三太

中学校教員。国語科。好きな作家は吉田修一さんです。このnoteでは「吉田修一作品による…

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中学校教員。国語科。好きな作家は吉田修一さんです。このnoteでは「吉田修一作品による映画ガイド」を作っていきたいと思います。

マガジン

  • 作家論

    ◯◯論という作家に関する本・論考をまとめていきたいと思います。

  • 柳町光男シリーズ

    吉田修一『さよなら渓谷』の文庫解説を書かれた、映画監督の柳町光男さんが、吉田修一作品と共通点が見られる映画を解説にまとめておられました。 それらの映画を見ていきます。

  • 吉田修一作品 登場映画

    吉田修一作品に出てきた映画について、あらすじや感想、そして作品とのつながりなどをまとめています。

  • 吉田修一 作品

    吉田修一作品を読んで、あらすじ・感想、そしてそこに出てくる映画をまとめています。

  • 閑話休題

    ちょっと息抜きができるような文章を書いていこうと思います。全く関係ないことではなく、ちょいずらしぐらいを目指します!

最近の記事

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はじめまして

はじめまして、三太(さんた)です。 普段は中学校で教員をしております。国語科です。 これからnoteを始めるにあたって、このnoteの概要・ゴールについて書いていきたいと思います。 noteを始めた動機 まずはnoteを始めた動機をいくつか書いていきます。  一つ目は、インプットとアウトプットのバランスを取りたかったということです。  これまで本を読んだり、漫画を読んだりインプットは多かったのですが、なかなかそれをアウトプットする機会がありませんでした。  自分なりに要

    • 【作家論#2】酒井信『吉田修一論』

      こんにちは、三太です。 4月も下旬に入ってきました。 少しずつ自分が受け持つ授業も始まってきています。 今年度は読書に関わる授業があります。 授業を通して、生徒たちと本の話ができるのが楽しみだなと思っている今日この頃です。 さて、今回は「作家論」の本ということで、酒井信さんの『吉田修一論』を読んでいきます。 あらすじ本書は「長崎出身の吉田修一にとって、長崎という場所はどのような意味を持ち、その作風にどのような影響を与えているのか」という問いで論が展開されます。 このよう

      • 【柳町光男シリーズ#5】「非情の罠」『さよなら渓谷(文庫解説)』より

        こんにちは、三太です。 新学期が始まり、怒濤の一週間が過ぎ去りました。 本当に「怒濤」と書いてしまうぐらい、公私ともに多忙でした。 けっこう自分は日々のルーティーンが多いのですが、そのルーティーンも崩れるほど、追われまくっていましたが、少し落ち着きつつあります。 この落ち着きを保ちつつ、生活していければと思っている今日この頃です。 では、今回は以前、『さよなら渓谷』の作品紹介をしたときに取り上げた「映画監督、柳町光男さんの解説」に出てきた映画「非情の罠」を紹介します。

        • 【映画#117】「喜劇急行列車」『国宝』より

          こんにちは、三太です。 今日から新学期が始まります。 本当にここまでの準備の期間が怒涛の毎日でした。 今は新入生とのどんな出会いがあるのか、楽しみにしております。 また、仕事全般に対して目的意識を持ち、目標を立てて頑張っていきたいと思っている今日この頃です。 では、今日は『国宝』に出てきた「喜劇急行列車」を見ていきます。 『国宝』に出てくる映画3作のうちの2作目です。 3作目の「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」は見る術がわからず、ちょっとすぐには見られなさそうなので、『国宝』に

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        はじめまして

        • 【作家論#2】酒井信『吉田修一論』

        • 【柳町光男シリーズ#5】「非情の罠」『さよなら渓谷(文庫解説)』より

        • 【映画#117】「喜劇急行列車」『国宝』より

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        記事

          【映画#116】「喜劇・駅前女将」『国宝』より

          こんにちは、三太です。 noteを始めて2年が過ぎ、3年目に入りました。 これまで「週に2回、月・金に投稿する」ということを自分の中の暗黙のルールとしてきました。 この暗黙のルールはほぼほぼ達成できたので良かったです。 ただ、最近感じていたのは少し余裕がなくなってきたということでした。 余裕がないというか、遊びがないというか、投稿にめちゃくちゃ追われているわけではないですが、他にやりたいこと・読みたい本がどんどん積まれていっている感じになっていました。 この状態は

          【映画#116】「喜劇・駅前女将」『国宝』より

          【作品#40】『国宝』

          こんにちは、三太です。 いつもどおり朝に投稿しようとしていたのにやってしまいました。 「無事、投稿できたわ」と思ってみてみると、画像を添付し忘れている。 そこで焦らず更新(修正?)などの策もあったはずですが、焦ってすぐに削除を押してしまいました。 復活する方法がわからない・・・。 大体のデータは残っているので、それをもう一度noteに載せればいいのですが、そのデータが手元にない・・・。 ということでこの時間帯の投稿となりました。 では、今回は『国宝』を読んでいきます。

          【作品#40】『国宝』

          いつもどおりnoteの記事を投稿しようとしたのですが、画像を貼るのを忘れて投稿してしまい、そのあと焦って削除してしまいました😭 夕方には再投稿したいと思います😅

          いつもどおりnoteの記事を投稿しようとしたのですが、画像を貼るのを忘れて投稿してしまい、そのあと焦って削除してしまいました😭 夕方には再投稿したいと思います😅

          【閑話休題#46】山田詠美『つみびと』

          こんにちは、三太です。 今回はこちらの作品を読みます。 これまでこのnoteで吉田修一作品を読んできて、『ウォーターゲーム』までまとめることができました。 『ウォーターゲーム』は産業スパイ、AN通信エージェント・鷹野一彦シリーズの三部作目にして完結編で、一作目は『太陽は動かない』、二作目は『森は知っている』です。 そして、このシリーズに出てくる鷹野一彦という登場人物は、大阪二児置き去り死事件から着想を得て創作された人物です。 山田詠美さんの『つみびと』も同じく大阪二児置

          【閑話休題#46】山田詠美『つみびと』

          【閑話休題#45】内田樹『うほほいシネクラブ』

          こんにちは、三太です。 前回の記事で『ウォーターゲーム』に出てきた映画「カサブランカ」を紹介しました。 これは『ウォーターゲーム』内に出てくる映画3作のうちの2作目でした。 3作目は「セブン」で既出なので、『ウォーターゲーム』に登場する映画紹介は一段落にしたいと思います。 では、今回は閑話休題ということで、こちらの作品を読みます。 「吉田修一作品による映画ガイド」を作ってきて、これまでたくさん映画を見て、それに対する映画感想文のようなものを書いてきました。 そこで書いて

          【閑話休題#45】内田樹『うほほいシネクラブ』

          【映画#115】「カサブランカ」『ウォーターゲーム』より

          こんにちは、三太です。 先週は無事、卒業式が行われました。 コロナ禍が明けたため、在校生も同席し、式歌も復活しました。 不要と言われれば不要、けれどもやはりあるといいものがある。 色んなご意見はあるかもしれないですが、少なくとも私にとってはとても良い卒業式でした。 残すところは修了式といったところの年度末です。 では、今日は『ウォーターゲーム』に出てきた「カサブランカ」を見ていきます。 『ウォーターゲーム』に出てくる映画3作のうちの2作目です。 基本情報監督:マイケル・

          【映画#115】「カサブランカ」『ウォーターゲーム』より

          【映画#114】「愛人/ラマン」『ウォーターゲーム』より

          こんにちは、三太です。 本日は中学校の卒業式です。 3年生にとっては、義務教育最後の晴れ舞台です。 「たかが卒業、されど卒業」ということで、最後を良い形で締めくくってほしいと思います。 では、今日は『ウォーターゲーム』に出てきた「愛人/ラマン」を見ていきます。 『ウォーターゲーム』に出てくる映画3作のうちの1作目です。 基本情報監督:ジャン=ジャック・アノー 出演者:少女(ジェーン・マーチ)     中国人青年(レオン・カーフェイ) 上映時間:1時間55分 公開:199

          【映画#114】「愛人/ラマン」『ウォーターゲーム』より

          【閑話休題#44】モダニズムの水平線「渡邊英理先生の基調講演」

          こんにちは、三太です。 吉田修一さんの作品を追いかけている過程で作家論、というか作家を中心に述べた文章に興味を持つようになりました。 作家論のマガジンも作ったので、どんどん読んでいきたいなとは思っています。(なかなか進んでいませんが・・・) そんな作家に迫った本の一つに渡邊英理先生が書かれた『中上健次論』があります。 この本自体は前から知っていたのですが、最近別の事実も知りました。 それは吉田修一さんが敬愛してやまない作家は中上健次だということです。 この引用のあと、

          【閑話休題#44】モダニズムの水平線「渡邊英理先生の基調講演」

          【閑話休題#43】祝!映画化!!

          こんにちは、三太です。 吉田修一さんの作品について続々と映画化の知らせが届いています。 吉田修一さんの作品が好きで、「吉田修一作品による映画ガイド」を作っている自分としては、とても嬉しい知らせです。 公開の近い順から確認していきましょう。 1つ目は『湖の女たち』です。 2024年5月17日(金)、公開です。 監督は「さよなら渓谷」でもメガホンをとられた大森立嗣さんです。 2つ目は『愛に乱暴』です。 2024年8月、公開です。 監督は、森ガキ侑大さんです。 森ガキさん

          【閑話休題#43】祝!映画化!!

          【作品#39】『ウォーターゲーム』

          こんにちは、三太です。 いよいよ学期末が近づいてきました。 3年生の卒業に向けて、各学年取組が進んでいます。 「たかが卒業、されど卒業」ということで人生の節目の一つをお祝いできればと思っている今日この頃です。 では、今回は『ウォーターゲーム』を読んでいきます。 初出年は2018年(5月)です。 幻冬舎文庫の『ウォーターゲーム』で読みました。 あらすじ産業スパイ、AN通信エージェント・鷹野一彦シリーズの三部作目にして完結編。 福岡のダム爆破事件から始まり、日本、そ

          【作品#39】『ウォーターゲーム』

          【閑話休題#42】河﨑秋子『ともぐい』

          こんにちは、三太です。 今回はこちらの作品を読みます。 前回の【閑話休題#41】で、第170回芥川賞・直木賞受賞作から考えたことを書きました。 簡単に言うと、文学における土地(地名)の意味の話です。 ただ、実は3つある受賞作の中で、まだ何一つ読んでいないということもあり、今回、河﨑秋子さんの『ともぐい』を手にとりました。 3つの中でなぜこれだったのかというと、「北海道」「熊文学」というワードに興味を持ったからです。 マンガの『ゴールデンカムイ』が好きというのもありまし

          【閑話休題#42】河﨑秋子『ともぐい』

          【本#2】アンダンテ『発達障害グレーゾーンまったり息子の成長日記』

          こんにちは、三太です。 このnoteでは「吉田修一さんの作品をもとにした映画ガイド」を作っています。 もちろんこれからもそこが軸になるのですが、中学校教員ということもあり、仕事のベースは当然「教育」にあります。 そのため「教育」関係の本を読んだり、「教育」について考えたりすることは普段からたくさんあります。 せっかくならそれもアウトプットしてみたいなと考えました。 月に1本ペースぐらいで「教育」に関する記事(主に本のまとめになると思いますが)をあげていこうと思います。 今

          【本#2】アンダンテ『発達障害グレーゾーンまったり息子の成長日記』