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イタリア発祥「アルベルゴ・ディフーゾ」を島根の温泉地で。暮らすように旅する「分散型の宿」に新たな客が集う
日本の温泉地では、滞在中ほとんどの時間を宿で過ごす、1泊2食付きの旅のスタイルが馴染みがある。ところが最近はゲストハウスに宿泊して、食事は近所の飲食店で、お風呂も日帰り温泉という風に、まち全体をじっくり楽しむような旅を好む層も増えている。まち全体を宿に見立てた「まちやど」のスタイルは、イタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ」(分散型の宿)の考え方を取り入れたものだ。
島根県温泉津町にゲストハウス
“地域で育てて地域で食べる”、小さな循環をつくって経済もまわす。新しい食と農の可能性を見せてくれる「フードハブ・プロジェクト」
徳島県神山町の食堂「かま屋」で食べたランチは、野菜がとくに美味しかった。パリッとみずみずしく、もっちり、甘く。そうだ、野菜の味ってこうだったと身体のどこかでは知っていたような感覚が呼び覚まされる。数日前まで、近くの畑の土の中か、大空の下でいきいきと実っていた作物ばかりだ。
考えてみれば、いま「農」は「食」から遠い。周りに田畑の広がる地域であっても、近くで栽培された作物がひとたび市場に出てしまえば
松場登美(群言堂 / 暮らす宿 他郷阿部家) - 家を舞台にした自分たちの物語、宿泊者と一緒にその物語を楽しんでいく
私は「きれい」と「うつくしい」は異なる意味を持つと思っています。一概には言えないけれど、「きれい」というのは表面的なことで、「うつくしい」は内面的なことや、精神性も含めて「うつくしい」と言うと思うんです。
昔の日本の暮らしは廃材すらも捨てず、再利用していたでしょう。それはとても「うつくしい」ことだと思うんです。そういうことの価値や知恵をね、ただ重い説教のように若い人に押しつけてもだめだと思ってい
デンマークのお宅を訪ねてvol.2
お久しぶりです!半年ぶりの更新となりました。
インスタグラムのストーリーくらい気軽に投稿できると続けられるのですが、ブログとなると一気にハードルが上がります。
暮らし系Youtubeも憧れますが、撮影して編集となると1年に1本くらいしかあげられなさそうで手が出せません。誰か撮影して編集してくれないかな…(他力本願)
さて、デンマークでの暮らしも思い返せばもう2年前となりました。北欧に行けばきっと
上勝町の仙人 辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
ここ数年で忘れられない旅といえば、徳島県の上勝町でのことでしょうか。ゴミをゼロにすることを目標に「ゼロ・ウェイスト宣言」をかかげ、国内外から注目されている所です。2019年の冬に雑誌の取材で訪ね、リサイクルが根付いた暮らしや、町民がゴミを持ち込むゴミステーションなどを見学しました。なんとゴミは13種類45分別……。東京の分別に慣れている身としては気が遠くなりますが、細かい分別によってゴミの約8割
もっとみる人生を豊かにする「乙女建築」を求めてベトナム・ホーチミン市美術館
真夜中ドラマ『名建築で昼食を』は、東京にある名建築(例:山の上ホテル、国際文化会館、国際子ども図書館、東京都庭園美術館、自由学園飛鳥館など)を舞台に、物語が繰り広げられる。当然、その物語の中に、建築の歴史や設計、デザインなどの紹介も含まれていて、フランク・ロイド・ライト等の世界的建築家の名前も学べる面白いドラマだった。
その中で、「乙女建築」という言葉がある。
レトロなタイルや螺旋階段、地下バ
旅と日常が循環するライフスタイルホテル「MEGURU|巡」へ【沖縄県石垣島・川平湾】
2泊3日を過ごした石垣島川平湾の「MEGURU | 巡(以下、MEGURU)」を離れる時、まだまだやりたいことも、見たい景色も、感じたい風もあったのに、どうしてだか満たされた気がして、不思議な気持ちで車に乗って石垣の港を目指した。
朝起きて、沖縄の風景を思わせるカーテンを開け、海風を誘うために窓を開けたこと。音楽を聞こうと準備をするときに、Spotifyをポチり、ではなく、ラジカセにテープを入れ
GWに訪れたい!大自然や太古の歴史に触れるスポット3選|飛騨さんぽ
今年の冬はかなり厳しく、「これでもか!」とばかりに分厚い雪に覆われていた街も、4月に入るとあっという間に雪解けが進みすっかり春めいてきた。とはいえ、朝晩はまだ0℃まで下がるような日も多い。(飛騨では6月くらいまでストーブを片付けられない。これは移住して驚いたことのひとつ)
みなさんが暮らしている地域はいま、どんな春を迎えているだろう。
さて、今回はGW間近ということで、この時期におすすめの飛騨
世界の家庭料理を食べられるお店ーカフェ・サパナ
半年に1回、大阪豊中のクリニックに通っている。この年になると、通わないといけない病院はいくつもあって、うんざりすることしかないのだけど、豊中のクリニックだけは違う。なぜなら、セットで通っている大好きなお店があるから。
お店の名前は「カフェ・サパナ」。地域に暮らすいろいろな国の人が、日替わりでランチを提供している。国際交流の会とよなかというNPOさんの運営。素晴らしい。豊中に行くときは、まずはFB
昭和のかけらを探して
大分県の豊後高田市には昭和の町という愛称で、昭和30年代の商店街を残存、復元している地域があります。
昭和感を残す町並みが観光資源として注目され、町おこしの一貫として平成に入って整備が始まりました。
今回は昭和を知らない平成生まれの私が街に散らばった「昭和」を探してみました。
このボンネットバスはほぼ廃車状態だったものを福山自動車時計博物館の手によってレストアしたものです。
現在製造されてい
【新しい新婚旅行のカタチ】これから人生を共にする人と「暮らしを体験する旅」へ出たら
2019年夏の終わり、私たち夫婦は10泊11日の旅へ出た。
新婚旅行なのだが、華やかで豪華なモノとはちょっと違う。
目的地は、新婚旅行のおすすめとしては、馴染みのないであろう「島根県大田市大森町」だ。
「新婚旅行どこにいこうか?」と夫に聞かれ、「島根にある阿部家に行きたい」と話したことがきっかけで決まった。
阿部家とは、まさに阿部さんが住んでいた家のこと。といっても、50年以上も前の話。
現