業務用(プロフェッショナル向け)機器の技術を核に民生用機器にも別格の性能持たせている会社 その5.21 私の推したい会社 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
私の推したい会社は、業務用(プロフェッショナル向け)機器の技術を核に民生用機器にも別格の性能持たせている会社です。
その理由を一言で言えば、業務で使われる程最先端で信頼性が高い技術を民生用に昇華して日々の暮らしの中に活かせるからです。
今までの経緯
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具体的には例えばソニーさん。
その1.0では民生用の製品は皆さんの染みの少ない放送業務用制作機材に絞ってご紹介し、今後の期待感まで吐露させて頂きました。その辺りはこちらをお楽しみ下さい。
如何でしょうか。街で見かけるソニーさんの製品とは全くの異なるプロフェッショナル向けの機能美を感じる製品群って素敵ですよね。
このとんでもない高価な業務用製品向けの技術が民生用にもフィードバックされていると思うと、何かお得感を感じませんか?
というオチでした。
その1.1はソニー・インタラクティブエンタテインメントグループさん。研究所が手掛けた際物(きわもの)を民生用、しかもゲーム機という最も大衆ウケするプラットフォームにというお話でした。
その1.2は、ソニーさんとCBSソニー(ソニー・ミュージックスタジオ)さんの話です。ソニーさんの民生用製品を元に、ソニーさんとCBSソニーさん(ソニー・ミュージックスタジオ)さんが業務用製品を共同開発され、余りの好評のためにその業務用製品は、今ではまるで民生用製品の様に販売されているという珍しいお話でした。
その1.3は、業務用の可搬型テープレコーダーが、私的な演奏会や鉄道·自然等の生録音のニースに応える形で民生用製品に仕立てられ大ヒットしたというお話でした。その名はカセットデンスケ。
その2は、鉄道や機械等に用いられる業務用の電気モーターが、家電として掃除機、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの民生品の心臓部として転用されるというお話でした。
その3は、流体力学と誘導機技術(誘導電動機(モーター)・誘導発電機(発電機)ともに成り立つ技術)から始まり電力インフラやエレベーター等の業務用機器をしつつ、扇風機から始まりエアコン等の民生用機器へその技術を展開されているというお話でした。
その4は、造船業から始まり鉄道車両、航空宇宙、エネルギー・環境、精密機械・ロボット分野等でプロフェッショナル向けのソリューションを提供されていて、その技術を二輪車、ATV(四輪バギー車)、多用途四輪車、パーソナルウォータークラフト「JET SKI®」といった民生品に生かされいる会社のお話でした。
その5.00から連作で時計メーカーさんを推したく、その前フリとして時計の歴史をご紹介しました。
その5.01は、時間軸は明治少し前辺り以降、地理的には日本に絞り今日的な時計の価値についてその背景を共有させて頂きました。
その5.02は、鉄道網の発達と時計について振り返ってみました。
その5.03は、義務教育の普及と時計について振り返ってみました。当たり前過ぎて意識しなくなっている程陳腐な内容ですが、網羅性という意味で抑えて執筆しました。赤面する程基本的な内容も恣意的に含まさせて頂きました。
その5.11は商社として輸入時計の販売と時計修理を開業し、業務用製品と民生用製品をしたたかに糾(あざな)いながら時計の分野で世界的な地位を築いたセイコーグループさんにまつわる私的なエピソードのご紹介でした。
その5.12は、セイコーグループさんの業務用製品と民生用製品を逆境をも成長の機会としてしたたかに糾(あざな)ってきた歴史を第二次世界大戦直後頃まで振り返ってみました。
その5.130も、その5.12に引き続きセイコーグループさんの業務用製品と民生用製品を逆境をも成長の機会としてしたたかに糾(あざな)ってきた歴史を1960年代後半頃まで振り返ってみました。
その5.131では、その5.130でご紹介したグランドセイコーというある意味で日本の時計産業のフラッグシップの製品とも言えるラインナップについてのエピソードをご紹介しました。
その製造工房を見学する機会を得て感動…
その5.14では、水晶時計。所謂クオーツ時計。電子化についての激動期のお話でした。
その5.15は、読者の皆様も馴染みがある1990年代からの軌跡でした。
業務用の技術と民生用の技術を上手くつむぎながら世界最高まで上り詰め、結局GPSソーラークオーツ時計と、機械式自動巻時計が時計分野での双璧のなったかと。
その5.16は大好きなセイコーさんの業務用の極みたる鉄道時計スペシャルでした。
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今回は、生まれて初めての腕時計のお話です。
小学校の中学年の頃、未だ1ドル360円の時代。両親が私と弟を母方の親戚に預けてハワイ旅行に行きました。結婚10年目のアニバーサリーだったのだと思います。
父は外交官を目ざし、外国語を学ぶ大学から戦争で学徒動員されたことと、終戦後担当の教官がキリスト教系の私立大学に移られたもあり、再度その私立大学で英文学を修め直しました。
その当時は、インターネットもなく今のやうにwww簡単にスラングに触れられる機会は中々ありません。ですから父がハワイのタクシードライバーと会話ができなかったらしく母が大いに呆れていたのですが…
その後海外畑でサラリーマン人生を歩む事になった私としては、はっきり言って父が気の毒。
とは言え、2人仲良く海外旅行を楽しんだ様でした。そして私達を残して行った罪滅ぼしか、私にLONGINESの腕時計Admiral 5 star をお土産として買って来てくれました。生まれて初めての腕時計…
素直に嬉しかった。
そもそもこのLONGINESさん。民生用としてだけではなく1880年代の競馬場に始まる業務用としての歴史にもご注目下さい。
時計バンドまでシルバーで統一されたシンプルなデザイン、自動巻、日付カレンダー付き。特にデザインが秀逸。
今回の事前調査で知ったのですが、普通の時計メーカーの追求している正確さ、耐久性、美しさだけではなく
Elegance (優雅さ)
という、美しさを超えた世界を。流石は父親。私のNative(生来の特性)を読み切っていた…
結納で義理の父からセイコーのクロノグラフを頂くまではこの時計は私の人生に唯一の腕時計として寄り添ってくれました。
その辺りはその5.11に盗まれてしまったというその顛末まで記しましたので、宜しければお楽しみ下さい。一応再掲しますね。
話は戻って、そのLONGINESは機械式時計でしたので毎日正時に秒針まで合わせ、またカレンダーは31日表示なので、30日や閏(うるう)の時には都度補正が必要でした。これからは電波時計を手に入れるまで開放されることは有りませんでした。
通学、授業、定期試験、予備校、模擬試験、受験、サークル活動、家庭教師、塾講師、就職、通勤、スキー、吾妹が独身時代のデートと…
その後も唯一では無くなりましたがSEIKOさんの時計と2択でサラリーマン人生に寄り添ってくれました。
寄り添って貰った波乱万丈な海外畑のサラリーマン人生も宜しければお楽しみ下さい。
防水ではありませんでしたが、スポーツをする時も、スキーまで。今思えば流石にスキーやテニスは無茶でしたかと(笑)。
セダンのCRESTAの屋根にスキー板載せて幅広タイヤでデザイン揃えた純正アルミホイールを買い足してスパイクタイヤを後輪に履いてEleganceをスキー場でも貫いた(笑)
父がハワイでお土産として買う時、LONGINESなら
「お子さんより長生きしますよ。」
と言われたとか。父は
「買うなら良いものを買って大事に使いなさい。」
これを何時も口癖のように言っていました。私はそれに激しく同意していて、正に
Buy Once, Buy Well
チャールズ国王もこの言葉で有名ですよね。
とは言え、Buyというところだけは自分の意思はなく親の意思でしたが…しかも親のお金(笑)
ということで民生用からスタートし、業務用も手掛けしかもElegance、優雅さにその特徴が有るブランドとして私の推したい会社なのです。
蛇足
因みにロイヤルウェディングの当日にチャールズ皇太子が身に着けていた腕時計はスイス・フルリエを拠点にする
パルミジャーニ・フルリエ
とのこと。知名度は余りありませんが、
If there had to be only one(唯一の一本を選ぶなら)
とのことで選ばれた一品だそうです。
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