つじー|サッカーが好きすぎる書評家

書評やサッカーの話を毎週発信|ラジオを聴くのも自分で話すのも好き|宇都宮徹壱WMに連載…

つじー|サッカーが好きすぎる書評家

書評やサッカーの話を毎週発信|ラジオを聴くのも自分で話すのも好き|宇都宮徹壱WMに連載中|思考のヒントは歴史から|書く仕事とラジオの仕事を持つのが夢|布袋のザンギがエナジーフード|北海道コンサドーレ札幌とAdana Demirsporが好き

マガジン

  • つじーの書評集|ふまじめな読書室

    書評や読書記事のまとめ。書評を通して本のおもしろさと僕の考えていることを紹介します。「まじめにふまじめな」読書を心がけています。

  • コンサドーレを考える部屋

    北海道コンサドーレ札幌について考えた話をまとめています。不定期更新です。 コンサドーレを考えることは、僕にとって様々なジャンルや切り口に関心を持つことです。

  • 歴史の中のサッカー

    僕らが学校で習う歴史上の出来事や人物と、サッカーとの思わぬ関わりを書いた記事をまとめました。

  • 【お知らせ】

    お知らせ(告知など)をまとめています。

  • 何にもくくれない雑文集

    「読書」、「サッカー」、「映像や舞台の感想」にくくれない記事を集めました。 不定期更新です。 ※つじーが作った他のマガジンに入らない記事たちです。

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つじーのnoteの歩き方&やりたい活動【プロフィール】

 はじめまして。「サッカーが好きすぎる書評家」つじーです。この記事では「noteで何を書いているか&オススメ記事」と「オファーをお待ちしている活動」についてまとめています。(※2024/06/18更新)  簡単なプロフィールです。 1.noteで何を書いているか(1)書評  読んだ本を書評して、マガジン『つじーの書評集|ふまじめな読書室』にまとめています。  特におすすめの書評は、こちらの記事を参照してください。 (2)北海道コンサドーレ札幌  応援している地元クラブ

    • 衝動とキルケゴールから趣味とサッカーを考える―谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』

      1.衝動をかかえて生きる 「衝動」を持って豊かに生きるのは特別なことではない。衝動というと何が浮かぶだろうか。感情の思うがままに突き進む。衝動買いのような買い物、恋愛のあれこれ、とっさの暴力など様々なイメージがまとわりついている。  僕らが浮かべる衝動のイメージは、自分ごとというより自分から離したいもの、離れているものに近いのではないか。前者は「よくないこと」というイメージだ。感情に振り回されず理性を保つことがよしとされる場面が多い社会で衝動が由来の行動はマイナスイメージ

      • 僕はコンサドーレサポーターに「なった」ことがない

        1.多分その気持ちは一生分からない 2024年はコンサドーレサポーターにとって大きく気持ちが負の方向に揺らいだ年として記憶されるだろう。成績不振による降格危機、選手や監督の姿勢、クラブの対応……応援する気持ちは変わらないけども、心は呪詛のような思いを叫びたがっている。そんなサポも少なくないだろう。中には訓練されたサポもいる。幾多の危機や降格を経験してきた傷だらけの猛者たちだ。その人たちは誰に言われずともとっくに覚悟を決め、その上で精一杯応援しているような気がする。  僕が

        • ド・ゴールが本当にサッカー少年だったのか調査してみた

          1.救国の英雄はサッカーがお好き? 飛行機でフランスのパリへ行くときに降り立つ空港には、一人のフランス人の名前がついている。パリ=シャルル・ド・ゴール空港のことだ。フランスにはありとあらゆるところでシャルル・ド・ゴールの名を見かける。街路、大通り、広場、ロータリー、などなど。  シャルル・ド・ゴール。後で詳しく説明するが、20世紀フランスの危機を2度救った「救国の英雄」である。成し遂げたこと、やり方に賛否はあるも、その大きな存在感は誰もが認めるところだ。  日本語版のW

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        • 部屋から出ないで国際交流
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        記事

          【連載第7回】『宇都宮徹壱WM』に書評を寄稿しました【お知らせ】

           2024年1月から毎月一回、『宇都宮徹壱ウェブマガジン(WM)』で書評の連載を行っています。  『宇都宮徹壱WM』は、写真家・ノンフィクションライターである宇都宮徹壱さんが編集長兼主筆のウェブマガジンです。  今月配信の第6回では、「パリ五輪」をテーマにしてジュールズ・ボイコフ『オリンピック秘史』を紹介しました。無料で読むことができます。26日に開幕を控えているので非常にタイムリーな話かと思います。  X(旧Twitter)のハッシュタグ「#宇都宮徹壱WM」や「#書評

          【連載第7回】『宇都宮徹壱WM』に書評を寄稿しました【お知らせ】

          「ともだち」はジャンルでくくることができない―千早茜『男ともだち』

          1.人は欠けているから愛おしい タイトルとあらすじにだまされないでほしい。29歳の神名葵は元々絵本作家だがイラストレーターとして生計を立てている。彼女には同棲中の年下彼氏と、年上の愛人がいる。そんなとき、大学の先輩で「男ともだち」のハセオと久しぶりに再会した。それを機に葵の人間関係や人生が動いていく……という話だ。  このあらすじに『男ともだち』というタイトル。ははーん、四角関係の話だな。そう早合点した人もいるだろう。1人の女と3人の男が繰り広げるドロドロの人間関係だ。だ

          「ともだち」はジャンルでくくることができない―千早茜『男ともだち』

          プロフィール文をいじってみた。どうなんだろ。

          プロフィール文をいじってみた。どうなんだろ。

          信ずるに値する理由はどこにあるか―2024年6月の北海道コンサドーレ札幌

           2024年6月のコンサドーレを振り返ってみる。僕が試合についてXでつぶやいた内容を小見出しごとに再編集してまとめたものだ。 1.今月の結果【J1リーグ】 6/2 vs東京ヴェルディ(A)×3-5 6/15 vs京都サンガ(A)×0-2 6/23 vs横浜F・マリノス(H)×0-1 6/26 vsFC東京(A)×0-1 6/29 vsアルビレックス新潟(H)×0-1 →順位:20位(2勝5分14敗、勝ち点11、得失点差-25) 【ルヴァンカップ】 6/5 vsカターレ富山

          信ずるに値する理由はどこにあるか―2024年6月の北海道コンサドーレ札幌

          2024年上半期の活動をnoteと一緒に振り返る

           2024年も半年が経とうとしている。世間ではここまでを上半期というらしい。そこで僕の上半期活動(発信)を毎月noteを一本ずつ取り上げて振り返っていく。 1.書評連載はじまる1月:【連載第1回】『宇都宮徹壱WM』で書評の連載をはじめます【お知らせ】  ウェブマガジン『宇都宮徹壱WM』での書評連載がついに始まった。この連載のお誘いが「書評家」と名乗るきっかけになった一つでもある。声をかけてくれた宇都宮徹壱さんには本当に感謝しかない。外部メディアに連載を持つことで「書評家を

          2024年上半期の活動をnoteと一緒に振り返る

          ドイツ在住トルコ人と交流して感じた浦沢直樹と『MONSTER』のすごみ

           トルコのサッカークラブ、アダナ・デミルスポル(以下デミルスポル)に興味をもったことをきっかけに、デミルスポルの「日本最初の」サポーターと呼ばれ、SNS上でトルコ人と交流するようになった。定期的に連絡を取り合う一人にドイツ在住のトルコ人男性がいる。今回は彼と交流したときのちょっとした小話を書いていく。  彼は日本のアニメやマンガがとにかく大好きだ。おそらくアニメならまったく見ない僕よりうんと詳しいだろう。彼の大好きなアニメ・マンガ三傑が、浦沢直樹『MONSTER』、三浦建太

          ドイツ在住トルコ人と交流して感じた浦沢直樹と『MONSTER』のすごみ

          トルコのサッカーファンと交流して考えた「トルコは親日」のホントのホント

          1.トルコは本当に親日なのか 僕はひょんなことからトルコにあるアダナ・デミルスポル(以下デミルスポル)というサッカークラブの「日本最初のファン」と現地の人から認知された。トルコ語は分からないし、トルコにも行ったことがない。でも気がついたらXのフォロワーの約5%(100人程度)がトルコ人である。どうしてそんなことになったかは、以下のnoteをぜひ時間かけて読んでほしい。  デミルスポルを応援している縁で、何人かのトルコ人とは特に親しくなりDMで定期的にやり取りするようになっ

          トルコのサッカーファンと交流して考えた「トルコは親日」のホントのホント

          北海道サッカーがはじめて頂点に近づいた一日【ぼくのコンサ史・番外編1】

           シリーズ『ぼくのコンサ史』の番外編だ。本当は書きたかったが内容が本編に合わなかったり、コンサドーレに関係ないため省いたものを書いていく。このコンサ史を書いている「ぼく」のサッカー観やルーツにも深く関わるサッカーと北海道の話である。(以下敬称略) 1.頂を目指す北海道サッカー 北海道サッカーが全国大会で最も頂点に近づいた瞬間はいくつあるだろうか?  コンササポであれば真っ先に2019年のルヴァンカップ決勝をあげるはずだ。川崎フロンターレと激闘の末PK戦までもつれたあの試合

          北海道サッカーがはじめて頂点に近づいた一日【ぼくのコンサ史・番外編1】

          普通は残されないものを言葉にする―岸政彦『断片的なものの社会学』

          1.断片的なものはどこに転がっているか 著者の岸さんは、社会学者として市井の人々の語りを聞いてきた。その中には研究者として分析も解釈もできないものも多くある。そんな話を脈絡なく並べたのが本書だ。  読んでみると本当に脈絡なくエピソードが並んでおり統一感がない。バラバラだ。岸さん語りのエッセイもあれば、誰かへのインタビューがそのまま載っていたりする。まさに断片的だ。  でも僕にはどの話もそれぞれ一つの物語に見えてくる。断片的なはずなのに。不思議だ。どんなにまとまらず断片的

          普通は残されないものを言葉にする―岸政彦『断片的なものの社会学』

          クラブ誕生前夜―なぜ古きコンササポは北電のSNSに感慨深くなったのか【ぼくのコンサ史・1章】

           シリーズ『ぼくのコンサ史』の1章である。この章は北海道コンサドーレ札幌が誕生するまでを書いた。(以下敬称略) 1.コンサドーレと北海道電力の「公然の秘密」 先日、北海道電力(以下北電)の公式Xが次のような投稿をした。  北電がXでコンサに関する投稿をしたことにコンササポ、特に古くから応援しているサポから大きく反響があった。それに対するアンサーとして投稿されたものだ。  北電は太平洋戦争後に日本政府によって再編された9つの電力会社の一つであり、北海道最大の電力会社だ。今

          クラブ誕生前夜―なぜ古きコンササポは北電のSNSに感慨深くなったのか【ぼくのコンサ史・1章】

          分断しているからこそ、サポーターは尊い

          1.ボヤ(?)を大火事にする人々 サッカークラブのサポーターをしていると、応援しているチームが成績不振におちいることは珍しくない。そういう時期にX(Twitter)では「サポーターが分断している!今こそひとつにまとまろう」という趣旨の投稿を必ずといっていいほど見かける。Xに見受けられるサポの投稿を読むと、こういうことらしい。みんな意思がまちまちになっている。チームへの心ない声も飛んでいる。ギスギスしており分断してる。これはよくない。だからまとまろう。  なるほど、確かに真

          分断しているからこそ、サポーターは尊い

          愚かさを知っても信じるに値する―今村翔吾『じんかん』

          1.稀代の大悪人か?異端の武将か? 熱い。とにかく熱い。そして言葉の重たいボールが自分にどんどん飛んでくる。  主人公は戦国時代を生きた悪名高き武将・松永久秀だ。彼は3つの悪行をなしたと言われていた。仕えていた三好家の人々を殺し、操り、家を乗っ取った「主家殺し」。当時の将軍・足利義輝を襲撃して暗殺した「将軍殺し」。東大寺大仏殿を焼き払った「大仏殺し」。  しかし最新の学説で否定されている部分もあるし、なぜそのような悪評が後世に伝わったのかもある程度推測されている。この本

          愚かさを知っても信じるに値する―今村翔吾『じんかん』