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【さいころエンパワ部】心理学deライフハック

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臨床家、心理学研究者として、心理学を身近に感じて欲しいと願っています。 心理学でみんなを幸せにできたらいいな♫ 今日のハピネスが明日のプログレス(進化と成長)を作ります。
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#育児

確かにそうだけれど今は違うよね…つい手が出てしまう子どもに手を焼く

確かにそうだけれど今は違うよね…つい手が出てしまう子どもに手を焼く

「それはわかるんだけど,まずやらなきゃいけないことがあるよね」

子ども同士の遊び場面で,手が出てしまった子どもに対しての保育者の対応をめぐって釈然としない思いが私に起こった。

わたしは,発達に気がかりのあるお子さん向けの「幼児教室」に心理士として関わっている。

療育につなげるか,もう少し様子見をするかの見極めの役目もある教室なので,言ってみれば定型発達からちょっとはみ出したお子さんが多く通っ

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月曜日はキライだ!神経系から「月曜日がツラい(月ツラ)理由」を解く

月曜日はキライだ!神経系から「月曜日がツラい(月ツラ)理由」を解く

「うちの子とバトルしてきちゃいまして」

誰もが気が重くなる月曜日の朝,いつもなら定時より早く来ているスタッフのおひとりが駆け込んできた。

うんうん,「月曜日の登校渋り」は,子育てあるあるだ。

誰だって,土日のお休み,しかも連休明けだもの,そりゃ,やる気スイッチ入らないよ。

土日も祝日も休みなく24時間ママ営業している,子育てママには,お休みなんてない。

仕事をしていないなら,家族が職場や

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「君たちはどう生きるか」って?そりゃ、愛し愛されるために生きるのさ

「君たちはどう生きるか」って?そりゃ、愛し愛されるために生きるのさ

今はどうだかよく知らないけれど,その頃,わたしがいた心理学の大学院では,数年前から精神医がいなくなっていた。

他の大学院から来たわたしは,「いろんな学校を回って来たんですね。わたしはそういうのキライじゃないですよ」と,指導教授にほめられたくらい,普通は,転学(所属の研究室を変える)は避けるパターンだ。

でも,わたしの研究仲間はみんなそうだったから,別にオカシイとも思っていなかったけれど,研究室

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トム・クルーズは“発達障害の希望の星”なのか

トム・クルーズは“発達障害の希望の星”なのか

ちょっと前のSNSに「トップガン・マーヴェリック」旋風が吹き荒れたことを覚えておられるだろうか。

わたしが子どもの頃から,トム・クルーズはイケメン映画スターだったけど,還暦超えに見えないイケメン・ハリウッドスターとして,今の君臨しているのだから,日々の鍛錬ありきの相当な努力家だと思う。

と言うのも,彼は「ディスクレシア」(読字困難)を抱えていて,台本が読めないけれど,台本を音声支援で読んでいる

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子育で大事なことはこれに尽きる

子育で大事なことはこれに尽きる

教育心理学者のわたしが考える,親の役目とは,子ども達が「生まれてきてよかった」と,心から思えるようになること。

子育てで大事なことは,それに尽きる。

先日,「ギフテットは天才ではないし,発達障害とは違う」という趣旨らしき、大手マスコミのネット記事を読んで,モヤモヤした。

それって,なんなん?

発達障「害」と書いたのは,それは精神医学用語だからだけど,そもそも「害」の定義ってなんなんだろう。

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親バカで何が悪い?

親バカで何が悪い?

「うーちゃん、塾楽しい?」

第1志望校に合格した長子と入れ違いに、新4年生になる中子が3月から塾に通い始めることになった。

中学受験塾は、小4から3年間かけて小6の受験生を作ってゆくが、小3の2月が新年度のスタート。

2月スタートならば、秋から遅くとも1月までには入塾準備が必要だけども、長子の受験サポートに専念したいから意図的に2月入塾はスルーした。

昨今の中受験の過熱ぶりはかなりなもので

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育児に必死なわたしがイチバン欲しかった言葉

育児に必死なわたしがイチバン欲しかった言葉

「そんなにやらなくてもいいんじゃないの?自分を犠牲にしてまでやること?」

長子の中学受験を終えて,一時的にストップしていたおけいこや次に控えている子たちの中学受験準備に奔走しているわたしに向かって,夫はそう言った。

12月から2月までの3か月間,長子の受験サポートに集中するため,外勤仕事はセーブし,自分でコントロールできる個人事業主仕事だけをしていたのだけど,3月になって新しい塾やおけいこを始

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子育ては「見ること」だけじゃない

子育ては「見ること」だけじゃない

「また,やってしもうた」

朝イチの「朝ドラ受け」を観た後,「さぁ,そろそろ始動すっか~」と,動き始めた時,スマホが鳴った。

子どもの担任の先生からだった。

「あの~,おかーさん,今日から3組は学級閉鎖なんですよ。Aちゃん,学校にいるのでお迎えお願いします」

そうだった,そうだった。

この3年間の流行り病の間,ウィルス干渉が働いて,いつもなら冬の間のメインイベントの1つインフルエンザの流行

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子育てが上手くなるたった1つのコツ

子育てが上手くなるたった1つのコツ

「言いにくいんだけどね。夫人がイチバン苦手なことを今,させられているからだよ」

1週間前の体とは全く違う,形相をしているわたしの体を診て,パーソナルトレーニングの先生は,わたしに言った。

認めたくないが,わたしは,《わが子》の子育てが苦手。

いや,違う。

子育てなんて,自分の思い通りにいかなくて当たり前。

子育てが苦手なんじゃなくて,「自分の予定通りにいかない,思い通りにならないことがス

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お家カフェで冷え対策

お家カフェで冷え対策

冷えてきましたね〜。関東では週末にかけて大雪だとか?1週間前も雪が積もったそうですが、今年は寒い。

日差しは春っぽく明るくなっても、外気は冷たく冷えます。だからこそ、味噌作りやお酒の寒仕込みに向くシーズンなのですね。

わが家は、学年閉鎖と学年閉鎖の2週間が明けたとおもったら、三度目のおこもりタイム。

尾身クローンと花粉症が区別がつかないそうで,これから,もっとこの鼻かぜカオスが増えそうですね

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言葉にならぬ想いに色をつける恋愛上手は育児上手?

言葉にならぬ想いに色をつける恋愛上手は育児上手?

魔の2歳児「テリブルツー」という言葉をご存知だろうか。

英語でterrible two 、日本語にするなら、恐るべき2歳と言ったところか。

2歳は、魔の2歳と言われ、イヤイヤ期と呼ばれる。

1歳前後に1人で歩けるようになって、その後に言葉が出てくる。

定型発達とは、一般的な発達のことをさすが、まず歩く、そして言葉という発達の機序は、逆には、まず、ならない。

どうして、歩くのが先なのか、そ

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世界は言葉でできている

世界は言葉でできている

「もうダメだ。間に合わないよ」

塾へと急ぐ夕暮れの道で、子どもが息を切らしながらちょっと不機嫌になって言った。

「何をいっているの!見て!時計ではまだあと10分もあるんだよ!この50メートルを歩くのに10分もかかるの」

「だって、ママ!塾の階段は長いんだよ」

「あの階段を登るのに10分もかからないよ!30秒だよ」

息子は延々といかに間に合わないと思っているか感情的にわたしに訴え、わたしは

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お母さん原罪

お母さん原罪

2020年のお正月が来て,旧正月が明けて,いよいよ新春らしさがはっきりと薄れた気配を感じた頃,そいつは突然やってきた。

そう,これだ。

油断大敵!備えよ常に!すでに11月にインフルエンザAに子ども2人がなり,子ども3人ともリンゴ病を併発し,ダブル感染症渦を乗り越えて,無事にお正月を過ごしたね~と,油断していた我が家。

そこにインフルエンザBという侵入者が来たのだった。

油断大敵!備えよ常に

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