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先生、私は何色人間ですか?パーソナルカラー診断体験記①

皆さんこんにちは、遠藤ジョバンニです(デスボイス)

先日、念願のパーソナルカラー診断に行ってきた。
文フリで知り合ったエッセイスト・梶本時代さん(twitter:@uni_iga_iga
)が、パーソナルカラー診断や骨格・顔スタイル診断などのイメコン=イメージコンサルを受け、一気に垢抜けたという体験談エッセイにまんまと影響を受けたためである。

――私も、できることなら垢抜けたい。そのために、自分が何色人間なのか知りたい。

短絡的で努力を知らない私は、専門家に「あんたはこうや!」と断言されるシチュエーションにめっぽう弱い。「ええーっそうなんですか!? 知らなかった……!」と、驚き戸惑いながらも、差し出された型にハマっていくことへの快楽が人一倍大きいのだ。

「私なら似合う」がすべてだったし何なら今もそう

私はよく柄物や古着、風変わりな服を好む。
大学生の頃は、真っ赤なアロハシャツに下駄という出で立ちでホンダスーパーカブにまたがり、大学に通っていた過去を持つ。「人より変わっているものを着こなしている自分」のためにそれを身に着けようとする心理の裏側には、「個性的」の後ろ盾をいつでも得ていたい自信のない自分が潜んでいるのかもしれない。

ファッションはいつだって自分を映す鏡だ。
何も鏡に映し映されているのは自分の姿だけではないのである。

私の世界にブルべブルーベース=青みが強い色に向いている人のこと)・イエベイエローベース=黄みが以下同)という概念が持ち込まれたのは、ここ4・5年のことだろう。そこで肌も黄色っぽいし「なんとなくイエベだろう」とあまりにも漠然としたものを抱き、好きな服を彩色おかまいなしに本当に好き勝手着てきた。

そんな私だが、2021年で30歳になる。しかも私は出来れば今後文筆業で食っていきたいと思っているので、自分の姿が人からどう見られるかということも十分知っておく必要がある。そして大人になるに際して、できることならば、運命的な一着に出会ってみたい。

そろそろ重い腰を上げることにした。
さて、残りの人生をかっこよく生きていくための知恵をつけていきましょうか、と。

私は失業保険の万札を握り締め、診断の門を叩いた。

「先生、私は何色人間ですか?」

今回診断をしていただいたのは、ラピス認定 16タイプカラーメソッド®︎アナリストの中澤佑香さん(twitter: @coolwintersumm1 )。※最近アナリストでない方による診断事例も増えているそうなので、認定資格を確認するとよいそうです。

指定された場所まで行くと、そこにおわしたのは、すらっとした濃紺のスーツに身を包んだ女性だった。人との待ち合わせが苦手で挙動不審になっていた私と目があった瞬間、女性はにこりと微笑みかけてきてくれた。天使か。

「遠藤ジョバンニさんですか?」
「あぇ、遠藤ジョバンニです」

少々噛みつつ自分が遠藤ジョバンニだと意思表明し無事、天使こと中澤さんとの初対面を果たした。おずおずと喋ってみれば、非常に気さくで明るく元気な方だった。しかし彼女、とある筋からは魔女だと言われているそう。天使じゃなくて魔女だったのか。私は遠藤ジョバンニって言うの。私たち仲良くなれそうじゃない?

光のたっぷり入る白い部屋に通され、診断について説明を受ける。

パーソナルカラー診断にもいくつか種類がある。イエローベース・ブルーベースをそれぞれ四季にあてはめ診断する4タイプカラーと、さらにその四季のなかから4つのタイプを細かく分類する16タイプカラー診断がある。今回は16タイプ診断だ。

カラーチャート_改

春(イエベ)・夏(ブルべ)・秋(イエベ)・冬(ブルべ)のなかに、さらに濃淡で分けられた各4段階のタイプがある。4季節×4段階で、16タイプ。

診断方法はシンプル。各タイプの色布を一枚一枚顔まわりに当て、自分に似合う色を探っていく。その数なんと160枚。大体2時間ほどかけ、色を吟味していく。

最終的にこの結果を総合して、一番似合うタイプ(1st)と、次に似合うタイプ(2nd)を決定する。基本的に2ndは1stのタイプと共通する色が多いそう。

しかし、この16タイプ診断、1stだから、2ndだからというかっちりした決まりはなく、以外と柔軟なようだ。

中澤さん「タイプを横断する人も結構いるんです。”はっきりした色味が得意”や、”スモーキーな色味が得意”のような感じで。

中澤さん「診断で選択の範囲を狭めても楽しくないじゃないですか。自分に似合う色を知って、そうでない色の取り入れ方を知れば、もっと楽しくなれると思いませんか?」

中澤さん「遠藤さんは最終的にどんな人になりたいか、とかあります?」
遠藤  「椎名林檎みたいになりたいです」
中澤さん「……ほう?」

こうして始まった16タイプ診断。
ジョバンニは果たして椎名林檎になることはできるのか。
次回に続きます。

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