日本実業出版社

日本実業出版社のnoteです。まだ世に出ていない本の試し読みから日夜闘う編集者の「告白…

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日本実業出版社のnoteです。まだ世に出ていない本の試し読みから日夜闘う編集者の「告白」まで、熱のこもったコンテンツをお届けします。公式サイト:https://www.njg.co.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/njg_pr/

マガジン

  • へっぽこ編集者、森博嗣先生に教わる

    『アンチ整理術』(森博嗣 著)の一部、担当編集者と森先生の問答を収録した部分を特別公開!

  • 『バカロレアの哲学』裏メニュー|ウィーンまかない編

    『バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く』の著者である坂本尚志氏による連載。ウィーンで生活している坂本氏の日常の記録を始点に、バカロレアの哲学問題について紹介していきます。

  • プランニングの定義と「創造的プランニングの4STEP」

ストア

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    開設3年で10万フォロワーの人気インスタグラマーが教える やりたいことがぜんぶ叶うインスタ発信の教科書

    ISBN:978-4-534-06133-1/判型:A5判/製本:並製/頁数:356/著者:亀山ルカ ●発信で人生を変えるきっかけをつかむ! 「好き」が仕事に繋がる、新しい習慣 Instagramは「見て楽しむ」写真共有としての場から、「見て楽しみながら情報を得る」場へと変化し、個人がメディアを持つように、それぞれが自由に自分を表現できるようになりました。 ・自分の好きなこと、興味のあることを発信したい ・いろんな人と交流したい ・インフルエンサーになりたい ・発信を仕事に繋げたい そんなあなたの「やってみたい」「こうなりたい」を叶えましょう! 本書では、個人でゼロから始めて開設3年で10万フォロワーのインフルエンサーになったノウハウを余すところなくお伝えしています。 ・アカウント開設前に自分だけのコンセプトを考える ・世界観・統一感に合う投稿作り ・いつ・何を・どれくらい載せる? ・雰囲気がガラッと変わる写真撮影のコツ ・大切にしたいフォロワーとのコミュニケーション ・発信を仕事にして収入を得るには これから始める人にも上手くいかず伸び悩んでいる人にもおすすめの1冊です。
    1,870円
    まるペンSHOP 日本実業出版社オフィシャルWebストア
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    精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ 無理せず「めんどい人」をかわすコツ

    ●人間関係のウウツが消せたらいいのに、と思いませんか? 「気分屋さん」に振り回される 「自己中心的な人」にうんざり 「かまってちゃん」がしつこい 「上から目線の人」が鼻につく そんな「めんどい人」へのユウウツがスーッと消える1冊です! 本書の著者・精神科医Tomy先生は、こう言います。 「人づきあいはね、うまくやらなくていいの。テキトーでいいのよ。人の顔色ばかりうかがっていたら、自分がしんどいわ」 ●ベストセラー著者の精神科医Tomy先生が、人間関係のお悩みをズバッと解決! 現役の精神科医のTomy先生は、「気がラクになるヒント」をつぶやいた、Twitter(現X)の投稿が反響を呼び、2024年7月の時点で、フォロワーは39万人超。シリーズ累計33万部超のベストセラー「精神科医Tomyが教える 1秒で○○する言葉」(ダイヤモンド社)の著者でもあります。 Tomy先生の投稿や書籍には、「読んで心が軽くなった」「じんわり幸せになれる」と、その言葉に多くの人が励まされています。 本書では、精神科医のTomy先生だからこそ伝えられる、「めんどい人間関係」への解決策を一挙に放出! 切れ味鋭く、それでいて悩みを抱えた人に寄り添うやさしさを感じる言葉に背中を押してもらえるはずです!
    1,540円
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    開設3年で10万フォロワーの人気インスタグラマーが教える やりたいことがぜんぶ叶うインスタ発信の教科書

    ISBN:978-4-534-06133-1/判型:A5判/製本:並製/頁数:356/著者:亀山ルカ ●発信で人生を変えるきっかけをつかむ! 「好き」が仕事に繋がる、新しい習慣 Instagramは「見て楽しむ」写真共有としての場から、「見て楽しみながら情報を得る」場へと変化し、個人がメディアを持つように、それぞれが自由に自分を表現できるようになりました。 ・自分の好きなこと、興味のあることを発信したい ・いろんな人と交流したい ・インフルエンサーになりたい ・発信を仕事に繋げたい そんなあなたの「やってみたい」「こうなりたい」を叶えましょう! 本書では、個人でゼロから始めて開設3年で10万フォロワーのインフルエンサーになったノウハウを余すところなくお伝えしています。 ・アカウント開設前に自分だけのコンセプトを考える ・世界観・統一感に合う投稿作り ・いつ・何を・どれくらい載せる? ・雰囲気がガラッと変わる写真撮影のコツ ・大切にしたいフォロワーとのコミュニケーション ・発信を仕事にして収入を得るには これから始める人にも上手くいかず伸び悩んでいる人にもおすすめの1冊です。
    1,870円
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    精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ 無理せず「めんどい人」をかわすコツ

    ●人間関係のウウツが消せたらいいのに、と思いませんか? 「気分屋さん」に振り回される 「自己中心的な人」にうんざり 「かまってちゃん」がしつこい 「上から目線の人」が鼻につく そんな「めんどい人」へのユウウツがスーッと消える1冊です! 本書の著者・精神科医Tomy先生は、こう言います。 「人づきあいはね、うまくやらなくていいの。テキトーでいいのよ。人の顔色ばかりうかがっていたら、自分がしんどいわ」 ●ベストセラー著者の精神科医Tomy先生が、人間関係のお悩みをズバッと解決! 現役の精神科医のTomy先生は、「気がラクになるヒント」をつぶやいた、Twitter(現X)の投稿が反響を呼び、2024年7月の時点で、フォロワーは39万人超。シリーズ累計33万部超のベストセラー「精神科医Tomyが教える 1秒で○○する言葉」(ダイヤモンド社)の著者でもあります。 Tomy先生の投稿や書籍には、「読んで心が軽くなった」「じんわり幸せになれる」と、その言葉に多くの人が励まされています。 本書では、精神科医のTomy先生だからこそ伝えられる、「めんどい人間関係」への解決策を一挙に放出! 切れ味鋭く、それでいて悩みを抱えた人に寄り添うやさしさを感じる言葉に背中を押してもらえるはずです!
    1,540円
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    一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ

    ISBN:978-4-534-06128-7/判型:四六判/製本:並製/頁数:240/著者:コハラモトシ 監修:樺沢紫苑 ●悩むのは悪いことじゃない。大事なのは悩みの対処の「方法」 ・気づいたら“一人反省会”をしてしまう……。 ・人から言われた“ひと言”が気になって考え込んでしまう……。 「考え込むことをやめる」「人から言われたことを気にしない」ことができたらラクだとわかっていても、なかなかやめられず、さらに落ち込んでしまう“悩みの無限ループ”にハマっていませんか? ただし、悩むのは決して悪いことではありません! 大事なのは悩みの対処の「方法」です。この本で紹介する「悩みの対処の方法」によって、きっと心が軽くなります。 「落ち込んだときに見返す」「背中を押してくれる」と大反響のLINEの人気マンガ『アニワル』が新たにエールを届ける文章を書き下ろして書籍化。 ・一人反省会ではなく、一人激励会をする ・メンタルの強さは、生まれつきじゃなくスキル ・継続に大切なのは、気合ではなく工夫 “つい”くよくよ悩んで落ち込んでしまいがちなイヌ“シャテイヌ”と、シャテイヌに寄り添いながら熱いほどまっすぐ背中を押してくれるリス“アニキ”のやり取りに癒されて、前向きになれる1冊です。
    1,650円
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最近の記事

役に立つかわからないような、無駄なことはしたくない…… 。

役に立つかわからないような、無駄なことはしたくない…… 。 経験したことは、自分でも気づかないところで役に立っていたりします。 「人生に無駄な経験はない」というように、どんな経験も”引き出し”になります。 学校の授業で、「これを勉強する必要ある?」と思うこともあるけど、その時は「必要ない」と思ったことでも、後々で使えたり、その知識が下地となって成長に繋がったりすることもあります。 将来の役に立つかは、誰にもわからないんです。 この記事もそうです。 記事の内容も漫画も、昔か

    • 目標を立てても、すぐに飽きたり諦めちゃう……。

      すぐ諦めてしまう原因は、”性格”じゃなく”挑み方”にある! 目標を掲げた時に、小さな目標を段階的に設定する方法があります。 たとえば、240Pの本を執筆するとしましょう。 文章を書くことに慣れていないと、いきなり「200P以上の文章を書く」という目標はハードルが高いです。 なので、ハードルを下げるために、執筆前に複数のカテゴリーに分けてみるんです。 この本でいえば、「自分」や「人間関係」、「目標」や「人生」などですね。 そこからさらに、「完璧主義」や「人目」や「努力」など

      • 世界戦争は近づいているのか──的場昭弘『21世紀世界史講義』「まえがき」先行公開

        島田雅彦氏推薦「19世紀から今日まで連動する世界史の表と裏が透けて見える必読の教科書完結版」 本書は、日本を代表するマルクス研究者として知られる的場昭弘氏による、ソ連崩壊からリーマン恐慌、コロナ感染爆発、ウクライナ・ガザ戦争へと到る21世紀を描く歴史哲学であり、19世紀から続く世界史三部作の完結版です。ここでは、発売に先んじて「まえがき」を公開します。 『21世紀世界史講義 恐慌・パンデミック・戦争』まえがき アメリカの雑誌『原子力科学者会報』が毎年の年頭に公表している

        • 自分なりの”メンタル回復アイテム”を持つ!

          "メンタル回復アイテム"を持つと心を守れる!どんなに褒められても、悪口1つで気分が悪くなる……。ぼくも創作活動をしていて、悪口をいわれることがあります。 みんなが満足する作品を作ることは無理なので、批判や嫌な感想は出てくるし、人格を否定するような誹謗中傷をぶつけてくる人もいます。 SNSで発信すると、悪口に触れる機会が増えますね。 そうしたことがつらくて、筆を折る作家もいます。 どんな褒め言葉をいわれても、1つの悪口で気分が台無しになることがあるんです。 悪口の攻撃力は、褒

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          7本
        • 『バカロレアの哲学』裏メニュー|ウィーンまかない編
          9本
        • プランニングの定義と「創造的プランニングの4STEP」
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        • 「本」こそが「メタバース」 編集者が体験した書籍制作秘話
          4本
        • マインドフルネスの12の練習
          12本
        • 「死」の文学入門 ~『「死」の哲学入門』スピンアウト篇~
          12本

        記事

          聞くも涙、語るも涙の「半導体、手作業」の日々──『教養としての「半導体」』から

          『教養としての「半導体」』第4章より マスク工程での格闘 筆者がNECに入社し、半導体部門に身を投じた1970年代の初頭、半導体(集積回路IC)製造の露光工程で使われるマスクは、ソーダガラス基板上にゼラチン材と感光性ハロゲン化銀の膜パターンから構成されていて、エマルジョンマスクと呼ばれていました。 このマスクは等倍でした。すなわち、マスクパターンとシリコンウエハー上に転写されるパターンは同一寸法です。このマスクを使った露光は、マスクとウエハーを接触させる「コンタクト露

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          半導体業界を動かす注目の3社 それぞれの強みとは?──『教養としての「半導体」』から

          『教養としての「半導体」』附章より 半導体業界の主なメーカーの特徴 サムスン電子──ハングリー精神が支える 売上高:35兆2100億円(2022年) 従業員数:11万3500人 サムスン電子(韓国)は、韓国最大の財閥サムスングループの中核会社で、世界最大の総合家電、電子部品、電子製品のメーカーです。 半導体メーカーとして、メモリ分野(DRAM、NANDフラッシュ)では世界ナンバーワンの地位にあり、近年、インテルと半導体世界シェアのトップ争いを演じています。 サムス

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          半導体産業にはどんな業界があり、どんな業務を担っているのか──新刊『教養としての「半導体」』から

          『教養としての「半導体」』第1章より 半導体メーカーから部材メーカーまで―半導体業界の相関図 半導体産業は広い裾野をもち、多種多様な数多くの関連業界から構成されています。また各業界に属する企業群や関連する研究機関なども多くあり、しかもそれらがグローバルな広がりの中で相互に複雑に関連し合って産業全体を構成するという構図になっています。業界関係者ならいざ知らず、そうでない人々にとっては複雑怪奇、伏魔殿のような世界です。 そこで最初に半導体産業の全体的イメージをつかむため、半

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          世界を変えるスタートアップのつくり方──『問題に恋をしよう』イントロダクション先行公開

          解決策ではなく、「問題」に恋をしよう── 2社のユニコーン(Waze、Moovit)を生み出し、Googleに11.5億ドル、intelに10億ドルでイグジットした稀代の起業家ユリ・レヴィーン。自身の経験や思考の軌跡をもとに、起業アイデアから資金調達、ユーザー理解、イグジットまで、スタートアップにかかわるすべてを語った著書『Fall in Love With the Problem, Not the Solution』の邦訳版が、3月15日に発売されます。偉大な起業家たちがこ

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          日本株で勝つ! 投資本3選──日本実業出版社/まるペンSHOPから【1月26日】

          いま、どうやら、日本株が強い。 筆者は投資にまったく不案内ですが、昭和世代ゆえ新聞には目を通しており、「日経平均がバブル後最高値を更新」「外国人投資家が大幅買い越し」といった見出しを見るにつけ「そうかー、ここ何十年かの“感じ”が変わってきているのだな」と、ある種の感慨を覚えます。 自分を取り巻く経済環境は全然変わらないのですが。まあそれは、また別の話ですね。 そんななか小社、日本実業出版社からも新しい「投資関連本」が出ていて、これがまた売れ行きが良いのです。皆さんの、投

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          第4回 MINECRAFT講座はオンラインプレゼン講座だった

          子どもの間で大流行!? 「マイクラ」との出会い こんにちは。突然ですがみなさん、「マイクラ」で遊んだことはありますか? MINECRAFT、通称「マイクラ」はデジタル版のブロック遊びとも言われる、ブロックを積み上げて建物を作ったり、野菜を育てたりできるゲームです。 私は、『メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる』(https://amzn.asia/d/8iMOREq)の本づくりのなかで「マイクラ」に出会いました。 その出会いが面白く印象的だったので、

          第4回 MINECRAFT講座はオンラインプレゼン講座だった

          第3回 「リアル派」から「オンライン派」へ⁉ 意識が変わった本づくり

          「メタバース」の本を「メタバース」空間で作る こんにちは。前回の投稿からお久しぶりとなりました。 その間に数冊の書籍編集を担当し、本づくりを行なっていましたが、今回はそんな、「本づくり」のお話です。 『メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる』(https://amzn.asia/d/8iMOREq )の「本づくり」は、他の本とはひと味違う、まさにメタバース空間を体感する面白い時間でした。 ここから3回ほどは、そんな面白い体験が盛りだくさんだった、

          第3回 「リアル派」から「オンライン派」へ⁉ 意識が変わった本づくり

          『結局、仮説で決まる。』発売直前試し読み#3 ~良い仮説とは、どういう仮説か?~

          ■一見、良さそうに思える仮説次に、“良い仮説”と“悪い仮説”について考えてみましょう。私は、自分が講師を担当するセミナーや研修の中で「あなたにとって良い仮説とは何ですか?」という問いかけをします。ぜひ、皆さんもご自身にとっての“良い仮説”とはどのようなものか、まず考えてみてください。 以前、セミナーでこの質問をしたときに、様々な(本当に十人十色の)回答が出てきましたので、その一部をこちらで紹介しておきましょう。 検証可能な仮説 事実(ファクト)に基づいている仮説 デー

          『結局、仮説で決まる。』発売直前試し読み#3 ~良い仮説とは、どういう仮説か?~

          仕事ができる人は他の人の優れたところもよく知っている

          身の回りで「自分より優秀だと思う人」を思い浮かべてみてください。 何人思い浮かびましたか? 10月26日発売の『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉著)では、「自分より優秀な人」の人数が、その人の器の大きさを示すと書かれています。 「自分より優秀な人」の人数と、器の大きさは、一体どう関係しているのでしょうか? 採用を担当する人事担当者の例を挙げて紹介します。 「自分より優秀な人」の人数がその人の器を示す 人を採用することに関して、本田宗一郎の含

          仕事ができる人は他の人の優れたところもよく知っている

          『結局、仮説で決まる。』発売直前試し読み#2 ~仮説とは一体、何を考えれば良いのか?~

          ■問題解決あるいは企画提案のプロセスと仮説では、話を「仮説とは何を考えれば良いのか?」に戻しましょう。小学館『デジタル大辞泉』には、仮説の定義として、次のような記載があります。 「ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説」 確かに、このとおりなのですが、残念ながらこれだけでは「自分が何を 考えれば良いのか?」の答えにはなりません。 先ほどの“問題解決”をケースとして、その結論に至るまでの道のり(プロセス)を考えてみましょう。問題解決あるいは企画提案の一般的なプロセス

          『結局、仮説で決まる。』発売直前試し読み#2 ~仮説とは一体、何を考えれば良いのか?~

          的場昭弘『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』「はじめに」後編

          西欧化と自国主義とのジレンマ 18世紀は、こうしたヨーロッパで生まれたさまざまな成果が一挙にアジア・アフリカに流れ込んだ時代でした。それは「世界史」という概念が大きく変わった時代でもあったのです。  それまでの世界史はアジアがリーダーだったとはいえ、各地域がそれぞれ独自の歴史を刻んでいたのですが、18世紀からの世界史は、ヨーロッパが範を垂れて、ほかがそれに従うものになりました。国には序列が生まれ、国民にもその序列が浸透します。よりよく西欧化に適応できた国民が序列の上位にラン

          的場昭弘『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』「はじめに」後編

          的場昭弘『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』「はじめに」前編

          ヨーロッパの国民国家 本書の前史となる歴史的な事象について簡単に記していきましょう。本書は、『「19世紀」でわかる世界史講義』(日本実業出版社)の続編です。そこでは、「世界史」というものの背景を説明していますが、ここでもう一度簡単にその内容を述べてみます。  同書の対象となるのは13世紀から19世紀までで、そこで問題とされたのは、「世界史とは何か」ということでした。世界史とはモンゴルの東欧への進出によって生まれたのですが、その世界史の中心が、アジアから次第にヨーロッパへ変わ

          的場昭弘『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』「はじめに」前編