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『中山さん』

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連載小説『中山さん』シリーズのマガジンです。連載ものですが単体でも楽しんでもらえるかもしれません。気になるタイトルがあったら開いてみてくださいね。「中山さん」と「さやか」の恋の行…
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記事一覧

#50 反則

抗えない。中山さんを好きという気持ちから逃げることができない。どうしてなんだろう。中山さ…

椿 -TSUBAKI-
1か月前
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#49 絶望

家に帰ったらもうかなり遅い時間だったからすぐにシャワーを浴びた。酔った体が熱くて、いつも…

椿 -TSUBAKI-
8か月前
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#48 月の輝き

テーブルに戻ると高梨さんがスマホを触っていた。私が戻ってきたことに気づいたら、なんだか楽…

椿 -TSUBAKI-
2年前
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「山」が好きなのか

特に「山」が好きとかいうはずはないんですが、実は私が書いている連載小説に出てくる男性の名…

椿 -TSUBAKI-
2年前
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#47 新たな時間

高梨さんはとてもよく話す人だった。 学生時代には私にも仲の良い男友達が何人かいたけど就職…

椿 -TSUBAKI-
2年前
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中山さんと電卓と梨の話

連載小説『中山さん』についてのお話です。 『中山さん』シリーズは約3年前のnoteデビュー当…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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#46 誘い

「結城さん、いつもこのくらいの時間にお帰りですか?」 会社の帰りの電車で偶然同じ車両に乗り合わせた高梨さんが、まさか話しかけてくるとは思わなかったからちょっと驚いた顔をしてしまったかもしれない。慌ててヒールのかかとをきっちり合わせて高梨さんをまっすぐに見つめた。高梨さんは関連会社の営業マンだ。 「あ、はい。大体このくらいの時間です」 「そうなんですか、お疲れ様です。僕は今日はかなり早めです。ちょっと大きな仕事が取れたんで久しぶりに早くに帰ろうかなって」 「そうなんです

#45 窓に映る姿

奥さんの入院で中山さんが会社を休み、中山さんに会えない昨日は不安でしかたなかったけど、欠…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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#44 そこにいるだけで

中山さんが欠勤した昨日の朝は、慌ててオフィスに飛び込んだ。少しでも早く中山さんの状況を知…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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連載小説を更新したら。

連載小説『中山さん』を4ヶ月ぶりくらいに更新したんですが、いつもね、更新したらダッシュボ…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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#43 霞む愛

ずっと誰にも言えずに一人で抱えていた。奥さんのいる人を好きになってしまってお付き合いをし…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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#42 友達

「・・・好きな人がいるの」 涙と一緒にその言葉がこぼれた。でもそれを言うだけで精一杯で続…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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#41 つけない嘘

「さやか、ごめんね、突然来ちゃって」 春菜がコンビニの袋を手で持ち上げながら笑った。春菜…

椿 -TSUBAKI-
3年前
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パソコンで読むのは恥ずかしい気がする話。

自分が書いた文章は投稿後、スマホで読み返しています。書く作業自体もスマホがわりと多く、いまもスマホからです。字がね、スマホからだと小さいでしょ。なんか控えめでかわいいのです。 でも連載の小説はかならずパソコンから書きます。私の唯一の連載『中山さん』は更新があまりにも遅いので、著者の自分でさえ数話振り返って内容をしっかり思い出さないといけなくて、毎話の記録も取らなくちゃならなくて、こういうのはスマホだとかえって手間取りますからね。 それにあの話はやっぱりパソコンに向かって気