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”人間関係の毛皮”コレクション まるで裸猿が乾布摩擦をするようにして
まず基本的な考え方として、他人を変えることはできないと思っている。本人が自発的に変わろうと思ったのでない限り、変わることはない。
交際上の違和感を覚えた場合、「離れる」か「受け入れるか」の二択で人間関係を捉えてきた。受け入れるとは、ある意味、自らを変えることだ(消極的だが)。
要するに、他人とは変えることのできない存在だから、共にあらねばならぬ状況に迫られているとき自分を変えるようにしてきた。
”美味しくなぁれ”の呪文の秘密 「つまらない文章ばかり書くようになってしまった」と私が嘆くようになったワケ
学生食堂の料理長を取材したときのことだ。美味しい料理を作る秘訣について訊ねると次のような言葉が返ってきた。
「”美味しくなぁれ”の呪文をかけることですよ」と語った料理長は、学生たちから「オッちゃん!」と親しみを込めてよばれている。格闘技を覚えた熊のような厳つい男の口から、よもやこんなに可愛らしい仕事論が語られるとは思っておらず意外だった。
答えるのが面倒だから煙にまかれたか。やれやれ俺はインタ
「将来の夢」を語れないのは何歳から? 作品制作とはある種の「貯蓄」なのである
「将来の夢」という言葉の使用が許されるのは、何歳までだろうか。私は30歳を超えてから「将来の夢」という言葉における”将来”のただ中にいるという感覚がある。かつて描いた夢を叶える途上に、今まさに自分はいるのかもしれない……これは言い訳だ。「将来」は擦り減る一方だ。
原稿用紙100枚ぐらいの小説を書いて世間に認められることが「将来の夢」だった。いまだチャレンジできずにいる。
言い訳のひとつは、現在
最安値では買えないモノがあるんだよね
主に自宅で仕事をこなしている私は、午後3時のおやつ時を超えたあたりで駅前の市場に買い物に行く。高円寺駅前の「高野青果」といえば、緑黄色野菜がザルに盛られたどこか懐かしい光景を、街に来た人ならば目にしたことがあるはずだ。
いかにも地域最安値の雰囲気を出しているが、実のことを言うと、高野青果が最安値じゃない商品も多い。近所にある激安スーパーのほうが安価な食材もママある。
しかし、私は、イチ商品あた
「創ったものを他人に見せないと一生上達しないよ」恥ずかしい日記をわざわざ公開する理由
頂戴できるお仕事があるという状態は非常にありがたいことです。特に、”エイヤッ!”とライターとして独立してしまった私は、現在ご愛顧いただいている皆様と出会うまでにカツカツの時代がありますから、なおさら、感謝の味を濃厚に感じるわけでして。
しかしながら、頂戴したお仕事だけをやっておるとですなあ・・・・・・媒体やテーマを取っ払った、ワタクシ個人としてやりたいことがわからなくなるんですわな。これはなかな
創作メモのような小話③ 「不動産の有効活用」
山手線をちょっと出たあたりの町に、風変わりな資産家のF氏がいた。閑静な宅地をまとめて買い取ったかと思えば、まとめて更地にしたきり、そのまんまなのである。マンション開発のための用地取得か?と、地元の不動産業者たちは様子を見ていたがどうもそうではないらしい。
こんな便利な場所にある綺麗な形のまとまった土地をそのまんまにしておくのはあまりにもったいないではないか。と、考えたのは、地場の中小ゼネコンで辣
備忘のための短編集①
その山村のあばら屋には、誰知らぬ間に居着いた雑種の野良犬がいた。
よく吠える犬だが、恐ろしげな響きが少ない。
表情には人懐っこさが現れている。愛嬌に富んだ野良犬だった。
子どもらは遊び相手として野良犬と戯れたし、大人たちは荷物や赤子の見張りに用いた。けたたましく吠える声が村人の安全に少なからず貢献していた。野良犬は愛されていた。
ある日、遠くの町の資本家が、開発調査のため山村にやってきた。
noteのアドレスを名刺に書き込んだのは失敗だった。自意識が過剰に働くため、まるで書けなくなってしまう…
日記:書を捨てよ。筋トレをしよう。スマホでテキストを聞こう
良い本に出会うと何かを書きたくなる。1冊と出会うだけじゃダメだ。自らの平凡さにウンザリするぐらいに読まないと。
2021年は耳で聴く読書を始めた年だった。アマゾンが提供するオーディオブックも利用するけども、どちらかといえばKindle本を読み上げアプリにロードして聴くことのほうが多い。トレーニングをしながら本を聞く。いや、本を聞くためにトレーニングしていた。
「よし。今日明日で、半藤一利の昭和
解説文、〆切り過ぎてるうえに文字数オーバーして書いてしまった。。。
でも、本が売れてくれればいいかなぁ