第4回 MINECRAFT講座はオンラインプレゼン講座だった
子どもの間で大流行!? 「マイクラ」との出会い
こんにちは。突然ですがみなさん、「マイクラ」で遊んだことはありますか?
MINECRAFT、通称「マイクラ」はデジタル版のブロック遊びとも言われる、ブロックを積み上げて建物を作ったり、野菜を育てたりできるゲームです。
私は、『メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる』(https://amzn.asia/d/8iMOREq)の本づくりのなかで「マイクラ」に出会いました。
その出会いが面白く印象的だったので、今回は「マイクラ」との出会いについて書いてみようと思います。
知らない世界を教えてくれた、小学生の先輩
とある本づくりの打ち合わせの日。
著者の佐藤さんから「○○さんのお子さんも、夏休み期間で同席できるってことなので、一緒に参加してもらいます。」と連絡が入りました。
小学生との打ち合わせは初めて。ナチュラルに同席の話をされたので、正直驚きました。
どのようにお話を進めるのか、正直なところ不安も抱えながら打ち合わせがスタートしました……。
「オンラインプレゼン」で役立つスキルが満載だった
「画面の右側に映っているのが~。」
「このボタンを押すと~。」
いざ打ち合せが開始すると、小学生とは思えない、とてもわかりやすい説明を、楽しそうに進めてくれました。
私はいつも、オンラインツールで打合せをするとき、資料を共有し説明することに難しさを感じていました。
リアルの打ち合わせだと、「ここに書いてあるように……」「この資料を見てもらえますか?」と“こそあど言葉”で通用することも、オンラインの打ち合わせだと伝わらないことが多く、説明の方法に苦戦していたのです。
しかし、オンラインツールでもマイクラについて、苦戦している様子もなく、すらすらと話してくれました。
聞くと、ふだんからお友だちと画面を通じてマイクラについて情報を共有しあっているとのこと。
オンライン上でのコミュニケーションが日常の一部として存在するため、相手に伝わりやすい言葉のチョイスや話の順序が当たり前のスキルとして身についているようでした。
「教えてもらう」に年齢は関係ない
打ち合わせを進めるうちに、教えてもらいたいことが溢れてきて、参加している大人たちから質問が次々にあがりました。
・その建物はどのように作ったの?
・右側に表示されているアイコンは何を表しているの?
・ほかにはどのようなモードがあるの?
・ふだんお友だちとはどのようにゲーム上でコミュニケーションを取っているの?
「純粋に知りたくて質問し、答えをもらう」
大人が登壇しても、子どもが登壇しても、興味のある内容だったら質問が飛び交うことに変わりないことがわかりました。
よく「大人も子どもから学べ」といった言葉を耳にしますが、これって自然なことなんだと思いました。
意識して子どもから学ぼうとするのではなく、ただ単に「自分より詳しい人に出会ったから教えてもらった」というだけ。そこに年齢も立場も関係ないんだと身をもって感じました。
立場から解放されるメタバース
書籍のCHAPTER_3では、マイクラのほかにもオンラインゲームについて取り上げられています。
ゲーム上では、現実世界よりさらに、立場や年齢が関係なくなり、そしてゲーム上で交流を深めたことで、現実世界の関係性にも変化をもたらし、親子の会話が増えたり、接しやすくなったりするということです。
私たちは、さまざまな役回りを演じながら日常生活を送っています。
A:家では“親”を演じ、会社では“先輩”を演じている
B:家では“子”を演じ、会社では“上司”を演じている
C:家では“姉”を演じ、会社では“部下”を演じている
などなど、演じるパターンは多種多様です。
「趣味でヨガ教室に通うときは“先輩”を演じている」「親の病院の付き添いに行くときは“患者の子ども”を演じている」といった追加の役回りが生じる場面も多いと思います。
そして、その役割ごとに「“親”だからこうあるべき」「“先輩”はこうしなければならない」という勝手なイメージが生じ、素の自分とは乖離が出てしまうこともよくあることです。
CHAPTER_3ではこのように述べられています。
まさにこの、立場からの解放によって、小学生の先輩からマイクラを教えてもらう機会を得ることができました。
もともと身近にゲームが存在しない生活を送っていたので、今回の機会がなければマイクラがどのようなゲームなのかさえ知らなかったはずです。
次回も、メタバースだからこそ出会えた方々からの贈り物について、紹介したいと思います。