マガジンのカバー画像

SELF:ORIGIN ―自分の本質=『個性』と向き合う―

141
「わたし」は……だれだ!? 「わたし」はなぜ、いまここにいる!? そして、わたしは「わたし」を識る。 ずっと遠い過去から続いている、 わたしの中の「じぶん」に出会う。
運営しているクリエイター

#エッセイ

うまいものとは何か|『バカロレアの哲学』裏メニュー|ウィーンまかない編

うまいものとは何か|『バカロレアの哲学』裏メニュー|ウィーンまかない編

今回の哲学問題「あらゆる欲望を満たすことは、人生のよい規則か?」

『バカロレアの哲学』の裏メニュー「ウィーンまかない編」。本連載では、著者・坂本尚志さんのウィーンでの生活と、実際に出題されたバカロレアの哲学問題を引き合わせて記録していきます。

 今回は、オーストリアで出会った「うまいもの」について。

 吉田戦車の不朽の名作『伝染るんです』に、民家の塀に貼られた「うまいものとは何か」という貼り

もっとみる
自分は何をしなければいけないのか。

自分は何をしなければいけないのか。

ドグドグ〜!(●´ω`●)

みんな、使命について考えたことあるドグ?(●´ω`●)?多分、使命ってたくさんの人が考えていることだと思うんだドグ。案外みんな真面目だから、自分の成すべき事って考えちゃうよね。(●´ω`●)それで自分の中にいるインナーチャイルドとか、背後にいるハイヤーセルフとか、いっそのこと神に問いかけたりするだろうけども。うちの、「中の人」はこう返事してくれましたドグ。(●´ω`●

もっとみる
自分のことを神だと信じ続ける人生はどう転ぶか

自分のことを神だと信じ続ける人生はどう転ぶか

カニエ・ウェストを21年間追い続けたドキュメンタリーを観た。

裏方のプロデューサーから自身が表舞台にラッパーとして立ち、アメリカを、世界を席巻していくリアルな成り上がりの物語がそこにはある。

けれど、このドキュメンタリーで結果的に主題となるのは、母との絆であり、ドキュメンタリーを撮影している親友との不安定で脆くてでも強固な友情であり、神との対話であり、影響力の怪物に飲み込まれそうになりながらも

もっとみる
「本当の自分」とは

「本当の自分」とは

「本当の自分でいよう」と誰かが言っていた。「ありのままで」と誰かが歌っていた。
しかし素の自分って何だろう。

僕は10ヶ月ほど前、ある考え方に出会った。
『分人主義』である。
簡単に言うと「本当の自分は1つじゃない」という考え方である。
これのお陰で少し生きやすくなった。

世間一般的に本当の自分というのは、自分の中に“1つだけある性格”のようなものとして認識されている。
では、本当の自分という

もっとみる
自己肯定感とは~『ひきこもりはなぜ「治る」のか』斎藤環 先生 御著書 感想

自己肯定感とは~『ひきこもりはなぜ「治る」のか』斎藤環 先生 御著書 感想

先日、映画「ショーシャンクの空に」をみて感想文を投稿した後もあれこれと考えていた。社会から隔絶された刑務所の中にいながらにして「希望:HOPE」を持ち続けられるかどうか。

希望を持ち続ける人は自己肯定感を保てるのか?
希望を見失った人は自己肯定感が低いのか?

私は後者に属すると思っている。

「自己肯定感とは?」 自分のあるがままの姿をヨシと思える自信のようなものと考える。自分がヨシと思えるか

もっとみる
あなたにとって簡単なことは、誰かにとっての難しいことかもしれない

あなたにとって簡単なことは、誰かにとっての難しいことかもしれない

自分がどうしようもなく無力に思えるときがないだろうか。
才能がない、かといってそれを埋めるほどの努力もできない。自分に一体何ができるというのだろう……。

幼いころの、根拠のない全能感を背負って生き抜くには、世界は広すぎる。自分よりも才能がある人、努力ができる人に出会って自信を無くして、それでも何か自分にできることを探して生きてゆくのが、大多数の人には精一杯の生き方だ。

小学校までの私は、自分の

もっとみる
ポジティブ思考より、素直がいちばん!

ポジティブ思考より、素直がいちばん!

何を書いても、しっくりこないことがあります。

もうかれこれ2時間近く、ソファーに深く腰掛け、スマホ片手にぐだぐだと過ごしています。

いや、書こうとしているですよ、ちゃんと。なんなら、書きたいこともあるんですよ、いい話が。

あ、なんかこの流れなら書けそうな気がする。

Kindle出版3ヶ月集中プログラムのメンバーが、はじめは1位を獲れなかったのに、3ヶ月足らずでカテゴリーランキング1位を獲得

もっとみる
自分のことが好きなら、堂々と自分を紹介してほしい

自分のことが好きなら、堂々と自分を紹介してほしい

僕はnoteというプラットフォームが好き。

ここは本当に自由だし、テーマを見つけて投稿すれば届けたい人に届けることだってできる場所だと思う。僕じゃないけど、お友達がそれを証明してnote編集部のおすすめに選ばれていた。

人が見て「おすすめ」として紹介されるのはすごいことだと思う。

僕がエッセイを書き続ける理由は子どもじみていて、自分の書きたいことを毎日書き続けているだけ。「○○な内容の文章を

もっとみる
何が「オレもそれやりたいです」と言わすか?

何が「オレもそれやりたいです」と言わすか?

「バスケがしたいです」というセリフが、マンガ『スラムダンク』の中に出てくる。そのマンガは週刊少年ジャンプで連載されていたころ(1990-1996)、とても人気があった。それを読んだ若者は「オレもバスケしたい!」と思い、こぞってバスケを始めた。
これは何度か書いていることだけど、人の欲求は「本人がしたい」と思う以前に、何かの影響を受けている。

なぜ当時の若者はバスケをやりたがったのか?『スラムダン

もっとみる
あなたのポテンシャル。

あなたのポテンシャル。

ポテンシャル・・・

この言葉のことを思うたびに、この本のことを思い出します。

これはもう、とっても素敵な本なのですが、それはそうと、ポテンシャルとは一体どういう意味なのでしょうか?

辞書で調べると、潜在能力、と訳されます。

まだ開花していない才能や資質があるという意味ですし、将来性みたいな意味でも使われます。

さてさて、あなたのポテンシャルはどのくらいあるでしょうか?

たとえば、あなた

もっとみる
何者であるか、を手放せ。

何者であるか、を手放せ。

自分が何者なのかなんてわからなくていい、どうだっていいことだ。

他人にある程度を説明できる肩書みたいなものは必要だけど、それによって自分を語りつくすことなんてできない。だって、その肩書は、自分のほんの一部でしかないのだから。

だから、何者かになろうとして、”その肩書”を得たところで、何者かになれているのだろうか。手段としての肩書であって、目的ではないはずだ。その言葉に振り回されてしまっている、

もっとみる
思考の癖

思考の癖

いろいろ気付いていなかったことを知っていく過程で、少し混乱している。私の思っていたことと、私の今の状況のズレというか、そういうのが顕著になってきて、何が正しいのかがよく分からなくなる。

私の感覚が少しおかしいのかもしれないと感じることも出てきた。たぶんそれは私がつい受け入れてしまう性格に関係するのかもしれない。

この人はすごい素敵な人だなと思ったことがある。そういう気持ちがあのことやこのことを

もっとみる
ソーシャルグッドを欲望する若者たち

ソーシャルグッドを欲望する若者たち

若者はいつでも何かを強く欲望するものだ。こういうことを言うともう僕は若者ではないみたいだが――いや。たぶん若者時代は終わったのかもしれない。

そんな前提に立つことから今回の考察を始めたいと思う。ちなみにいま僕はこの文章を東京に向かう新幹線のなかで書いている。右斜めまえに座っている男は静岡で降りるつもりだったようだが、この新幹線は静岡では止まらない。そんな車掌と乗客との会話の近くでこれを書いている

もっとみる
特徴を"直す"よりも"活かす"。自分と上手く付き合うために #コミュ力なんていらない

特徴を"直す"よりも"活かす"。自分と上手く付き合うために #コミュ力なんていらない

「みんな違って、みんないい」
金子みすゞ「わたしと小鳥とすずと」の詩の一節です。
ただ個人が持つ"特徴"が場合によっては本人を苦しめてしまうケースもあります。

「みんなが出来る事が自分に出来ない」と思い込み、特徴を直そうとして上手く行かなかったり。特徴は”直す”よりも”活かす”方が楽なのかもなあ、と「コミュ力なんていらない」を読んで気づきました。コミュニケーションの本ですが「自分と上手く付き合う

もっとみる