死者論としての『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』#読書の秋2020

1、この本を届けたい想定(潜在)読者

読書感想文は書評もレビューでもない。
この投稿を通じて、私はこの本を評価するつもりもなく、ただ一人の人間として、この本を読んだ感想を述べていきたいと思う。

しかし、私の第一の感想は、この本を多くの人に読んでもらいたいということであった。
であるからには、この本を読んだことのない未来の読者を自分なりに考えて、そこに発信していきたい。

そして、その想定(潜在

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"くそばばぁ”に花束を ~卒業生と内田樹先生と灯台と~ 教師の備忘録

中学校教員になって初めて3年間を持ちあがった学年の子たちが、今年成人を迎えます。

大変嬉しいことに、5年前まで深くかかわらせてもらっていた元生徒から先日「先生会いましょう」とのお誘いを頂き、大人になった彼らとの小さな食事の機会に恵まれました。

”卒業生ごはん”あるあるのひとつに、「手のかかったヤツに限って誘ってきてくれる」というのがあります。

先日プチ同窓会に誘ってくれた彼も、またその一人。

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【百科詩典】「か」行

かいけんのもくひょう【改憲の目標】

一言で言えば、改憲を「旗艦」とする自民党政策のねらいは社会の「起動化」(mobilization)である。国民の政治的統合とか、国富の増大とか、国民文化の洗練とかいう、聞き飽きた種類の惰性的な国家目標をもう掲げていない。改憲の目標は「強い日本人」たちのそのつどの要請に従って即時に自在に改変できるような「可塑的で流動的な国家システム」の構築である(変幻自在な国家

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共鳴するものがあったのでしたら、有難い限りです。
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『世界は贈与でできている』読後雑記

「#キナリ読書フェス」をきっかけに、近内悠太著『世界は贈与でできている』を読んだ。フェス向けの文章は前回アップしたが、そちらに入れなかったことを残しておく。

実は、いちばん心に響いたのは「あとがき」のこの記載だった。

「今、いろいろな文章を書いてみているんです。でも、文章を書くと、ああ、自分はからっぽなんだなって思い知らされるんです」

これだけの本を書いておきながらそうなのか。この言葉に対す

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ありがトンプソン!
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[028]コロナ考①

こんにちは、というかお久しぶりですね。

連続更新が22週で止まってしまったのは9~10月にかけて(想定はしていましたが)むちゃくちゃに忙しかったからです。

でも、記録は「続けるため」ではないですし、あくまでオマケでついてくるものだと改めて思いましたね。また始めればいいのです。

それに、行動を起こすことに重点を置いた晩夏でしたので、なかなかに実りのある秋を過ごしていたりします。

さて、学生時

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日々感謝です
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interview room むくいぬさん②

interview room
20/10/15日

interview roomへようこそ

今回は、前回、むくいぬさんをお招きして、渋谷の居酒屋「山家」にてお話を伺った続きになります。

「ティンダー」
シン
(周りの人が)ティンダーとかしてるんですか?

アスカ
みんなしてるしてる

むくいぬ
みんなやってるもんねー

アスカ
私はしてないよ

シン
おれこないだやりましたよ、友達と呑んでて開

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【書評】今さえ良ければいい人たち〜『サル化する世界』(内田樹)

内田樹さんは教育現場でもよく読まれていて、ファンが多いです。私もその一人。『サル化する世界』です。かなり売れているようです。

※書評一覧の目次はこちら

1、内容・あらすじ

表題の「サル化する世界」をはじめとした、内田樹さんのエッセイ集です。色んな媒体に発表したものがまとめられており、話題は多岐にわたります。

ポピュリズム・嫌中嫌韓・トランプ政権・司馬史観・英語教育・AI・貧困・人口減少・結

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こんな拙い記事にスキ!をありがとうございます!
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「コモンの再生」内田樹著

2020年11月22日読了。
仰っていることはいつもながらにご立派だし、共感できる意見も多いけど、蟷螂の斧だったりしないかな。それは分かっていて発言しているのかもしれないけど。

夏目漱石『虞美人草』(1907年)を読む。

「東京帝大講師をやめて朝日新聞に入社し、職業的作家になる道を選んだ夏目漱石の最初の作品。」という、『虞美人草』(新潮文庫、S26年)を読了。

この本を読もうと思ったきっかけは、好きな思想家の一人である内田樹さんが『街場の文体論』(ミシマ社、2012年)でこのように書いていたからだ。以下「第14講リーダビリティと地下室」より。

明治期の知識人たちの超人的な知的活動を駆動していたのは、競争優位に立

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ありがとう、これから頑張っていきます!
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モヤモヤ葛藤することを受け入れて、互いに賢くなっていく

経営戦略と組織の話をする際によく図の様なピラミッドが出てきます。

先日、とあるセミナーの講師を務めた際に参加者の一人にこの図の説明をお願いしました。自社の例を交えながらとお願いしたのです。すると、「やはり、企業活動においては人が大切です。その人たちが計画を実行し、ビジョン、理念を実現していく…」という風に下から順番に説明をしてくださいました。わたしは、上から「経営理念があって、ビジョンを示し、戦

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有難う御座います!
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