きよしちゃん

写真やら絵画やら手芸やら文章やら、創作が好きです。 発表したい欲に負けてnoteを始め…

きよしちゃん

写真やら絵画やら手芸やら文章やら、創作が好きです。 発表したい欲に負けてnoteを始めました。 いつか飯が食えるといいな。

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「承認欲求」を乗りこなす〜自己紹介文として〜

「Noteは承認欲求をお金に変えるSNS」なのかもしれない。 全く。承認欲求なんて誰が名づけたのだろう? 承認欲求と言われると、せっかくあった戦意のようなものを喪失してしまう。 書こうというキモチに「水をさす」のである。 いい波を見つけて、乗りこなす 私は今、承認欲求をサーフボードのようにうまく使いこなしたいと思っている。 目立ちたい、好かれたい、なんならモテたい。それ自体は悪いことではない。当たり前の感情である。 承認欲求をサーフボードのように道具として使う。 コンクー

    • スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹訳『グレート・ギャツビー』と、橋本治著『巡礼』を読んで思うこと 〜根気よく寄り添う最後の1人になる勇気〜

      スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹訳、『グレート・ギャツビー』を読んで思うこと 物語の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。 物語の流れ 大金持ちのギャツビー氏は、毎夜盛大なパーティを開く。たくさんの呼ばれてもいない人ですらパーティに押しかける。そして、誰もギャツビー氏の本当の経歴などは知らない。 物語後半、ギャツビーは人間関係の拗れの中で、ある男に殺されてしまう。 パーティにはたくさん人が押しかけたのに、 弔問客は、彼の父親と、主人公のニックだけ、とい

      • 坂口恭平原作・道草靖子漫画『生きのびるための事務』を読んで思うこと

        坂口恭平さんの活動 坂口恭平さんは、前から気になっていた存在。 絵を描いたり、執筆したり、音楽を作ったり、自殺防止の電話相談をしたり、その活動は多岐にわたる。 今回初めて、彼の本を買って読んだ。 漫画作品ではあるけれど、坂口さんがいろんなことをどれか一つに絞らずにそれぞれで収入を得て生活している、お手本を示したような本だった。 物語の流れ 物語には「ジム」という、事務についてアドバイスをしてくれたり、自信がない時にモチベートするような言葉を与えてくれたりする人物が登場

        • 自分語りと村上春樹

          内田樹さん 少し前の本だが、内田樹さんの書かれた、『もう一度村上春樹にご用心』というものを読んでいて、このような文章に行き当たった。 内田樹さんはこのような村上春樹解説のエッセイで有名な方で、その深い考察は彼の他の思想的な本にも現れている。(『日本辺境論』など) (村上春樹の小説において書かれているものについて) 「地獄の釜の蓋」 ある意味「地獄の釜の蓋」が開いた状態。 そんな悪夢的状況はもはや何度も訪れた。 地下鉄サリン事件 東日本大震災 原発事故 コロナ禍

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        「承認欲求」を乗りこなす〜自己紹介文として〜

          「ふつうの人」になりたかった

          「レジ気にしながら作業してくださいって、私何回言いました? レジに気づかないんなら、もう、ねっ!?」 「あ、はい、すいません、、、」 上司は怒りをあらわに語気を荒げた。 「もう」の後に続く言葉はかろうじてわたしの見解にゆだねられた。 ・「もう、帰っていいよ」 ・「もう、辞めてもらいます」 ・「もう、あなたはいらない」 わたしはバクバクと心臓を鼓動させながら作業に戻る。 その作業が終わるとつぎに何をすればいいのか分からない。 怖くて上司のところに聞きにはいけない。 仕

          「ふつうの人」になりたかった

          先日世田谷美術館へ行った時の絵日記です。

          先日世田谷美術館へ行った時の絵日記です。

          美大受験経験者が山口つばさ著[漫画]『ブルーピリオド』を読んで思うこと

          芸大受験のシビアな世界 私は私立美大受験に2度も失敗しているので (結局社会学部に行った)、 美大生や芸大生に対する尊敬を抱くと共に、 どこか恐れ多くすら感じてしまう。 敬う気持ちを超えているものがあるのだ。 私には芸大受験というものが巨大なモンスターに思えて、 それをこなした猛者…となると、私にとって神なのだ。 実際、芸大受験というのは… 私が書くのもおこがましい話ではあるが、芸大って大変らしいんすよ。 受験のためのデッサン練習からして、 (美大・芸大予備校での話)

          美大受験経験者が山口つばさ著[漫画]『ブルーピリオド』を読んで思うこと

          6月 観音崎で紫陽花を見る小旅行

          友人と神奈川県の観音崎というところに小旅行に行った。 観音崎は、あの黒船のペリーが来航した浦賀のすぐ近くに位置し、東京湾に大きく突き出している。 横須賀からもバスで移動可能らしいが、私たちは馬堀海岸という駅で降りて、バスに乗り、「観音崎」(美術館の前)で降りた。 今回の観音崎小旅行は4回目ぐらいになるだろうか。同行者は観音崎の魅力にすっかりハマった様子。 横須賀美術館 まず美術館が素晴らしい。 なにしろ、緑ゆたかな公園の美術館前には、 きちんと整備された芝生が青々と広

          6月 観音崎で紫陽花を見る小旅行

          フイルムケースとダンゴムシ

          ひしめき合う家族 子供の頃、どう考えても築40年を超えるような木造アパートで、 家族でひしめき合って暮らしていた。 うちにあるもの。 それは、大きな三脚。 それから空のフィルムケースがたくさん。 押し入れはいつも機材で満タンで、 私たちのおもちゃを入れる隙はあまりなかった。 子供の頃の運動会は、 スポーツカメラマンが使うような、 とてつもない長いレンズで、 運動音痴の私がビリになる姿が見事に撮影された。 私の好きな遊びは、テント遊び。 三脚を最大限に伸ばして、毛布を昔

          フイルムケースとダンゴムシ

          着物リメイク第二弾。 リングハンドルバッグを作りました。 持ち手のリングをつけるのに苦戦して、ミシンの針が2回も折れたけど、満足の出来。

          着物リメイク第二弾。 リングハンドルバッグを作りました。 持ち手のリングをつけるのに苦戦して、ミシンの針が2回も折れたけど、満足の出来。

          ブレイディみかこ著『R•E•S•P•E•C•T』を読んで思うこと

          「少しばかりのリスペクト」 リスペクト。 いつもそう思っていた。 「どうせ暇なんでしょ」 「旦那さんがいないと何もできない」 「自分で考えることができない人」 「働かなくていいご身分」 時折そんなふうに 他者からあからさまな態度を取られる(と思い込んでいる)私は、 相手に対して、 謝罪して欲しいわけでもなく、 何かを与えて欲しいわけでもなく、 ただ、 「最低限のリスペクトが欲しい」と思っていた。 そして、この本に出会った。 ブレイディみかこさん この本は、英国で紆余

          ブレイディみかこ著『R•E•S•P•E•C•T』を読んで思うこと

          冷やし焼き芋ダイエットの記録

          レジスタントスターチ 「レジスタントスターチ」というものが話題になってしばらく経つ。 こういうものは流行りものなので、 今も実践している人はもはや少ないのかしら? 難消化性(消化しにくい)澱粉のことで、 血糖値の上昇が緩やかで、 便秘にも効果的とのこと。 栄養学などは疎いので、詳しくは書けませんが。 特に、「炭水化物を冷やして食べる」ことが良いとされており、 代表的なのが、 冷やした焼き芋とか、 オーバーナイトオーツという、 オートミールをヨーグルトなどで浸して一晩冷蔵

          冷やし焼き芋ダイエットの記録

          広島カープに思うこと〜泥臭いチームの到達点〜

          広島カープという、私の贔屓のチームを思う時、 思い起こすのはその泥臭さである。 特に守備力は、胸を張って自慢できるものがある。 涼しい表情でジャンピングスローを決める菊池。 何がなんでもと全力で守備に挑み、バントのテクニックも走力も一流の矢野。 ホームランは他チームより少ないかもしれない。 でも、泥臭く白球を追いかける彼らは、 まるで私がイメージする江戸時代の大工さんたちみたいに、 個性もありながら、結果と日々の積み重ねにこだわる職人集団だ。 末包のように柔和な表

          広島カープに思うこと〜泥臭いチームの到達点〜

          是枝裕和監督[映画]『ベイビーブローカー』をみて思うこと

          是枝監督の作品は大好きです。 「そして父になる」「万引き家族」など、ちょっと一般的でない家族関係の話が多いです。 そして、泣かせにきてることはわかってるんだけど、泣いてしまう。 この作品は、全編韓国語。日本語字幕で見ました。 「パラサイト〜半地下の家族〜」でも有名なソン・ガンホが主演。 2024年5月現在、Amazonプライムで無料で見られるのでおすすめです。 この文章では、一部内容に触れている部分があるので、 映画をまだ見ていない人はネタバレにご注意ください。 「出産

          是枝裕和監督[映画]『ベイビーブローカー』をみて思うこと

          美大受験経験者が東村アキコ著[漫画]『かくかくしかじか』を読んで思うこと

          元美大受験生 美大受験を2度して、諦めて一般の大学に行った経験がある。 今思うと、デッサンの素地もなく、甘えた考えで受かるはずもなかった。 あれから数十年。まだ美術への憧れを捨てられずにいる。 そういう人間が、東村アキコ著(漫画)「かくかくしかじか」を読んで思うこと。 ちょっと前の作品だが名作と思うので。 ギャップが心地いい作品 主人公であり著者の漫画家・東村アキコが、絵画教室の先生や仲間たちとのやりとりや漫画家になる過程を描いたコミックエッセイ。 紹介してくれた人に

          美大受験経験者が東村アキコ著[漫画]『かくかくしかじか』を読んで思うこと

          平日昼間の土手散歩が平和すぎて、この曲思い出した。 「僕はどうせなら 猫になりたいよ くだらない ことから 逃げて寝ていたい 素晴らしきこの世界」 真心ブラザーズ『素晴らしきこの世界』より

          平日昼間の土手散歩が平和すぎて、この曲思い出した。 「僕はどうせなら 猫になりたいよ くだらない ことから 逃げて寝ていたい 素晴らしきこの世界」 真心ブラザーズ『素晴らしきこの世界』より