二村知子 隆祥館書店
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『中学生から知りたいパレスチナのこと』ミシマ社発刊テーマ 『あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために』岡真理さん×小山哲さんによるトークイベント報告レポート
岡先生から、「イスラエルは入植者 植民地主義によって建国され、ユダヤ人至上主義体制を維持するためにアパルトヘイトを敷いている。今ガザで起きていることは、国家に対して民族浄化され、アパルトヘイトの体制下で抑圧される先住民が、解放を求めて抵抗している脱植民地化の闘いである。それはベトナム戦争におけるテト攻勢と同じなのだと。 ハマスは、テロではなく、これまでされてきた〝ジェノサイド〟への抵抗なのだ」 そして、「イスラエルによるガザの〝ジェノサイド〟とその陰でヨルダン川西岸地区で進
11/3(日)「フィンランドに恋して~Suomiでしたい50のリスト~」みらいパブリッシング発刊 テーマ『幸福度ランキング1位のフィンランドって、どんな国? 』ゲスト: 伊集院 霞 さん
今回は、「フィンランドに恋して~Suomiでしたい50のリスト~」を、みらいパブリッシングから上梓された伊集院霞さんに、お越しいただけることになりました。 下記は、伊集院霞さんからのメッセ-ジです。 「世の中には、呼ばれないと行かれない場所があると言います。これまでたくさんの国を旅してきましたが、私にとってフィンランドはまさにそんな場所です。きっかけはインドで出会った一人のフィンランド人。森と湖の国はそれまでムーミンやサンタクロースが住む遠い国という認識しかなかった私に
人と企業の社会貢献を応援する日本フィランソロピー協会の刊行誌〝フィランソロピー〟281号、特集『本のチカラ』に、京都橘大学教授、河野通和さんと、title店主の辻山良雄さん、隆祥館書店、二村知子の鼎談が、掲載されました。
司会は、河野通和さん 河野さんは、「独立編集者・読書案内人」という立場で、書評をされたり、京都「たちばな教養学校Ukon(うこん)」、軽井沢「本の學校」などでプロデュースをされている方です。 河野さんが、聞き手も務めて下さいました。辻山さんと、河野さんとのお話は、本への思いにも同じものを感じました。波長が合い、まるで、本屋の空間で話しているようにリラックスしてお話することができました。 辻山さんとは、初めてお会いしましたが、とても感じの良い方で、本を媒介にして心の
10/26(土)『国民の違和感は9割正しい』PHP研究所 発刊テーマ 『私たちが自分と家族と子供たちとこの国の未来を守るためにできることはあるのか?』ゲスト: 堤未果さん
今回は、『国民の違和感は9割正しい』を、上梓された国際ジャ-ナリストの堤未果さんに、お越しいただけることになりました。 下記は、堤未果さんからのメッセ-ジです。 「コロナワクチン(mRNA)が体内で作る<スパイクタンパク>が毒だとわかり、世界中が接種をやめてもまだ国民に打たせ続ける日本政府。10月からはいよいよ体内で自己増殖までする世界で唯一日本だけが承認した「コスタイベ」という名の遺伝子製剤が、高齢者と基礎疾患者限定で定期接種を開始します。自民党総裁選のその裏でどんどん
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10/18(金)『終わらないPFOA汚染』旬報社 テーマ 『PFOA汚染の実態だけでなく、その背景にあるこの国の「公害行政」の欠陥を明らかにする』ゲスト: 中川七海さん 小泉昭夫先生
今回は、『終わらないPFOA汚染』旬報社 を、上梓されたジャ-ナリストの中川七海さんと、20年にわたり全国のPFOA汚染を調査し、摂津市の汚染源がダイキンであるとつきとめた京都大学医学研究科名誉教授 小泉 昭夫先生に、お越しいただけることになりました。 下記は、中川七海さんからのメッセ-ジです。 「PFOA公害の取材に着手したのは2021年春、28歳の時でした。気づけば32歳。取材に没頭していると、あっという間に時間は流れていきます。この間ずっと、被害者が企業や国家権力と
『ヤンバルの深き森と海より』『魂魄の道』影書房発刊テーマ 『沖縄戦やアジア・太平洋戦争について振り返り、現在進められている米軍と自衛隊の強化について考える』ゲスト: 目取真俊さん 聞き手: ノンフィクションライター木村元彦さん 報告レポ-ト
今回の「作家と読者の集い」は、本だけでは決して伝えられない目取真俊さんの肉声の力を感じた。今まで300回以上してきた集いだが、直接、聴かせていただけることの意義をあらためて深く感じた。開催して良かった。目取真さんに、お願いし、ご縁をつないで下さった木村元彦さんに心から感謝している。 目取真さんが、沖縄の今帰仁(なきじん)で、祖父母や御父上、親戚から聞かされてきた戦争中のこと、当事者として体験されていること、その目取真さんの突き刺すような言葉は、沖縄を捨て石にしてきた
佐々涼子さんが、鬼籍に入られました。佐々さんとのメ-ルのやりとりを見ては、当時を思い出し、涙が出て来ます。追悼したい。けれど、この思いをどのように伝えれば良いのかわからなくなり、時系列で書くことにしました。隆祥館書店では、『エンド・オブ・ライフ』という本を上梓された年、2020年の8月22日に、イベントを開催しました。コロナ禍ということもありオンラインのみでのイベントでした。
※佐々涼子さんのメッセ-ジにつきましては、ご家族の承諾を得て掲載しております。 実は、2月に発売されて読みたいと思いながらも、日々の仕事に追われて積読になってしまっていたのでした。 けれども7月22.23日の連休に、『エンド・オブ・ライフ』を読んで感動し、すぐにその思いを佐々さんに、伝えたのでした。 【2020年7月23日のメールより】 「佐々涼子様 大変ご無沙汰しております。 隆祥館書店の二村知子です。 以前、大阪トーハンの新年会で、ご挨拶させていただきました。 ノン
ひとりの書店主として伝えたいこと note を見て応援のメッセ-ジを下さった全国の読者の皆さまありがとうございました。とても勇気づけられました。心より感謝申し上げます。「note見てます」と言って多くの出版社さん、そして同業者さん、からも、信じられないぐらい沢山の連絡をいただきました。JBプレスの記者さんからも取材がありました。ありがとうございました。その後のことを以下にご報告したいと思います。
【その後について】 noteの記事を読まれた版元さんから、「結局、遅延の件はどうなったのか書いて欲しい」と言われたので書かなければならないと思ってはいた。ただ、小さな書店が、踏ん張って生き残るためには、日々の努力しかなく、読まなければならないゲラの数々、イベントの準備など、進めていかなければならない仕事も山積みで、その時間があれば、本来の仕事をしたいと思ってしまう自分もいた。 けれども、Amazonではなく隆祥館書店に来て下さるお客様のために、なぜこのようなことが起こったの
10/6(日)『中学生から知りたいパレスチナのこと』ミシマ社発刊 テーマ 『あらゆる人が、戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために』ゲスト: 岡真理さん 小山哲さん
今回は、『中学生から知りたいパレスチナのこと』を、ミシマ社から上梓された早稲田大学文学学術院教授の岡真理さんと、京都大学大学院文学研究科教授の小山哲さんに、お越しいただけることになりました。 下記は、岡真理さんからのメッセ-ジです。 「新しい世界史とは、この地上に生きるすべての者たちにとって、生きるに値する世界を創る、そのためのパースペクティヴを育むためのものだ。それはたとえば、「もしこの戦争が2200万人の同胞に自由と平等をもたらすと思うなら、俺は明日にでも入隊するだろ
9/18(水)『ヤンバルの深き森と海より』『魂魄の道』影書房発刊 テーマ 『沖縄戦やアジア・太平洋戦争について振り返り、現在進められている米軍と自衛隊の強化について考える』ゲスト: 目取真俊さん 聞き手:ノンフィクションライター木村元彦氏
※会場リアルは、定員となりました。リモートは、受付中です。 今回は、芥川賞作家・目取真俊さんがお越し下さることになりました。8月15日に、イミダス に掲載された「教科書には書かれない沖縄戦の“実相”」ノンフィクションライター、ビデオジャーナリストの木村元彦氏の記事 https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-248-24-08-g706?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR0l64aHcCtynLse003uzWxeAK1cb
8/24『今夜、喫茶マチカネで』集英社 発刊記念 テーマ『今、平和のために町の書店と私たちができること』ゲスト: 増山実さん 報告レポ-ト
第一部では、らんぷ堂書店、喫茶マチカネ、などが出てくる今回の物語を描こうと思われた背景についてお聞きしました。 増山さんは、街が好きなんだと仰いました。しかも昭和のノスタルジ-の残る街が好きで、阪急 石橋駅は、それが維持されているとのことでした。 増山さんの作品の登場人物から、街やそこに暮らす人のリアルを感じます。決して表には出てこないものですが、人には、それぞれ生活や歴史、出来事があって、それが社会や、大きなものに絡むことがあるのです。 残らない小さいものかもしれない
ひとりの書店主として伝えたいこと。お客様からご注文を頂いていた「正体」は、ブックライナーには在庫が無く、光文社さんにFAX注文、搬入日は7月31日と電話で確認したが、入って来なかった。お盆での読書を楽しみにされていたお客様は落胆されて、返金を求められた。搬入から19日後の8月19日にようやく、その注文品は入って来た。この問題について担当者の上司から連絡があったが・・・
8月21日水曜日だった。 この頃、noteの記事の「スキ!」が6200を超え、同業者の方々が、「X」に、「当店は、注文から10日以上かかっている」など、取次に対する遅延の声が、全国から寄せられていた。 Facebookを読まれたジャーナリストの方からも取材が入っていた。 また、「現場の書店員は、みな同意していると思います、一部の心無い投稿は気にしないでくださいね」という励みになるメッセージもいただいた。 悔しい思いをしているのは、私一人ではない。だからこそ、「何を今さら」
ひとりの書店主として伝えたいこと、7月29日時点でブックライナーには在庫が無く、光文社さんにFAX注文、搬入日は7月31日と聞いたが、搬入から19日後、ようやく、お客様の注文品は、入って来た。けれども...
取次からの遅延の話をすると、「何十年も前から起きていることなのに、なぜ今さら?」と、いう人が同じ本屋の中でもいた。 客注品が入らず、ジュンク堂や、紀伊國屋書店へ、8.5掛けで買える「仲間卸しのカード」を持って、買いに走る書店もある。当店も例外ではない。取次が、8%も取るブックライナーは、使いたくても在庫が無いときが、多々あるのだ。また利益が少なくなるため敷居が高い。けれどもお客様がお急ぎの場合は、使っている。(お盆も、現に使ってお客様に渡していた。) 8年ぐらい前から、と
ひとりの書店主として伝えたいこと、お盆前の一件以来、他のお客様の注文に対しても、同じようなことになるのではないか?心配で堪らなくなり朝から取次の担当者に連絡した。
遅延のためにお客様に、本をお渡しできないようなことは、もう二度と繰り返したくない。 いただいている注文品すべての搬入日と、ISBNコードを伝え、敏速な対応をお願いした。 返金せざるを得なかったお客様のご注文の本「正体」染井為人著・光文社発刊については、いつ入るのか? 尋ねた。 すると、「申し訳ありません。あれは、見つからないのです。デ-タ-発注ですか?と聞かれた。」 スタッフが、FAXで注文した旨を伝え、版元の光文社さんから、7/31搬入との返事をいただいたことも伝え