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『子どもを守る言葉『同意』って何? YES、NOは自分が決める!』レイチェル・ブライアン 集英社発刊テーマ 『SNS、性被害、いじめなど、子どもたちをあらゆる危険から守るために、今、知っておきたいこと』ゲスト: 翻訳者、中井はるのさん スクールカウンセラー宝上真弓さん 編集者中安礼子さん 報告レポート


 
昨年のジャニー喜多川さんの事件以来、ずっと、子どもたちのことが気になって、店頭でもこの本をお薦めし続けていました。SNSなどによる性犯罪も低年齢化してきている今、被害者も加害者もこの地域からは、出したくないと思って何か月も前からイベントを企画していました。

 


最近、NHKのあさイチや、クローズアップ現代でも、児童が性犯罪に巻き込まれている現状や、学校での盗撮問題について取り上げられるようになり、ますます伝えなければという思いが大きくなっていきました。
 



この「同意」についての本が、なぜ大切なのか?
現代社会において子どもたちを取り巻く環境も大きく変化する中で、私たち大人にできることは何なのか?

これらの問いについて、本の翻訳者の中井はるのさん、編集の中安礼子さん、スクールカウンセラーの宝上真弓さん、そして、フロアのみなさんとで様々な視点を共有し対話することができました。


翻訳者の中井はるのさんからは、
この本を、翻訳するにあたっての苦労話や、勇気をもらえた話、そして、本の冒頭部の朗読と解説をしていただきました。
また、中井さんが、2015年に、翻訳された「ちっちゃなサリーはみていたよ ひとりでもゆうきをだせたなら」(岩崎書店)という絵本もご紹介して下さいました。
これも、たったひとりで、勇気を出して行動した女の子について描かれた素敵な絵本で、何人かのお客様からご予約をいただきました。


編集者の中安礼子さんからは、
この本との出会いと海外での著者の動画や「同意」の広まり
この本を刊行するまでの経歴から繋がること、出版までの学び(藤岡淳子先生らとの出会いを含む)
昨年の刑法改正と、改正に尽力された方々からの本書への評価
現在の厳しい状況と、これからの「同意」の知識の必要性について、お話していただきました。


 
お二人から、この本が出来上がるまでの軌跡をお伺いすることで、沢山の識者の方々が、関わり、最後の最後まで考え抜かれたこと、また被害にあった子どものことも考えて、色々なことに配慮しながら創られたことが分かりました。このような本を作っていただいたことに心から感謝しています。
 


スクールカウンセラーの宝上真弓さんからは、
SNSによる、小・中学生の性被害が年々増加傾向にある中、12年ぶりに令和4年、文部省の生徒指導提要が変わったこと、その詳細と、現場ならではの声をお聞きしました。


また、パワーポイントで情報モラル教育と題して、ネット中心の生活・子どもたちはネットで何をしているか?・ネット起因の性被害についてグラフで、詳細を教えていただきました。


 
そして、なんと後半には、大阪大学大学院名誉教授の藤岡淳子先生、大阪大学大学院教授 野坂祐子先生のお2人が、大阪性暴力再犯防止ネットワーク もふもふネットの会場から特別ゲストでお話や質問にお答えくださいました!
 

中三のお孫さんがおられる方から、SNSの使い方についての質問が、ありました。
藤岡淳子先生は、スマートフォンの契約の仕方について、まず、海外の事例について教えて下さいました。スマートフォンの使い方については、「最初に、子どもと、きちんと、ルールや、約束ごとをするようにしたらいい、金を払うは、親なんだから!!」と、話され、皆、吹き出しました。笑いも取りながら、丁寧に説明して下さいました。

また、そのためには、親も、SNSのこと、児童ポルノ・盗撮・セックステイングのことなど、きちんと知ること、何より大事なのは、性について、子どもと率直に話ができているかということだと教えて下さいました。
永久保存版にしたいぐらいためになるお話でした。お話は分かりやすいし、面白くて、すっかり先生方のファンになりました。


 
そう思っていたら、これらSNSについてのことは、「そだちの科学 こころの科学」(日本評論社) 次号にも書いていますので、ぜひとの情報もいただきました。(隆祥館書店にて、ご予約受付中!!)


 
隆祥館書店ホームページより、アーカイブ動画をお申し込み頂けますので、是非この機会に、ご利用下さいませ。今回の動画は永久保存版にしたいぐらいです。きっとお子さんや、親御さんのためになります。

【主な内容】
1.子どもが性被害に巻き込まれる事件について思うこと
2.SNS、スマホとの付き合い方、スマホを持つ前に約束すること
3.12年ぶりに改訂された生徒指導提要(先生たちの子どもとの接し方マニュアル)
4.未然防止教育の重要性
5.大人は、性について子どもとどう話す?
6.不同意性交罪
7.動画 SEXを紅茶に例えてみると…
8.自分と他者の境界線、バウンダリー
9.大人も子どもと一緒に同意について練習する大切さ
10.地域の果たす役割
11.NOを言う練習の前に必要なこと

アーカイブ動画のお申し込みにつきましては、
➡︎こちら隆祥館書店ホームページまで



会場には、この本の制作段階で、被害にあったお子さんが読んでも傷つかないように配慮するところなどをアドバイス等、協力して下さったCAPセンター・ジャパンの長谷有美子さんもお越し下さりご挨拶下さいました。

突然乱入して!なんて笑顔で、仰りながら、お忙しい中、アドバイスのためにオンラインで参加して下さった、藤岡淳子先生、野坂祐子先生、本当にありがとうございました。
 
中井はるのさん、中安礼子さん、宝上真弓さん、ありがとうございました。


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