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学びて習う、学びて富む ―悠久の賢者たちとの終わりなき対話―

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机を挟んで賢者と交わす一回の対話は、 一ヶ月かけて本を読むのと同じ価値がある。  ――古代中国の格言   文明開化の時代、福沢諭吉は世界人の素養たる実学の重要性を説き「学びて富… もっと読む
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2020年3月の記事一覧

失敗は成功の元。失敗を積み重ねることでしか成功は得られない

失敗は成功の元。失敗を積み重ねることでしか成功は得られない

失敗し、経験を積む。このサイクルをいかに多く早く回すかが、成功への近道だと言えます。失敗から学ぶことは、非常に多いです。社会では、100回挑戦して学んで、101回目に成功すれば、その人は成功したと言えます。

この失敗とは、挽回できる失敗のことを指します。価値のある小さな失敗を積みかねる事で、成功に近づきます。例えば、一回しかない受験やプレゼンなどは、失敗できないのでこれには含めません。模試やプレ

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地球に降り立つ/ブルーノ・ラトゥール

地球に降り立つ/ブルーノ・ラトゥール

百科全書的な知が必要になってきているということだろうか。

「アクターのリストはどんどん長くなる」。

アクターネットワーク理論を提唱する社会学者のブルーノ・ラトゥールは最新の著作『地球に降り立つ』でそう書いている。
明らかにテリトリーの奪い合いが起こっている利用可能な土地や資源が限定された地球のうえ、お互いに利害的にはぶつかり合い、侵犯し合うこともあるほかのアクターたちといっしょに「それぞれが自

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書評「本当の自分神話に苦しんでませんか」(平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ 』講談社現代新書,2012)

書評「本当の自分神話に苦しんでませんか」(平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ 』講談社現代新書,2012)

はじめに この本を手にとったきっかけはもう忘れてしまったが、「分人主義」の考え方に強く共感を覚えたからだった。
 たとえば高校と大学それぞれの友人の間に挟まれた時に、居心地の悪さを感じたことはないだろうか。大学と会社でも、友人と彼女でもいい。異なる二つのコミュニティが重なる瞬間に居合わせた時に、息苦しかったり自分を見失った経験がある人はぜひ読んでほしい。

個人を分割する分人主義 分けられない独立

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晝馬氏が語る日本の科学、そして「暗黙知」と「形式知」

前回の文章で、晝馬(ひるま)さんとサイエンスの話を書いたので、
ここで、晝馬さんが日本の科学をどうとらえているのかを紹介してみたいと思います。

前回は、

「(欧米の科学者である)彼らが言う『サイエンス』は、日本で言う『科学』とは違うな」

と感じ、
一九六五年版の『エンサイクロペディア・ブリタニカ』で調べたら

「サイエンスとは、一体何が正しいのか、何が真実なのか、ということを追いかけるもので

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岩松勇人プロデュース@ビジネス本研究所:お金と自由をもたらす8つの習慣 神田昌典

【目次】
・成功したいなら人と違うことを実践せよ(0:45〜)
・悪の感情を利用せよ(2:15〜)
・やりたくないことを明確にせよ(4:30〜)
・目標を紙に書き出す(7:00〜)
・まとめ(9:15〜)


今回は、
「非常識な成功法則」という本を
ご紹介させていただきました!

本書は、

日本でダイレクトレスポンスマーケティングを
世に広めた先駆者として知られ、

多くの起業家を育成し、世に
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大人だって学びたい

大人だって学びたい

大人だってもちろん学びたい私は兼業主婦をしながら武蔵野美術大学の通信課程に在籍しています。
作家業や育児とのバランスが難しくてここ数年休学をしていましたが、今年の秋から復学する予定です。
世間一般からすると、「今さら大学?」「この歳で勉強?」とかいう人はいるもんです。気にしません。
だいたいは「私ガリ勉なんで!」というと離れていきます。
それでいいんです。

今までのざっとした経歴はこちらのnot

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『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』(山口周×水野学)を読んで

『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』(山口周×水野学)を読んで

「文化は文明に後追いする」。この言葉を目にしたとき、楠木建さんのある文章を思い出しました。「異文化体験という表現はあるけれど、異文明体験とは言わない」。つまり、どういうことか。いわく、

文明とは、便利で標準的かつ普遍的な価値を持つもの。それに対して文化は、文明ほど普遍性はなく、局所的な価値である。

たとえばアメリカは移民が建国した合理的であり文明的な人工国家です。その一方で、日本は歴史的にも地

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日々の「成長」が「行動」につながる。

こんばんは🌕本日もお疲れ様でした。
今日は毎日の成長が行動へと進化していくことについてまとめてみたので、よかったら✅だけでも読んでみてくださいね!

突然ですが!僕はよく読書をします。そして
気になった文章や、コトバはメモするようにしています!
そのノートには名前があって、、、

「活きる教科書」
僕はそう呼んでいます(笑)

その活きる教科書から、言葉を抜き出して、それについて抽象化していきた

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漢字は覚えられても、国語ができないのはなぜ?

漢字は覚えられても、国語ができないのはなぜ?

こんばんは、ミスミです。

今日は、国語ができない子の中で、人並みに漢字が書けるのに、読解ができない、という子についてのお話をしたいと思います。

知識がない、漢字が覚えられないなどの理由があって、国語の成績ができないのなら納得がいきますが、例えば他の科目では偏差値を平均以上にできる子でも、国語だけができないというパターンがあります。

他の記事でもなぜなのか、ということで書かせていただきましたが

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【読書メモ】

神田昌典『成功者の告白』。

第2章では「仕事と家庭は密接につながっている」ことが指摘されています。

夫が成功するほど妻は置き去りにされたような気持ちになり、その溝は子どもが病気になるという形で表面化します。

この課題への取り組み方が仕事の成功を左右します。

「思考」と名のつく本 15選

「思考」と名のつく本 15選

「考えるを考える」という連載をやっているくらいには、考えることや、抽象化、思考と実践の関係性に興味をいただいてきました。

振り返ってみれば、「思考」「思考術」「思考法」と冠された本もことのほかよく読んできたなと。鉄板級からちょいマイナー目まで、ここで紹介できばと思います!

「考え方」の考え方いわゆる自己啓発書に区分される本著ですが、「この一冊だけで自己啓発は十分なのでは」と考えているくらい影響

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「恥をかきたくない」という人間ほど、恥を知らない

「恥をかきたくない」という人間ほど、恥を知らない

何一つアウトプットも出さないくせに、人の作った物に文句言ったり、未熟だと嘲笑う人というのがいます。ネットにもたくさんいます。

人を批評して自分は一段高い所にいるつもりかもしれないが、所詮そんな人間は、何も考えていない、何も行動していないし、何か行動して失敗したくない、恥をかきたくないだけの小賢しい意気地なしに過ぎません。

そしてもそういう「恥をかきたくない」という人間ほど、「恥を知らない」し、

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カミュ『ペスト』が新型コロナのせいで売れているらしい

カミュ『ペスト』が新型コロナのせいで売れているらしい

カミュの『ペスト』が売れているらしい。ぼくの理解では、この本は不条理と対峙する「反抗的な人間」を描いた小説だ。主人公のアルベール・リウーの名前をとって『リウーを待ちながら』というマンガも作られた。これも未知のウィルスのアウトブレイクを描いたマンガだ。

不条理というのは、明晰な意識を保ったままの人間の前に現れる不合理な現象のこと。『ペスト』における不条理とは、ペストのアウトブレイクだ。閉鎖されたア

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インプットに対する姿勢が変わったら、学ぶことが楽しくなった話

インプットに対する姿勢が変わったら、学ぶことが楽しくなった話

最近、インプットに対する姿勢が大きく変わった。

以前までの私は、周りと比べて欠けている自分を見つけては、その穴を埋めるようにインプットをしていた。

周りと比べて自分が知らないことがあったら、それを「恥ずかしい」と思っていた。だから恥ずかしい思いをしないようにと、自分が興味のないことも学ぶことが多かった。

でもそんなことを繰り返していても、いつまで経っても穴は埋まらない。そう。穴は埋まるはずが

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