lee・g・chang

2024年、なんとなく始めたnote。 前半生の50年を過ぎた林住期は、世俗を離れ、…

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2024年、なんとなく始めたnote。 前半生の50年を過ぎた林住期は、世俗を離れ、迷いが晴れ、自分らしく自由に、人間らしく生きる時期。 このnoteに、日々、起こったこと、頭に浮かんだことをつらつらと書き留め、林住記として残しておこう。

マガジン

  • ドキュメント72時間〜紙上アーカイブ

    子供の頃からドキュメンタリーに心奪われてたな。 noteと同じ匂いがするドキュメント72H。昭和、平成、令和。同時代に生きた、生きてる人たちの声が集まってる。

  • my favorite movie

    好きな映画を自由に語ろ

  • フォト散歩 鎌倉・横浜・東京

    ぶらぶら散歩しながら時々、撮影。気になるものがあったら、気ままにシャッターを切る。あとで言葉をつけてみる。自分の生きた街の記録。

  • PERFECT DAYS 集めてみよ

    日日是好日でありたい私。幸せなことを集めてみよ。

  • 林住期『つぶやく』

    日々のつぶやきはデトックスですね😊

最近の記事

映画「岸辺の旅」 自殺したゴーストはかく語りき

「ドレミファ娘の血は騒ぐ」以来の黒沢清監督の作品鑑賞。 失踪した夫が、普通の人間のようなゴーストになって戻ってきた。そして、失踪していた3年間の軌跡を夫婦一緒にたどる。待ち受けていたものは…。 拠り所を失って虚ろに生きている妻(ミズキ)を演じる深津絵里がとても良い。この妻の目線から映画は展開していく。この世から逃げ出した夫(ユウスケ)を演じる浅野忠信も良い。ふたりともずっとエネルギーが薄い。裸電球くらいの灯火。 妻をこの世で守ってやらなかった夫が、冥界から「謝りたかった

    • 直感で生き抜いてきた80代女子の話

      一人暮らしの母が、危なっかしくなってきた。前兆は、今まで口にしたことのない「めんどくさい」というワードが頻繁に聞かれるようになった事。昨年、とうとう仕事をやめてしまい(80歳超えてたのであっぱれ!)、転居のせいで近所に友だちも少ないのでお喋りの機会が激減しているのもひとつの要因だろう。週に一度は会いに行って小一時間ばかり話すようにしている。 そんな母の姿に接していると20年後の自分を見ているようでちょっぴり切なくなる。 おそらく、母が一番安心できるのは自分の兄弟たちと会話

      • 映画「さざなみ」 人の心はやわらかくて壊れやすい。すべてを正直に話さなくても…。

        『さざなみ』塩辛い映画だった。 人生の晩秋を迎えて、45年も寄り添ってくれた妻に全てをさらけ出さずとも良いのになあ。きっと話さないほうが良いこともあるのだろう。 ジェフよ、いくら愛する妻とはいえ、相手の全てを知ることは不可能だし、自分のすべてを同じように理解してもらうことは不可能に決まってるじゃあないか。 人は何らかの秘密を抱えて生きていくもの。そんな話は墓場まで持っていってくれ。 長年連れ添って馴れ合ううちに妻と自分の境界がわからなくなってしまったのか、認知機能の低

        • ドキュメント72H 和歌山格安のガソリンスタンドで

          製油所が近くにあったからガソリンスタンドが多いんだって。和歌山ってそうなんだ。 ラーメン屋を好きでやってるおじさん。自由を語る時に素敵な笑顔。昭和のラーメンは屋台。 高野山に雲海を見に行く家族。高野山のお参りのきっかけは、こどもを交通事故で亡くしたこと。高野山には別世界がある。そこを歩くと亡くなったこどもがそばに来るそう。 いろんな車が来る。タクシー、ヤマザキパンのトラック。代行車のお兄さんのやりがいは、一日の最後の締めに立ち会ってお客さんの笑顔を見ること。 ラーメン

        映画「岸辺の旅」 自殺したゴーストはかく語りき

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        • ドキュメント72時間〜紙上アーカイブ
          16本
        • my favorite movie
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        • フォト散歩 鎌倉・横浜・東京
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        記事

          映画『オペラ座の怪人』 彷徨える愛の行方

          『オペラ座の怪人』 4Kデジタルリマスター 目黒シネマで見て以来の鑑賞。確か、レ・ミゼラブルとの二本立て興行だった。それは贅沢なラインナップでしたわ。今回は109プレミアム新宿体験も兼ねてなので、またまた贅沢。 この物語に没入するために、精霊物語を補助線として置いておこ。 眠り猫さんのnoteで、いつも勉強させてもらっていたので、エロースとアガペーの違いというところに着眼しながら二度目の鑑賞ができました。 眠り猫さん感謝です。 彼が失ったのは、顔ではなく心。彼の心が

          映画『オペラ座の怪人』 彷徨える愛の行方

          映画『ビッグフィッシュ』 物語は、人に永遠の生命を与える

          近所のGEOを時々覗いては、DVDのセル品を5枚1000円で購入している。昔見てもう一度見たいと思うものと見逃していたものを漁るのが楽しみ。 今回の掘り出し物は、ティム・バートン監督の『ビッグフィッシュ』 映画好きには、今さらな20年前の作品だけれど。私にとっては、初見。見逃さずに良かった。 生きれば生きるほど、現実の過酷さや全ての人に平等に優しいわけではない世界の現実に晒され、誰しもが少しは強くもなり、狡くもなる。 自分の思う正義に理を見出し全てを知りたいと考えるこ

          映画『ビッグフィッシュ』 物語は、人に永遠の生命を与える

          つぶやきです。

          「ディストピア禍の新・幸福論」は心が軽くなる本。 どうすれば心を軽くして生きられるかの処方箋は人によって違うのだろうけど、アラカルトでいろいろなエッセンスが詰まってる。 前野氏はもちろん結論を持ってるけれど、ピックアップして読むも良し。 メメント・モリ。死を想うとは、どうせいつか死ぬのだから、幸せに生きても不幸に生きても大した違いはない。大した差がないのなら幸せを選んだほうがいい。 兼好法師も同じようなこと言ってた。 わたしたちはもともと死んでいるようなものだから生

          つぶやきです。

          ドキュメント72H 岐阜・長良川 流れを見つめながら

          川は良いよね。どんな時代でも人は水辺に引き寄せられる。 親子。 カップル。 三世代の家族。 おばあちゃんが一番若い。水に入ってた。 懐かしい水切り。大学生が空き時間に楽しんでる。 釣人は、サツキマスを狙いに。7日間も逗留。広いところで竿を振るのが楽しみ。釣果なんて関係ない。 長良川の生き物を語る女の子。君も長良川育ち。 ともだちと花火。いつまででも語り合える。離れがたしは、ともだち。 友達を待つ20歳の子。川を見てたらずっと待てる。 コンサートの前に川で佇む二人

          ドキュメント72H 岐阜・長良川 流れを見つめながら

          映画『別れる決心』 ヘジュン、青と緑は似て非なるものだろ

          恋は美しき誤解に始まり、悲しき理解に終わる。惨憺な状況に置かれても理解できないままに取り残されるヘジュン。 目を覚ませ! 緑は緑、青は青だろ。 直観で始まった恋は、言葉に輪郭を与えられると、砂でつくった山のように儚く、波にさらわれて跡形もなくなってしまう。 言葉には、いつも複数の意味が隠れていることを知っていたはずなのに…。 真実はひとつしかない、目を凝らせば、自分はその真実を掴める人間なのだという誇りが、人を決して追い詰めずに許すということの信が、僕を狂わせていく。

          映画『別れる決心』 ヘジュン、青と緑は似て非なるものだろ

          YOKOHAMAのダミエル

          普通に生きてると思っていても、誰しもいろいろな悩み事やストレスから逃れることはできない。天使ダミエルは、ベルリンの街をはるか上空から時には地下鉄に舞い降りて人々の生活を眺めていたが、そこにはモノクロームの世界で苦悩する人たちが沢山いた。 ここのところ、どこかでダミエルと出会うのではないか?と軽い妄想を持ちながら過ごしている。いつの間にか自分もモノクロームの世界の住人になったようだ。 そのきっかけは、仕事のことだろう。自分のコンディションが悪かったのか、深く人の物語に入り込

          YOKOHAMAのダミエル

          疲れたら 部屋を暗くして 人がいない 青い映像と音楽だけの世界へ 『アトランティス』          リュック・ベッソン

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          映画『ジョーカー』 痛切なルサンチマン

          meronagiさんの記事を読んだら、思いだした『ジョーカー』の続編が10月公開らしい。 meronagiさんは、eponaさんの記事から刺激を受けて書いてる。インスパイアの連鎖でマトリョーシカのようにしてしまったけれど、駄目なら言ってね。 『ジョーカー』2019年公開 映画ジョーカーの舞台は1981年のゴッサムシティ。つまり過去の出来事。『バットマン』製作者の意図としては、ゴッサムシティはニューヨークではなく、自分の住んでいる街として捉えてほしいがために架空の街を設定

          映画『ジョーカー』 痛切なルサンチマン

          社員旅行? いざ東照宮へ

          初めての日光東照宮。 日光東照宮の広い境内には55棟の建築物があり、そのうちなんと 国宝が8棟、重要文化財が34棟 。1999年には「日光の社寺」として世界遺産に登録されてる。 陽射しが強いので、水分補給してしっかり回ろ。 陽明門や五重塔などの歴史的建造物、「眠り猫」「三猿」「想像の像」などの有名な彫刻、霊廟など多くの見どころがあり、世界中から観光客が集まってる。 聞かざる、言わざる、見ざるが、叡智の3つの秘密を示しているという三猿。その三匹の猿はまだ幼い子猿。「子ど

          社員旅行? いざ東照宮へ

          社員旅行? コンパクトシティ宇都宮〜日光~浅草

          栃木県で行われた社会福祉士大会に久しぶりに参加した。去年から成年後見の仕事を手伝ってくれてる娘と研修&旅行を兼ねての二人旅。 初日の打ち上げ。研修のすぐ後だから話題には事欠かない。仕事から家庭の事まで幅広く。  まあ、酒は進むわ。 調子に乗って幻のお酒まで。シュワシュワしてうまい。生詰(なまづめ)のお酒。 〆は焼酎で。 野菜巻きが有名な店。働いている人たちのほとんどは若者。しかも国籍はバラエティに富んでいた。 司令塔の日本代表女子が、しっかりと目配りして後輩に教え

          社員旅行? コンパクトシティ宇都宮〜日光~浅草

          徒然草が却ってこない

          どの市町村に行っても必ずその地域の福祉を牽引してきた人物が数名はいる。高齢の分野、障がいの分野、児童の分野などにそれぞれ、〇〇施設の〇〇さんと言えばみんな知ってる、知らない人はモグリといわれる、そんなタイプの方がたいていはいるものだ。 今、職場で私の隣の席に座っている方もそのタイプ。わかりやすくレジェンドと言っておこう。 そのレジェンドにも福祉の分野では2つのタイプがある。とにかく前に出てリードしていくタイプと人と人をつなげてコーディネートするタイプの2つ。もちろん、ミッ

          徒然草が却ってこない

          鎌倉フォト散歩 朝イチの建長寺で紫陽花を愉しむ

          鎌倉はオーバーツーリズムでちょっと敬遠という話を最近良く聞く。そもそもが狭い街なので仕方がないのだけれど、時間帯を外せばそうでもないんだけどなと思う。 まあ、行ってみないとわからないので。 明月院にバイクで様子を見にいってみたら、すでに交通整理のおじさんが沢山の人たちを汗だくでさばいてた。 こりゃあかん、と建長寺に絞ることにした。あの広さならさすがに混むと言ってもね。 建長寺は、鎌倉五山第1位。山号は巨福(こふく)山,本尊は地蔵菩薩。寺名,山号,本尊は,建長年間に小袋(

          鎌倉フォト散歩 朝イチの建長寺で紫陽花を愉しむ