丸家れい

まるやれい/文筆家/コピーライター/忙しない日常にほんの少しのゆらぎを。世界にちらばる…

丸家れい

まるやれい/文筆家/コピーライター/忙しない日常にほんの少しのゆらぎを。世界にちらばる小さないろどりを言葉で届けます/エッセイ・旅行記・小説を投稿/不定期更新/趣味はひとり旅/最近は登山にも興味が出てきました/本づくりにチャレンジ予定

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【短編小説】感情バイバイ

感情なんていらない。 私は老人にひとつの感情を売った。 《悲しい》感情。 だって、可愛がっていた猫が死んでとても悲しかったんだもの。 涙が止まらなくて疲れちゃった…

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9か月前
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与えられた環境に感謝できなかった。

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初の140字小説。 チャレンジします。 崩れかけた天井の隙間からちらめく雪が、瓦礫の中を歩いた僕と君の傷だらけの足先で溶けて消える。不意に君のお腹の虫が鳴った。僕が…

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カクヨムに小説投稿。

カクヨムに小説投稿。

去年あたりに執筆した小説を
カクヨムに投稿しました。

いつも、小説賞に出したらそのまんま。
ここ数年、読み返すことも改稿することもなかった。

久しぶりに改稿してみて、
やっぱり読み返すことも大切やなぁと笑

今回の小説のジャンルは、
和風ファンタジー。

ライトノベルっていうより、
ライト文芸になるかなぁ。

ざっくりストーリーを紹介すると、
地中に生き埋めにされた龍神を解放する王道ファンタジ

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【掌編小説】とある春の日、たんぽぽに出逢って。

【掌編小説】とある春の日、たんぽぽに出逢って。

羽を広げたくなるような空。
駆け出したくなるような草原。

そんな春の日に、黄色いお花が咲いていた。

私は、羽を休めていた紋白蝶がひらひらと飛んでいく様を見つめながら、緑が息吹く小さな丘をゆっくりと歩く。ほんの少しだけ空に近づいた私が身を屈めると長い黒髪が、はらり、と落ちて視界を遮った。
髪を掬い取って耳に掛けると、まあるいお花が瞳に映し出される。

「たんぽぽだ」

ぽつり、と咲いているたんぽ

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【掌編小説】はるのうた。

【掌編小説】はるのうた。

うららかな春の陽気に満ちた景色から、どこからともなく聞こえてくるうたに私はくすっと笑った。

そのうたは、
たどたどしくて
いっしょうけんめいで。

とても可愛らしいうただった。

ほー、ほほけきょ!
けきょけきょけきょけきょ
ほーほほけきょけ!
ほーほけ
けきょけきょ
ほけきょけきょ

それは若いうぐいすのうた。
近くの木の上で練習をしているのか、ひっきりなしにうたっていた。

私は、どこにいる

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【本づくり】マクラメ編みをやってみる。

【本づくり】マクラメ編みをやってみる。

本をつくるにあたって、
YouTubeで本の綴じ方を調べてみました。

紙を折ってプレスしてボンドを塗って製本したり、もちろん和綴じもあるけれど、中綴じというものもありました。

中綴じをしている動画で
本の背表紙がくるところで糸を綴じているのを見ていたときに、背表紙で飾り結びとかできたらおもしろそうと思い至り。

背表紙じゃなくても
本の内容と結びつくように
上手いことできないかな。

本の内容

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【本づくり】世界でひとつの本を作ってみる。

【本づくり】世界でひとつの本を作ってみる。

2月のことです。
私はお友達の情報から岡山でZINEのイベントがあるということを教えてもらい、一緒に行かせてもらいました。

そこで目にしたのはみんな楽しく自分を表現し、本を販売していた姿でした。

自分の好きなものを自由に創作して生き生きとしていた姿。

きちんと製本されたものもあるけれど、
手づくりされたものもたくさんあった。
本の綴じ方だって糊付けだけでなく、
和綴じもある。
リングで綴じた

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【かがわ探訪記】美術館だけじゃない。直島のかわいい観光スポット?

【かがわ探訪記】美術館だけじゃない。直島のかわいい観光スポット?

とある冬の月。
少し用事があって直島へ。
瀬戸内芸術祭で有名な直島ではありますが私は初上陸でした。

高松港から出ているフェリーで約50分で辿り着く島です。

***

その日は曇り空。
風も強く、肌寒い日でした。

島にはバスが走ってるので
バスでも観光はできますが……寒いしね。

だけど、
久々に自転車乗ってみたいと胸がうずうず笑

ということで
自転車に決定です。

なんと、自転車に乗るのは

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【かがわ探訪記】昭和にタイムスリップしたのかと錯覚した牛島。

【かがわ探訪記】昭和にタイムスリップしたのかと錯覚した牛島。

丸亀市にある丸亀港が2月いっぱい運賃無料キャンペーンをしていたので、ふらっと牛島へ。※2024年2月現在。

どうして牛島なのか。
近くて、子供の下校時間にぴったりだったから。

ただそれだけだったので、
さんぽ気分で船に乗ってまいりました。

***

12:10発の小さな客船に乗ろうとすると、
「はじめて?」
と切符をきるおじさんに聞かれた。

「はじめてです」
どうしてそんなことを聞くのだろ

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【かがわ探訪記】ほのかに古の香りがする、讃岐富士登山。

【かがわ探訪記】ほのかに古の香りがする、讃岐富士登山。

香川県の真ん中あたりに位置する丸亀市には、讃岐富士として地元住民から親しまれている飯野山があります。
讃岐富士という愛称の通り、円錐形の小さな富士さんです。

飯野山は標高421.9m。
このくらいの標高の山は低山と言われるみたい。

先日にお友達と登山し、もう一度自分で登ろうと思い至りひとり登山やってみました。

過去に、突如としてヒールで登山することになった記事はこちら笑
3年前くらいの記事で

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海の世界は静かだった。

海の世界は静かだった。

海の世界は静かだった。

重たいタンクを背負い、
船から降りるとつま先が冷たい海面に触れる。

波に揺らされながら水中を覗くと
そこは白い砂に覆われた海底がみえた。

思っていたよりも深くて
身体がぎゅっと強張って呼吸が浅くなる。

それでも。

一本のロープを持って、
ゆっくり、ゆっくりと海の中を下りていく。

白い海の底に触れると、
柔らかくてさらさらしていた。

耳をすませば聴こえてくるのは

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瀬戸内海に浮かぶ男木島へ。

瀬戸内海に浮かぶ男木島へ。

うどん県として有名な香川県には、たくさんの島があります。
本島、直島、豊島、女木島、志々島、小豆島など。無人島も90以上あるようです。

☆香川県のHP
香川県の離島について|香川県 (kagawa.lg.jp)

以前に、友人と本島に行ったことを記事にしたのはこちら。

そういえば幼い頃に鬼ヶ島といわれている女木島に行ったことがあるけど行ってない島がほとんどですね。

今回も、友人に誘われて男木

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【短編小説】感情バイバイ

【短編小説】感情バイバイ

感情なんていらない。

私は老人にひとつの感情を売った。
《悲しい》感情。

だって、可愛がっていた猫が死んでとても悲しかったんだもの。
涙が止まらなくて疲れちゃった。
それに、友だちに嫌なことを言われて悲しかったんだもの。
もう傷つきたくなんかないよ。

私は老人から、ひと月は余裕で暮らせるほどの金額を受け取った。
月給以上だった。
賞与ですら、こんな金額もらったことない。
手のひらの中にある札

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【旬杯】俳句と短歌に参加します。

【旬杯】俳句と短歌に参加します。

この夏でみんはいとうけつが決まった。

私の成長にも繋がったみんはい。
もちろん参加させていただきます。

ギリギリ投稿になってしもたけど笑

いざ。

***

たまたま広辞苑を開いていて見つけた【浜唄】。
【浜唄】とは、漁師たちが仕事をしながらうたう唄のことです。

漁師たちの太い歌声は青空に、
大海原に響き渡る。

美声とは言えないけど、とても楽しそう。

そんな愉快な歌声につられた人魚が、

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【みん俳タイムカプセル】夏色。

【みん俳タイムカプセル】夏色。

みんはいのタイムカプセル企画。
めっちゃおもしろそう~!
ってことで参加。

けど、何色にしようかな。
私の夏色ってなんだろう?

って考えていたときに、
新聞に載っていたある記事を見つけて
それを元に創作しました。

間に合ってよかった……笑笑
よろしくお願いします。

これはある生物を見ている様子を
イメージしたところなんよね。

なんの生物かわかる?

夜の海で青く光る生物です。

ピンとき

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与えられた環境に感謝できなかった。

与えられた環境に感謝できなかった。

『与えられた環境に感謝しなさい』

若い頃、たまたま聞いたこの言葉に私は反発してた。

どうして、今の環境に感謝しなければならないのか。

不満しかないこの環境のどこに感謝せぇっていうん。
違う環境に行きたいけん、頑張っとるんやんか。

そう思いよった。

このころの……特に婚前の私は焦っていた。

友達はきちんと就職して、自分で稼いでいる。
自分の稼ぎで楽しいことをしている。

飲みに行ったり、

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【ライラック杯】俳句と短歌に参加します。

【ライラック杯】俳句と短歌に参加します。

俳句と短歌を一緒に投句しまーす。
もう緊張せんぞ笑
前まではあんなに緊張しよったのにね。

まずは俳句。

一句目。
綺麗なものをみていると、心が仄暗くなるときがある。
嫉妬、焦り、不安、醜いと称される感情。

だけれども、
光があるから影ができる。
闇があるから光を見つけられる。

どちらもなくてはならないもの。
どちらも愛おしいもの。

二句目。
百千鳥っていう単語を使いたかった笑
春がやって

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【140字小説】企画に参加します。

【140字小説】企画に参加します。

初の140字小説。
チャレンジします。

崩れかけた天井の隙間からちらめく雪が、瓦礫の中を歩いた僕と君の傷だらけの足先で溶けて消える。不意に君のお腹の虫が鳴った。僕がポケットを探るとそこにはチョコ一粒。君に渡すと、君はチョコをかじって残った欠片を僕の口の中に入れた。舌の上でとろける甘いチョコの味に僕らは小さく笑い合った。

***

riraちゃんの140字小説読んで、すっげって思って。
rira

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