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学会大会の美しき登壇者たち

1500字程度

学会大会初参加の無所属一般人が語る。


参加したものはチュートリアル・ワークショップを1コマ、息抜きがてらポスター発表を流し見に2コマ分、他はすべてシンポジウムに参加しました。

心理学は書籍やYouTubeでよく学ばせてもらっているけれど、どのような人たちがどのような研究をして議論を交わすのかといった、身体を伴った臨場感、生感でしか得れないものが多くありました。

昔お世話になった先生方に会えなかったのは残念。


人の魅力


「神学・宗学は実証的宗教心理学と連携・協働することができるのか」企画代表者の松島公望氏の人格が際立っている。


初参加初日一コマ目で衝撃が大きすぎる。芸術家や表現者的魅力とでもいうか。司会進行としての務めも完璧だった。交代時の場繋ぎでもフロアステージともに気配りがされているので、話題提供者に対してもきめ細かな話しやすい環境作りがされている。ただただ存在が美しいの一言に尽きる。今まで色々と専門家や政治家の公演会を見てきたが格が違う。わが身より社会や個人を活かすことを心から優先しているように映る。

あと東京賢治シュタイナー学校の一教員さんと近いものを感じる。声の帯域や抑揚、息継ぎ、音圧、そして立ち居振る舞いや瞳の透明度といった身体言語とか。両者ともに表現者として美しさが溢れ出ているんだよなぁ。

第一線から退かれた御老公、辻敬一郎氏

「学究を支えたもの 若手研究者に届けたいエピソード」で登壇された方。
一言で云えば研究者の妙である。

老荘思想が垣間見える。老子の道よろしく、言葉で言い表すことはしない方がいいんだろうなぁ。


大会中、一番愉しそうな島井哲志氏

「俳句を介した共感性について」と「ポジティブ心理学 応用心理学の最前線(4)」で話題提供者として登壇されていた方。

ふわっとしているような、楽しそうに発表されており、内容が面白く様々なイメージが喚起される。専門家の目にどう映っているかは知らないが、抽象性を好む人や一般人からは受けやすい。つまり力んでいる会場全体の肩をほぐすのがうまい。どちらの講演でもその魅力はブレなかったので、どこにどんな立場でいても明るそうな愛されそうな燦々(サンサン)とした魅力をもった人でした。

ありゃポジティブ心理学の体現者だ。
仮にネガティブ心理学の講演をしたとしても、いつの間にかポジティブにさせてくれるだろう。




あえて一般人目線の登壇者、早野雅人氏


「外見の心理学的研究は何をもたらすことができるのか」
キャノンより一般人の立場から登壇していたが、世代が近いからか、同じ一般人だからか時代に合っているからか、まったく同意見である。

専門家たちを目の前に、反感を買うかもしれない発言でも、崇高な(人々の幸せへの)想いを恐れず伝えることが彼にとっての話題提供者であり自律というものなので、その姿勢に武士道的な漢らしさがあった。なんだか尾崎豊や三島由紀夫を思い出すなあ。

そのほか


対面の醍醐味は身体を伴った全感覚による生感なので、詰めて座るぐらい混雑するなら他の講演に行った方がいいなぁと。

シンポジウム毎に参加者(フロア)の偏りが顕著で、詰めて座るのは疲れるので他の公演に参加したけれど、案外その方がよかったりする。

ある種満員電車的な、外因的情報量過多の状態では息が詰まる。アクアリウムでも水草が多過ぎると魚が参ってしまう。携帯の電波通信をするにしても人混みでは電波が右往左往して信号強度が落ちる。


あと2Fに喫煙所があるのを一日目終わりに気付きました。
ここは空調設備がいいので気持ちよく一服できる。できれば屋外の開けたところだと、より煙草が美味しく喫(ノ)むことができる。




※あくまで個人的見解です。

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