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海の世界は静かだった。

海の世界は静かだった。

重たいタンクを背負い、
船から降りるとつま先が冷たい海面に触れる。

波に揺らされながら水中を覗くと
そこは白い砂に覆われた海底がみえた。

思っていたよりも深くて
身体がぎゅっと強張って呼吸が浅くなる。

それでも。

一本のロープを持って、
ゆっくり、ゆっくりと海の中を下りていく。

白い海の底に触れると、
柔らかくてさらさらしていた。

耳をすませば聴こえてくるのは海の音だけ。

とても静かだった。

感じるはずのない閉塞感。
広い、広い海なのに。

水圧を感じた閉塞感だったのか。
緊張と不安がそう感じさせていたのか。

少し泳いでいくとたくさんの熱帯魚がお出迎えしてくれた。

近づいてくる熱帯魚に触れようと手を伸ばすと
逃げていく。

触りたくてまた手を伸ばす。

ちょんっと熱帯魚に触れることができてわくわくした。

右下にある手が私の手(笑)

不意に見上げると、太陽の光を照らす海面が揺れていた。

いつも陸から見ている海面は、光が躍るように煌めいている。

海の中から見上げる太陽の光は大きく揺蕩い、滑らかだった。

今でも、この光景が忘れられない。

まるで世界を移動したかのようで。
夢のようだった。

*****

先月、高知の栢島に友達とダイビングに行ってまいりました。
めっちゃくちゃ行動力のある友達。
いつも便乗させてもらう私。笑
誘ってくれたことに本当に感謝しかない。

新たな世界を見て、感じることができた。

海の中は
当たり前のことだけど呼吸ができない。
潜れば、簡単に上がってこれない。

そういう意識から怖くなった。
……まじでびびってしまった笑
だけど潜ってしばらくすると楽しくって。

魚に触れられて子供のようにわくわくして、
海の中は穏やかだったけど、魚たちが鮮やかで動き回っていて可愛かった。
まだまだ潜っていたいと思えるほど夢中になってた。

イルカちゃんにも出逢えた。

船の近くに来てくれた。
イカの赤ちゃんがいるけどわかるかな?
隠れてるつもりみたい笑

今では本当に潜ったのかな、
と疑ってしまうほどに現実味がない。

写真や動画にも残っているけど
あんなに熱帯魚がいたのかと驚く。

きっと緊張していたんだろうね。

また違う場所で潜りたいな。
友達曰く、珊瑚の音や魚が動く音が聞こえるらしいから今度こそ聞いてみたい!それにそれに、いつかダンゴウオとかウミウシに会ってみたいのだ。

もう少しあれやな。
緊張せんようにせないかんね笑
景色を見ているようで、見てなかったから……笑

初心者にもわかりやすく丁寧な講習をしてくれたのは、Smileydiveさん。
呼吸のやり方、耳抜きのやり方。
海底に行くまでにも何度もこまめに止まって耳抜きのタイミングを教えてくれたので快適にダイビングを楽しめました。
船上でのおしゃべりも……笑

こちらに載せた海中の綺麗な写真もSmileydiveさんが撮ってくれたものです。

素敵な経験をありがとうございました。

☆SmileydiveさんHP
柏島ダイビングサービスSmileydive


*最後まで読んでいただきありがとうございました*

以上、丸家れいでした。


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