衝動とキルケゴールから趣味とサッカーを考える―谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』
1.衝動をかかえて生きる 「衝動」を持って豊かに生きるのは特別なことではない。衝動というと何が浮かぶだろうか。感情の思うがままに突き進む。衝動買いのような買い物、恋愛のあれこれ、とっさの暴力など様々なイメージがまとわりついている。
僕らが浮かべる衝動のイメージは、自分ごとというより自分から離したいもの、離れているものに近いのではないか。前者は「よくないこと」というイメージだ。感情に振り回されず理性を保つことがよしとされる場面が多い社会で衝動が由来の行動はマイナスイメージ