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厳選エッセイ・ジャンルを問わない力作たち

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エッセイ形式で書いたnoteから、とくに力を入れたものと好評だったものをセレクトしました。
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初めて真面目に短歌を作ってみた感想

初めて真面目に短歌を作ってみた感想

これは小回りが効く便利な表現ツールだ。

今までの自分の文芸は「大砲」だった。
重く・強烈に・わかりやすくを心掛けていた。

しかし大砲は一発が重い分、発射の準備にも工程を経る必要がある。
一つ投稿するにもかなりの集中と体力を使っていた。

その点、短歌は小回りが効く便利なツールだと思った。
心の溝に積もった感覚を、気楽にすくい上げて表現することが出来る。

しかも短歌を何首か集めて一つの世界観を

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ずっと憧れていて、ずっと追い求めてきたものの正体が今ようやくわかった

ずっと憧れていて、ずっと追い求めてきたものの正体が今ようやくわかった

図書館で感じた、毒親育ち的な揺らぎと欠落感。

しかし真に追求すべきものとは何か。ずっと憧れていた人たちが本当に表現していたものとは何だったのか。

前回の記事(大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志)からの流れを汲んでいるので、未読の方はそちらから読むことをおすすめします。面倒だったら読まなくてもたぶん大丈夫です。

図書館にて
なんだかんだ言っても未だ活路が見え

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大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志

大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志

小説でとある賞を受賞していたり、他でも自分との圧倒的なレベルの差を見せつけられたり。数年前の大学時代は同じくらいの位置にいたのに。

(自分にとって大学時代は、最も病んで荒れて壊れていた時期です。後述しますが、周囲の人と衝突したり、迷惑をかけていました)

しかしつらいだけで終わらせずに、前に進む意志へと繋いでいく。僕が真にやるべきこととは何か。

数年ぶりに友人のツイッターを見たきっかけは、深い

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文章の受け取り方には個人差があり、快・不快のポイントもそれぞれ違うけど

文章の受け取り方には個人差があり、快・不快のポイントもそれぞれ違うけど

あなたはウェブ上で何かを批判している文章に出会ったとき、「攻め」と「受け」、どちらの姿勢で読むことが多いですか。

もちろん各々の文章の書かれ方によって、どの立場に感情移入するか、どこに自分の信条やアイデンティティとの関連を感じるか等、千差万別だとは思います。

だとしてもそこにはきっと個人的な傾向があるはず。

(このノートにおいて伝えたいのは、僕は刺激的なことや挑発的なことも書くスタイルでやっ

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正確に理解されたい人がいれば、正確に理解したい人もいる

正確に理解されたい人がいれば、正確に理解したい人もいる

自分を正確に理解されたい人は、誤解されていると感じた時に心が反発する。地面にぶつかったスーパーボールが勢いよく跳ねるかのように。

他人や状況を正確に理解したい人は、自分の理解(解釈)と現実のギャップを感じた時に失敗したような気分になる。その後どうするかはその人次第だ。

自分は正確に理解されたい人間(現実にはなかなか難しいことだとしても)であるのと同時に、なるべく正確に理解したい人間でもある。

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憎悪と上昇志向から、再会と和解へ

憎悪と上昇志向から、再会と和解へ

2016年~2018年、この二十代の三年間の自分を二つの言葉で言い表すとするならば、それは「憎悪」と「上昇志向」だろう。

――今まで自分を苦しめていた存在にやっと復讐できる。

僕にとって文章を書くということ、ネットで発信するということは、そんな武器を手に入れたような気持ちだった。

初めのうちは、一つ書く度にその武器は強化されていった。

「ひのきのぼう」から「どうのつるぎ」、そして「てつのつ

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この記事を読むと大掃除したくなります

この記事を読むと大掃除したくなります

なんという挑発的なタイトル。大掃除を始めました。

限られた空間に物が多すぎると、そもそもどう整理してもスッキリしないので、まずは物を捨てることから始めています。

誰かの勧めで買った読み終わった本とか、
昔は好きだったけどもう面子が集まる見込みのないボードゲームとか、
あの思い出の日に着てたけどもう古びてきた洋服とか、
何かの記念の品とか。

たくさん、たくさんありすぎるよ。

そういうものを改

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血沸き肉躍る反撃は、自分という存在がよみがえるかのよう

血沸き肉躍る反撃は、自分という存在がよみがえるかのよう

大事なものや人を侮辱されて、黙ってるわけないだろ。

PM6時。A市の喫茶店。僕は計画の最終確認をしていた。今から実行する「反撃」の計画だ。

詳しい経緯は複雑なので省くけど、要は学校とか職場とか趣味の場所とか、そういう場所に依存した人間関係って、持続した小規模な友人グループと比べて、悪い人が紛れ込みやすい。

そういう人は、だいたい他の人にも迷惑をかけている。

この前読んだ「僕たちはガンダムの

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"知っている人"の小説を読むのが楽しい

"知っている人"の小説を読むのが楽しい

この前、友達とお互いに小説を見せ合って、感想を交換した。

学生の頃なら文芸部とかもあるだろうけど、今となってもそういうことに付き合ってくれる人はとても貴重だ。

自分としては小説という形態で文章を書くのはあまり得意じゃないけど、
向こうは小説を書きたがっているし、
じゃあ自分もそれに合わせるか、と思った。
他の形態なら上手に書けるというわけでもないし。

それに、リアルの人間関係において、エッセ

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ライブ配信者とリスナー、ブロガーと読者などの関係性の深掘り考察。(もう一度やってみようと思ったきっかけの出来事の話 "心の光")

誰も知らない、知られちゃいけない、"Konoha 02" が誰なのか ha ha

(ごあいさつ)

これは、自分ももう一度noteでやってみようと思ったきっかけになった、ネット上での出来事の話。そしてそこから気づいた少しユニークなこと。

考察する前に、まずは個別のエピソードから語っていきます。

さて、たびたび話題にしているニコニコとかYoutubeのライブ配信(※)で、もう5年くらい続けて見

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自分の人間関係の特徴と反省点:「二極化」と「対決」(ほどほどの相手を増やしたい)

自分の人間関係の特徴と反省点:「二極化」と「対決」(ほどほどの相手を増やしたい)

少数のとても仲の良い人と、多くの興味がない人に二極化させたがる傾向がある。

これは別に悪いことだとは思っていないけど、最近はさすがに極端になりすぎてきていると思っている。

中間くらいの人をもう少し増やさないと、とても仲の良い人に対して重くなりすぎて、その関係を壊してしまう。

そしてとても仲の良い人がいなかったり、いてもあまり連絡がとれない時期もある。そうなると、気持ちが不安定になってしまうこ

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「ダメ人間」にずっと救われてきた。彼らは、働かずに好き勝手していることで一つの重要な役割を全うしている。そんなダメ人間の良さを徹底考察する。

「ダメ人間」にずっと救われてきた。彼らは、働かずに好き勝手していることで一つの重要な役割を全うしている。そんなダメ人間の良さを徹底考察する。

この前の投稿では、前向きな人とかやさしい人を肯定するようなニュアンスで書いたし、それは実際そうだと思ってる。

でも、ダメ人間(言い方悪いけど他に思い浮かばなかった)も好きだし、とても救われてきたなと書いた後に思いました。ならこちらにも触れないわけにはいかない。

// この前の投稿 → noteに真剣に取り組むということは、青春だ。

諦めと不満が場を支配している、匿名掲示板や配信サイトをどうし

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友達だけに話すようなことを書きたいと思ったので、買い切り250円の有料マガジンを始めました。その思惑とか中身について。

友達だけに話すようなことを書きたいと思ったので、買い切り250円の有料マガジンを始めました。その思惑とか中身について。

友達だけに話すようなことを書ける場所がほしいと思ったので、買い切り250円の有料マガジンを始めます。

いま自分のいくつかの個人的な話に250円を出してくれる方がどれくらいいるのだろうかという、実験的な意味合いもあります。新しい試みをやるのって楽しい。

(買い切りというのは月額課金ではなく、一回きりのお金のやり取りでおしまいだということです。月額でやる自信はまだなかった)

誰でも見れて、誰が見

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クリエイティブな事は「分業」しにくいから収益化が難しいのか?(創作とSNS適性などの思い付きの話)

いまはSNSをうまく利用する人達が注目を集めることが多いですが、
SNS適性が無い人の中にも良い作品を作っている人がたくさんいると思うんですよね。

……前者の人に比べて注目されにくいですけど。

そしてクリエイティブな度合いが高いものを作るにあたって、分業が出来る度合いが低いこと(交換不可能性)がその分野の収益化の難しさに影響しているじゃないかという話を後半でしてます。「家を建てる」と「歌を作る

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