下北沢、線路と街

下北沢をみんなで楽しむためのウェブメディアです。

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    マガジン

    • この店の歴史が、この街の歴史。

      この街を長らく見つめてきたセンパイたちは、 いまの下北沢をどう見ているんだろう。 下北沢で長くお店を営んでこられた先人たちに聞く、 お店と、街と、この街を通り過ぎていった人たちの物語。

    • いい店の人と考える、これから先のいい店って?

      お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての“窓”みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう? お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も。みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、いま実際に「いい店」に関わっている方に伺っていく連載です。

    • これからのまちづくりの話をしよう

      豊かな街とは何か?豊かな街を作るとは? 近頃よく聞く広場って?パブリックスペースって? 市民が参加してまちづくりを成功させた例って? 下北沢線路跡地の再開発をきっかけに、 ちょっとまじめに都市開発のいまと未来を考える読み物です。

    • シモキタ・スナップ −下北沢から、今日も。

      この街の空気感を作るのは、この街で生きる人。 下北沢で働く人。舞台やライブハウスに出る人、目指す人。 そんな空気に触れたくて、足繁くこの街に通う人。 下北沢で出会った、夢を追い、夢に生きる人たちを 写真で切り取るスナップ連載。

    • わたしの下北沢

      場所、店、味、人、音。 きっと誰もが、自分だけのお気に入りを持っている、それが下北沢。 ならばこの街にゆかりのある“あの人”に、 自分だけの大切な下北沢を教えてもらいましょう。 一体どんなエピソードが飛び出すか…今月のゲストは、この方です

    最近の記事

    13軒目:CLUB251

    数多くのライブハウスが軒を連ねる下北沢。中でも、2023年にオープンから30年を迎える老舗が〈CLUB251〉。ジャズのコード進行「ツー・ファイブ・ワン」が由来のこのライブハウスは、BUMP OF CHICKENやTRICERATOPSなど多くのアーティストを世に送り出したシモキタの聖地のひとつ。ミュージシャンとして活動しつつ、古くからこのライブハウスに携わってきた運営会社COTOCの代表取締役、尾方茂樹さんに系列店の〈下北沢440〉、〈BAR?CCO〉も含めて歩みを振り返っ

      • 12軒目:つ串亭

        昔から数多くの居酒屋やバーが軒を連ねる下北沢。しかしここ数年のコロナ禍で閉店の憂き目を迎えている。友人や知人と飲もうと久しぶりにお店を訪れ、「あれ?いつの間にか閉まっている……」と愕然とした経験を持つ人も少なくないはずだ。 そうした状況下にありながら、来年(2023年)開店50周年を迎える老舗の居酒屋が〈つ串亭〉。南口商店街の坂を下った所の三差路を左に曲がると「創業 昭和48年」と描かれた看板が目に入り、店舗の入れ替わりが激しい界隈で存在感を示している。店を切り盛りするのは

        • 【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.6】角田太郎さん(カセットテープ専門店 waltz 店主)

          時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやってる人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方に聞いてみたい。今回登

          • 【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.5】齊藤輝彦さん(アヒルストア 店主)

            時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやってる人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方に聞いてみたい。今回登

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            11軒目:本多劇場

            音楽と演劇、古着とカレーの街として知られる下北沢。その「演劇」の部分はここの存在なしにはあり得なかった。それが本多劇場である。 1981年の〈ザ・スズナリ〉を皮切りに、〈本多劇場〉、〈駅前劇場〉などを次々と開場。その後も大小さまざまな劇場を設け、現在下北沢で8つの劇場を運営するのが本多劇場グループ。その代表である本多一夫さんと、息子で総支配人を務める本多愼一郎さんにお話を伺った。 心の内にあった演劇への思い。いつかは自分の劇場が欲しいと漠然と考えていた本多一夫さん「僕は北

            イタリア発祥「アルベルゴ・ディフーゾ」を島根の温泉地で。暮らすように旅する「分散型の宿」に新たな客が集う

            日本の温泉地では、滞在中ほとんどの時間を宿で過ごす、1泊2食付きの旅のスタイルが馴染みがある。ところが最近はゲストハウスに宿泊して、食事は近所の飲食店で、お風呂も日帰り温泉という風に、まち全体をじっくり楽しむような旅を好む層も増えている。まち全体を宿に見立てた「まちやど」のスタイルは、イタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ」(分散型の宿)の考え方を取り入れたものだ。 島根県温泉津町にゲストハウス「WATOWA」をオープンした近江雅子さんも、1泊2日では温泉津の魅力が十分に伝

            【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.4】 椙下智海さん、宇根裕子さん、中村拓史郎さん(FUNKY・SOMETIME)

            時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやってる人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方や手掛けた経験を持つ人

            〈reload〉が目指す、人と地域とカルチャーを繋げ、更新していく“個店街”

            全長1.7kmに及ぶ、小田急線の線路跡地に生まれた新しい街〈下北線路街〉。その下北沢駅と東北沢駅のちょうど間のエリアに、2021年6月、新しい商業施設〈reload(リロード)〉がオープンした。 テナントは全部で24。世田谷代田駅寄りの〈BONUSTRUCK〉と同様、従来のビル型商業施設とは異なる低層分棟式の大小さまざまな建物が配置され、緑が豊富に施されている。その間には各店舗をつなぐ細い通路が幾筋も。一歩中に入ると、まるで街の路地を散策しているような感覚を味わうことができ

            “遠い未来はわからないけど、明日のもう一歩先ならみんなで考え続けられる” ―HAGI STUDIOがはじめる食の探究拠点 asatte

            古い木造の家々や寺社、それらを生かしたギャラリーや個性的なお店が多く見られる東京・谷中。谷中銀座商店街からほど近い路地の一角に、アイスクリームのようなサインとともに小さなお店“asatte”がオープンした。元クリーニング屋の寮を改修した、裏庭つきのベンガラ色のお店だ。 asatteを運営するのは、谷中エリアを中心に8つの飲食・宿泊・教室事業を展開し、建築設計業を営むHAGI STUDIO。2013年に木造アパートを改修した最小文化施設 HAGISO をオープンして以来、谷中

            【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.3】 熊澤大介さん(釜浅商店 店主)

            時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も。みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方や手掛けた経験を持つ

            10軒目:オオゼキ下北沢店

            下北沢駅東口を出ると、工事中の駅前広場の右向こうに見えるのが、ブラックがメインのシックでポップな建物。階を貫く大きな窓に「OZEKI」の看板が掲げられていることで、そこがスーパーマーケットであることがわかる。2020年3月に改装された、オオゼキ下北沢店である。 ほうぼうから老若男女が集まる街であり、乗り換え駅であり、古くからの住宅街でもある下北沢にはいくつかのスーパーがあるが、ここオオゼキは1日中買い物客でごった返す、すっかり地元に根付いた“シモキタの台所”。夕方から夜にか

            【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.2】 鈴木一史さん(インテリアデザイナー)

            時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方や、手掛けた経験を持

            “地域で育てて地域で食べる”、小さな循環をつくって経済もまわす。新しい食と農の可能性を見せてくれる「フードハブ・プロジェクト」

            徳島県神山町の食堂「かま屋」で食べたランチは、野菜がとくに美味しかった。パリッとみずみずしく、もっちり、甘く。そうだ、野菜の味ってこうだったと身体のどこかでは知っていたような感覚が呼び覚まされる。数日前まで、近くの畑の土の中か、大空の下でいきいきと実っていた作物ばかりだ。 考えてみれば、いま「農」は「食」から遠い。周りに田畑の広がる地域であっても、近くで栽培された作物がひとたび市場に出てしまえば、ほかのものとまぎれてしまう。反対に地球の裏側で生産された食べ物が、いとも簡単に

            【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.1】 北島 勲さん(手紙社代表)

            時代の波とコロナ禍により、社会全体が大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての“窓”みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も。みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、いま実際に「いい店」に関わっている

            9軒目:ヴィレッジヴァンガード下北沢店

            多種多様な業種の店舗が立ち並ぶ下北沢の街で、一番象徴的なお店は?と聞かれたら、ここの名を挙げる人もきっと多いんじゃないだろうか。 ヴィレッジヴァンガード下北沢店。 「遊べる本屋」をキーワードに、本に加えてCDやDVD、雑貨やアパレル、食品まで展開する“何でもあり”な書店の、東京の総本山ともいえるこの下北沢店で現在店長を務めるのは米山才季さん。2020年12月に店長になったばかりの米山さんに、お話を伺った。 「近所だから」はじめたバイトが、魅力にとりつかれるまで 「僕は1

            8軒目:カフェ トロワ・シャンブル

            下北沢南口商店街の坂を下り、三差路が見えたら右に入ってすぐのビル。木の看板には〈カフェ トロワ・シャンブル〉の文字。すぐ横の看板には「おいしいコーヒーをどうぞ・・・」とある。それを見た瞬間、どんなに忙しない日々を送っていても“たまにはのんびりコーヒーでも飲んでいくか”という気にさせられる。 階段を登り店内に入ると、そこかしこにアンティークランプが灯る昔ながらのカフェ。一枚板のカウンター席に、いくつかのテーブル席。新聞が数紙用意され、棚には美術書や美術関係の雑誌。それらを眺め