記事一覧
本の出会い系で名著とオフ会
とにもかくにも、本を読んでいる。
最近、「Chapters」という選書サービスを利用しはじめた。
Chaptersは毎月4冊の本だけを取り扱う月額制のオンライン書店です。どんな本かはあなたの元へ届くまでのお楽しみ。添えられた紹介文をもとに、気軽に一冊をお選びください。
名前が伏せられたままの本4冊の中から、紹介文を頼りに1冊を選ぶと、それが郵送で送られてくるシステムだ。
ブックカバーやしおり
透明なかべ、とける【書評 ただ、そこにいる人たち】②
この記事は『透明なかべ、とける【書評:ただ、そこにいる人たち】①』の続きとなっています。①はこちらから
Mさんの「心配なことがありますボタン」Mさんは大柄な男性で、私が勤務していたグループホームの黎明期から入居している、ベテラン中のベテランだ。
普段のMさんはもの静かで、こちらが言ったことをオウムがえしするかたちでコミュニケーションをとることが多かった。相撲と電車をこよなく愛するナイスガイであ
透明なかべ、とける【書評:ただ、そこにいる人たち】①
田んぼに囲まれた農道で、灼熱のアスファルトに寝そべり、股間を露わにした男性。そしてその男性の側にいる、私。
さっきまで一緒に歩いていたはずの彼が、不機嫌そうにその場へ寝転がってしまった。どんなふうに声をかけても、彼は岩のように動かない。私は万策尽き、困り果てた。そして、ただただその光景を、じっと見つめていることしかできなかった。
うずたかく見事な入道雲が空へと昇っているのに、地面に寝転んだ彼を
間違えるな、人生の選択を 映画『ふたり~あなたという光~』鑑賞レポ
先日、ある一本の映画を観るにあたって、自分の半生を振り返り、こういった記事をあげた。
障害者の兄姉弟妹のことを指す「きょうだい」について、当事者の目線でこれまでの人生を振り返ったものだ。私には、3つ下の知的障害をもつ弟がいる。
同じ境遇や、きょうだい児の家族、子育て中の方など、様々な人にこの記事を読んでいただけたようで、非常に嬉しく思っています。本当にありがとうございます。
今回は、私も制作
「きょうだい児」は、死ぬまで我慢しなくちゃいけないのか?
「お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい」
下に弟や妹がいる人なら、多かれ少なかれこの言葉に苦しめられた経験があるはずだ。
私にとってもこの言葉は、非常に特別な意味をもつ。
空気を読み、遠慮を覚え、手のかからない「いい子」だと大人に褒められることが、幼い私のすべてだった。家族は私に甘え、私は甘えることが苦手な人間に育った。
私の3つ下の弟は、知的障害者だ。
短編映画『ふたり〜あなたという光〜』公
「カネの切れ目は縁の切れ目」の正体を暴きます_[書評]発達障害サバイバルガイド
小学生時代、飼っていたジュウシマツを、見殺しにした。
理由は、病院に連れていくだけのお金が家になかったから。何日も泣いて暮らした。とにかく必死で世話をし、傍らで彼女を見守った。
この寒波で、路肩のすずめがぼわっと羽を膨らませて、暖をとっている。「ふくら雀」と呼ばれる冬の風物詩が体を寄せ合っている微笑ましい姿は、昔飼っていたつがいのジュウシマツのそれに重なって、思い出してしまう。
今の私なら絶対
地上230mの邂逅@STARS展行ってきた
皆様、ここ最近は秋と冬の気候が入り乱れ、日頃、曇りなき眼で服装を見定めていらっしゃるかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。私は毎日服装に失敗しています。草々。
その日も、皆がトレンチコートや素敵な大判ストールに身を包み、街中が寒さにかろやかに適応してみせた、曇りでした。
私はといえば、通気性の良いレースのワンピース一丁で出かけ、見事に「街から浮かれポンチ」になって肩身を自主的に狭くして、寒