椿 -TSUBAKI-

エッセイや小説を書いたり、たまにイラストを描いたりしています。もう長くnoteにいるの…

椿 -TSUBAKI-

エッセイや小説を書いたり、たまにイラストを描いたりしています。もう長くnoteにいるので、のんびりペースです。 ✳︎磨け感情解像度コンテスト佳作入賞 ✳︎クリスマス金曜トワイライト池松賞銀賞

マガジン

  • 小説・フィクション

    小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも恥ずかしかったんですが、かなり慣れました。小説にまつわるあれこれもたまに書いています。

  • 『中山さん』

    連載小説『中山さん』シリーズのマガジンです。連載ものですが単体でも楽しんでもらえるかもしれません。気になるタイトルがあったら開いてみてくださいね。「中山さん」と「さやか」の恋の行方はどうなるんでしょうね。

  • ご紹介していただいたnote

    私の記事や私に関することをご紹介していただいたnoteたちをまとめています。ご紹介していただきありがとうございます。チェックもれもあると思いますが、そのときはすみません。

  • 区切りでのご報告

    デビュー後1年間は毎月そのときの思いを書いてきました。その後はたまにのペースです。自分にとって区切りになるようなnoteをまとめたマガジンです。

  • お気に入りの小説

    ちょっと長めの小説とお気に入りの小説をまとめました。

最近の記事

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ピアス

ベッドルームに落ちていたピアスを拾った。濃い紫と淡い紫が混じりあった小さな宝石がシャラシャラと揺れるピアス。 指でつまんで陽にかざしたら、キラキラ光った。 私のピアスじゃないピアス。 見たことのないピアス。 そっと口にふくんだ。 優しく舌で転がすと、舌触りが悪かった。 口から出して、手の上に乗せたら、私の唾液でもっとキラキラ光った。 綺麗だ。 キッチンからガラスのグラスをとってきて、ダイニングテーブルのまんなかに置いた。そのなかにピアスをゆっくり落とす。 チ

    • カレンダーをいくつ買えば。

      ちょっとなんだかせこい感じの話なんだけど、迷ってることがあります。 えっと、私は3年前から毎年同じカレンダーを購入しています。お花のイラストのカレンダーで、毎月お花の種類と色が変わるのでかわいいんです。ちょっとだけお高いけど、これを買うということに若干のプライドを持ってるというか、このカレンダーをわざわざ買ってることへの美意識みたいなのがあるんです。 でもカレンダーの日付なんて見ていません。このカレンダーはインテリアの一部なので、中身は特に必要ないんです。そこに飾っている

      • 親友っていつまで親友?

        この友達はね、中学のときの友達で私が彼女に惚れ込んで親友みたいになったんだけど、ずっと付き合いは続いていて結婚してからも帰省するたびに会ってて、誰にも言えない相談事とかしあって、つまりはずっと親友でした。 でも私が離婚して地元に戻ってから、そのことを連絡しても全然会おうって話にならなくてね。私なら、って考えるのはよくないかもしれないけど、やっぱりそう考えちゃうんだけど、私なら、親友が離婚して戻ってきたとかになったら即時間作って話聞いて、って動くんだけどな、と思ってしまった。

        • 結婚しててかわいそう

          忘れられない言葉のひとつ「結婚しててかわいそう」 もう相当前のことだけど、大学時代の友人Aちゃんが、既婚者の友人(共通の友人)に向けてそう言った、と私に話してくれた。そのときAちゃんは独身だったけど、私は既婚者だったから「かわいそう」と私も言われたことになる。 Aちゃんの主張としては「結婚してて子供がいると自由に出かけられないから」ということ。単純な感想なのかもしれないけど、嫌味のように感じた。だって嫌味っぽい表情で言ってたから。 別の機会にAちゃんは、その同じ友人に「

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          #50 反則

          抗えない。中山さんを好きという気持ちから逃げることができない。どうしてなんだろう。中山さんの何がそんなに私を魅了してやまないんだろう。こんなに苦しいのに、こんなに愛しい。 早朝のオフィスのエレベータに二人で乗った。今日は白木課長が飛び込んでくることはなくて、たった二人だけの時間と空間。8階までの短い時間だけど、二人になれるのがすごく嬉しい。素直に認めるしかない。 でも中山さんの空気を感じながらそばでドキドキしてるだけなんてもったいなくて、中山さんを見つめたくなった。誰もい

          どこのお墓に入るのか問題

          今日は夕方からお出かけするので、それまでのんびりしています。テレビをつけて『新婚さんいらっしゃい』を見ました。好きな番組。みんな幸せそうで何よりです。見終わったあとほんわかします。幸せな人たちを見るのがしんどかったあの頃はもうなくなりました。よかった。 75歳の新婚さんが出ていました。プロポーズの言葉は「空いてる墓に一緒に入らないか?」みたいな渋い感じ。 最近思うんだけど、離婚して現在独身の私はどこのお墓に入るんだろう。実家のお墓? いや、それはなんか嫌だな。永代供養でい

          どこのお墓に入るのか問題

          ブーゲンビリアのベンチで待ってます。

          今日、リカさんのイラストを使ってらっしゃるnoteをお見かけしてリカさんを思い出していました。もう3年半になるんですね。リカさんがお休みされてから。どのイラストもとても可愛くて大好きです。そのベンチでね、一緒に座っておしゃべりしてケーキ食べるのまだ楽しみに待っているんだけど、叶わないのかな。 何人ものnoterさんがもう今は更新されていなくて、アカウントが消えてしまったかたもいて、でも仕方ないですよね。だって私がnoteを始めたのは2018年の秋、もうすぐ6年ですから。あの

          ブーゲンビリアのベンチで待ってます。

          既婚者

          「もし私が既婚者だったらどうする?」 「別れない」 「え? 別れないの? 既婚者だよ」 「うん。別れない」 あなたは、もし私が既婚者でも別れないらしい。 「君は僕が既婚者だったら別れるの?」 「そんなの既婚者は無理だよ」 「本当に? 本当に別れられる?」 私は、もしあなたが既婚者なら別れられる? 「ねぇ、今日会える?」 「今日はごめん、家に帰らなきゃ」 そんなの耐えられない。 あなたの帰る場所が私のところじゃないなんて。 「今夜会いたい、会って抱きしめたい」ってL

          1円にもならない恋愛のこと考えてるって平和

          昨日みたいなnoteに25もスキをいただいちゃって、ありがとうございます。だってあんな「私はこういう人が好き」みたいな、他の人にとってはどうでもよい内容なのに読んでくれてスキもくれてね、投稿したあとに自分の年齢考えたらわりと恥ずかしいなって思ってたから、スキをたくさんもらえて安心しました。 年齢を重ねても、恋に恋してる私は変わらないようで、ものすごいバイタリティがあるのかもしれません。離婚組は「もう結婚はしたくない」とか「そもそも彼氏とか疲れる」とかそういうこと言う人もわり

          1円にもならない恋愛のこと考えてるって平和

          5年前からずっと同じようなこと考えてる私。

          私みたいな愛されたがりの愛したがりは、私が何度も何度も「好き?」って聞いても、毎回リピートするように「好き(ニコッ)」ってしてくれる人がいい。その表情のなかに「何回同じこと聞くの? もう面倒くさいな」っていう気配が微塵も感じられなくて、いつもいつも「君が好きだよ」って思ってくれてる雰囲気が必要で、それが長く繰り返されると、私はとっても安心してあなたを大好きでいつづけられるのです。 もう5年近く経ちますが、このnoteね↓ この私は今も健在で、こういうふうに私を扱ってくれる人

          5年前からずっと同じようなこと考えてる私。

          いろんなことが変わる。

          2年も経つといろんなことが変わって、その変わったいろんなことがスタンダードになる。それでもまだなんだか実感できないことがある。なんとなくこれが現実なんだろうかとか、これでいいんだろうかとか、まだこっちが嘘の人生のような不思議な気持ちになることもある。 こじれてしまった関係性は二度と元に戻らない、戻したいわけでもなくむしろ離れたい。そんなことも思ったりする相手がいる。そう思ってしまうのは残念なことで、その人との関係性がこの先良いものであるようにと願ってやまない人もいて、でもそ

          いろんなことが変わる。

          書きたい話を唐突に

          「だんなさんは◯◯ですか?」と昨日聞かれたんだけど、そういうときいちいち「離婚してるので、夫はいないです」とか答えるのかというと、面倒くさくてまあいいかと思って、だんなさんがいるふりのまま会話を進めることがある。昨日はそっち。 でもそれをすると、また別の機会に夫がいないことがバレたとき、隠していたと思われる可能性があって、隠していたと思われるのはなんだかスッキリしない。隠したい気持ちは特にないのに、なんというか、隠したいイコール恥ずかしいとかの負の感情があると思われるのが嫌

          書きたい話を唐突に

          そんなに足が速くない私

          前のお家から連れてきた黄色いミニバラ、もう咲かないのかと思っていたけど数日前から蕾をつけて、昨日花開きました。可愛い。長い年月咲いてくれて、コスパいいなとか思っちゃってます。 今日ね、こんなことがありました。駅員さんに電車を尋ねたんです。「○○駅に行くにはどの電車に乗ればいいですか」って。そしたら「○番ホームの○分発の電車です」って教えてくれたので駅員さんの目線の先にある掲示板を一緒に見ました。ちょうどその瞬間に、その「○分発の電車」の表示が消えてしまいました。確認できない

          そんなに足が速くない私

          お礼のnote

          男の子と女の子 男の子と男の子 女の子と女の子 どんな二人でも作ってくれるって。 お母さんと子供 お父さんと子供 あの子とこの子 どんな二人にもなれるんだね。 *** 恋人たち 彼と彼女 あなたと私 リビングのどこに二人を飾ろうか。 見るたびに心が柔らかくなるだろうね。 幸せな気分になるだろうね。 いつかブランコの二人をこの目で見て、この手のひらに乗せて、想いを感じて、私だけの恋人たちを飾りたい。 私とあなた。 あなたを小さなその子に重ねて。 ***

          ほぼ1ヶ月ぶりだとnoteさんから・・・

          久しぶりにnoteを開いたら通知が100近くになっていて、一応ざっと目を通したけど、どこまでなのか分からなくて、100は多いなと挫折しました。つまり遠くのかたの通知は確認できておりません。すみません。その中で私のイラストを仲良しさんが使ってくれていることに気づいたので、わーありがとうと思って読みに伺いました。なさじさんの文章からnoteの香りがやってきました。懐かしいというか、しっくりくるというか、ああnoteだなっていうかそんな感じ。 実はすでに眠くてフラフラなんだけど、

          ほぼ1ヶ月ぶりだとnoteさんから・・・

          月が綺麗ね

          幸せだと思えば幸せになれるものだと思うけど、無理してない? こういう風に思えば自分は幸せだってことにできるから、そういう風に思ってる? 幸せだな。うん、幸せ。 あんなこともこんなことも見ないふりして、あんなこともこんなことも全部幸せで包み込んで、私は幸せって笑っている。 これが幸せなんだろう。 穏やかな日々って何だろう。 穏やかと思えば穏やかで、幸せと思えば幸せで、ああどうしてこんなことになっちゃったのかなって悪いふうに思うと辛いだけだから、見ない。 私が望む幸せはこんな形だ

          月が綺麗ね