ち、これはやっぱりおかしいと思い内科を受診。血液検査の結果を見ても相変わらずの貧血があるだけで、とくに目立った原因は見当たらず。「休めということかもしれないよ。」とお医者さん。 ⁡ 少しでも環境に負担の無いようギリギリまでエアコンを付けないつ

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          5本

        記事

          映画『悪は存在しない』

          先月観て、何か実態の知れない「不穏」に包まれたまま、一言思ったことをメモに残すだけ残して、感想を書くかは迷っていた。 ⁡ 今、ふとしたことから思い出し、「不穏」の靄も取れたし、書いてみようかなと。 ⁡ とは言え、何か具体的に感想を書けるわけではないのだけれど、一言だけ書き残したメモは "悪は「悪」として目に見えるとき安心する" だった。 ⁡ この映画の感想で、「映し出す自然の風景が美しい」という声をいくつか聞いたけれど、私は、それらの映像でさえ終始「不穏」を感じていた。 映画

          映画『悪は存在しない』

          本『ともだちは海のにおい』

          『ともだちは海のにおい』 工藤直子 長新太 絵 本当に大好き。 この本の良さを伝えるために 言葉を尽くせば尽くすほど この本から遠ざかっていく様で ただ心からそう言うことが 今できる一番の表現。 知っている言葉の数が多いことより この世界のことを今湧いた気持ちを そのまんままるごと心に受け止めて 知っている言葉のただ一つにそれを 眩しい程ひたひたに沁み込ませたい 工藤さんも私と同じこの地球に生きているのに 工藤さんの生きる地球を羨ましく思う ーーー このお話を知っ

          本『ともだちは海のにおい』

          文学フリマ東京、ありがとうございました! 過去最高のブース数で大盛況の会場に、ワクワクしました! と同時に色々と勉強にもなりました! 読んでくださった方、名刺をもらってくださった方、購入してくださった方々に感謝です🥲 ありがとうございました!

          文学フリマ東京、ありがとうございました! 過去最高のブース数で大盛況の会場に、ワクワクしました! と同時に色々と勉強にもなりました! 読んでくださった方、名刺をもらってくださった方、購入してくださった方々に感謝です🥲 ありがとうございました!

          文学フリマ東京、いよいよ明日です。 2,000ものブースがあって、見に行くだけでもわくわくするのではと思います! 私はぼちぼちと、来場される方々との出会いを楽しみに、頑張ります。

          文学フリマ東京、いよいよ明日です。 2,000ものブースがあって、見に行くだけでもわくわくするのではと思います! 私はぼちぼちと、来場される方々との出会いを楽しみに、頑張ります。

          文学フリマ東京38に出店します!

          ▸文学フリマ東京38 日時:2024年5月19日(日) 12:00〜17:00 場所:東京流通センター 第一・第二展示場 入場料:1,000円(18歳以下は無料) ⁡ わたなべ はな ブース場所:第二展示場 2階Fホール ブース番号:す-49 ⁡ ⁡ 来週です。 挨拶、お喋りだけでも嬉しいので、ぜひ遊びにいらしてください。 ⁡ ⁡ ▽販売する本 ⁡ ˗詩集˗ 『Life -ひかりとかげの二面体-』 ⁡ 愁いと光を抱いてこの世界を生きる言葉 ほっとため息をつきたい人へ ⁡ ⁡

          文学フリマ東京38に出店します!

          本『ゾマーさんのこと』

          『ゾマーさんのこと』 パトリック・ジュースキント ジャン=ジャック・サンペ 絵 池内 紀 訳 夏葉社の『冬の本』、その中で紹介されていた本『ゾマーさんのこと』。これがとても良かった。 今回はその話。 の前に、『冬の本』もまたとても素敵な本で、「冬」と「本」をテーマに書かれた84人様々な方々のエッセイ集。 見開き2ページの文章だけれど、本当にそれぞれに文体、エピソード、紹介する本が違っていて、とても豊か。 特に好みの文章があると、ほんの2ページの間に心がたたずむ。 それぞ

          本『ゾマーさんのこと』

          詩 昼ごはんのあと 頬杖と読書 鳥の囀りが遠のいて 突然出窓の外で 鯨が浮上し ゆっくりと身を翻し 海面を打つ その音に驚き 焦点を絞る 走り去る車 読みかけの海底譚 鳥が囀る

          詩 昼ごはんのあと 頬杖と読書 鳥の囀りが遠のいて 突然出窓の外で 鯨が浮上し ゆっくりと身を翻し 海面を打つ その音に驚き 焦点を絞る 走り去る車 読みかけの海底譚 鳥が囀る

          詩 あなたの名

          あなたの話し方や音程 あなたの感覚や視線が 私の骨に引っかかって その違和感が心地良く 折りに触れ声を聴けば 心の底にただ穏やかな 紺色の絨毯がひろがる でもあなたの名を私は覚えていない 深く静かな水底を持つ あなたの声をいつでも 思い出すことができる 青の奥に佇む凪の様な あなたの姿をいつでも 思い出すことができる でもあなたの名を私は覚えていない その名を音で捉えても その名を目が捉えても 私はまた忘れてしまう 今日あなたを夢に見ました 夢の中でも触れ得ぬ

          詩 あなたの名

          私は私に愚痴を言う

          やっと家に帰る 暇 つぶし 本を取る。 今日は読めるぞ、と思う。 なのに文字を喉元に通したら 体内に僅かな抵抗のざわめきが起きた。 薄い本だ 重くもない そう言い聞かせ再び文字を飲む やはりだめだ。 書きかけの詩は? その世界に入る気分でもはない。 まったく我が儘な私を、 持て余し愚痴を書く。 桜が咲いた 満開は近い 雨予報 明日は晴れ 忙しい週の休息日が唯一の花見時。 身体が泣いている、節々がうめいている。 「けれど桜を見ない一年なんて」 身体に鞭打とうとする自身を思い、

          私は私に愚痴を言う

          エッセイ 現状

          トイレで、久々に見る飛びグモが現れた日の翌日は、「この日から気温が暖かくなる」と予報されていた日で、川沿いを歩けば急に虫たちが飛びだした。 人間がテクノロジーを駆使して知ることを、虫たちはその感覚で知っているのだから、人間の知性のなんたるかを考えてしまう。 この頃は少し忙しかったためか、心身ともに変化があって。 テレビやスマホの画面から出てくる言葉の私の体内への透過性が低くなっている。 胸の細胞膜が言葉の侵入を嫌がっている。 虫たちがじっと春を待っていたように、私もまた

          エッセイ 現状

          エッセイ 貧血

          貧血なのだそう。 なんだか貧血っぽい。とかではなく、血液検査の結果が数値をもってそう示していて、正真正銘の貧血なのである。 そう言われれば、貧血っぽい。 自覚症状は特に無かったし、お医者さんにそう言われた時は首を傾げていたけれど、「貧血だ」と証明されてしまえば、たちまち日常生活に「貧血」が幅を利かせてくる。 そう言えば、立ち上がった時にややふわっとする。なぜか急に気分が悪くなる時がある。動いているものを見ると目が回りそうな感覚になる時がたまにある。なんだか頭がふわふわし

          エッセイ 貧血