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姫崎ゆーの心に響いたnote

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noteの本棚の姉妹マガジン心の琴線にふれたnoteを追加していきます。
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2024年5月の記事一覧

うめこ 18歳、夏(2)

うめこ 18歳、夏(2)

神社でのデートの後、クラブが終わり、皆が帰った学校の
部室で二人きりでたくさん話をしましたよね。
映画の話が多かった気がします。
必殺!とブレイクダンスのどちらが先に上映されるとか、
ぴあをめくっては、手が重なったり、
マッチと明菜の恋愛映画が来年早々には見れるらしいとか、
来年の話をしては、照れていたのを思い出します。
帰りには、手を繋いで駅まで肩を並べて歩きましたね。

そう言えば、プラネタリ

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【料理エッセイ】めちゃくちゃ美味しいクッキーを教えてもらったよ! 大阪・豊中『BUN(ブン)』 全国各地の催事でも大人気とか

【料理エッセイ】めちゃくちゃ美味しいクッキーを教えてもらったよ! 大阪・豊中『BUN(ブン)』 全国各地の催事でも大人気とか

 本好きな友だちがいる。

 彼女のセンスは間違いなくて、ランチで連れて行ってくれたお店は最高だったし、そのとき、オススメしてくれた『成瀬は天下を取りにいく』は後に本屋大賞を取るほど完璧に面白かった。

 半年ほど前、そんな彼女がやたら、

「大阪の豊中に美味しいクッキー屋さんがあるの」

 と、絶賛していた。 

 意外だった。「美味しいケーキ屋さん」とか、「美味しいパン屋さん」とかは聞いたこと

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【お知らせ】noteお休みします

【お知らせ】noteお休みします

父が、他界しました。
5月27日、88歳でした。老衰です。

告別式は、まだ数日後ですが、その後、私なりに父を悼む記事を書かせていただき、そのあとは細々と、シナリオの賞への応募まで あまり負担のない記事を書くつもりでした。

シナリオの応募が終わり、一段落したら、「峠の庵 恩返しー番外編ー」の続きと
「私のスキでも嫌いでもないこの季節」の連載の続きを一生懸命書くつもりでした。

けれど、少し負担が

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小説: ペトリコールの共鳴 ③

小説: ペトリコールの共鳴 ③

←前半

第三話 ネズミへのわずかな恩を
沈痛と悲愴を抱き合わせた冬から、
若葉が目に優しい5月になった。時は疾走する。

「子どもの日か…」意識したのは何十年振りか。
今年は祝ってやりたいがケーキを食わすのも戸惑い、子どもの日と言えば兜や鯉のぼりだが高額な物を買ってやるだけの金はない。

俺は大きな損失を出す寸前に助けられた。
体長がわずか20センチ足らずのキンクマハムスターは、たった1匹で俺を

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暑さが胸に刺さる

暑さが胸に刺さる

炎天下に溶けゆく影
猛暑が肌に刺さる

浜辺で聞こえる子どもたちの笑い声
夏ならではが 気持ちを満たす

あさがおが鮮やかに咲く
ここにも夏ならではの美しさが溢れる

海に広がるきらめき

遠くで聴こえる船の汽笛
音が思い出を運ぶ

海鳴りの音 波打つ心を奪われる瞬間
切なさがわたしを揺さぶる

「嫌いな人のようになりたくない」

過剰なエネルギー配分を置いている

暑い日差し
夏に溶け込む甘い罠

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わたしのお気持ち表明

わたしのお気持ち表明

金魚鉢 捨て鉢 やけっぱち
ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ
色は黒くて食いつきたいが
あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときた

金魚鉢のお題で、映画「男はつらいよ」
寅次郎のセリフが出てくるほど
わたしは自分の『お気持ち表明』を抑えているつもりになっている

お気持ち表明をしたら
「あら、アタシへの名指ししない揶揄?」となり
『お気持ち奴隷』を作りそうで
他人へ気遣いさせるのもメンドクセー

現在、創

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重すぎて洒落にならない女子の章(SS)

重すぎて洒落にならない女子の章(SS)

 タイトルが川柳みたいで出オチっぽいんだけど。やり場のないかなしみを創作に昇華してみましょう。

 主文、ショートショート。一分くらいで読めます。

 ⌨️

 いや、創作活動に限らない話なんだ。
 人間ってやりたいのにできないことが増えるほど行動するモチベーションも自信も低下しそう。事の次第によっては大切な青春のチャンスや愛すべき人々との信頼関係まで損なってしまうのではないか?

 率直に言うと

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多分140文字溢れるつぶやき

多分140文字溢れるつぶやき

ちょっと前までは、人に寄り添うって、全身全霊、自分のこと差し置いて、そばにいて話を聞くことだと思っていた。

間違ってたなー。

何が間違っていたかって、そんなことをしても自分がボロボロにエネルギー吸い取られるだけじゃなく、全然相手のためにならないんだってこと。

身を滅ぼすほどに尽くして、相手に「なんて優しい人なんだ」と思われて、相手がパッと自立できれば何の問題もないのだけれど。

「この人は何

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歌うたいのバラッド 斉藤和義
作詞•作曲:斉藤和義
コード譜:ガズ
アレンジ:ちゃりれれ
BGM:FM
SE:由美(仮名、長女)の生活音、車の通行音


カポタストが届く前に録ったので、苦肉の策で途中でオクターブ下げてます
デス声?ですか?やっぱりね……
張り上げたら出ないことはないけれど、以前「守ってあげたい」のときに「やけくそみたい」とコメントをいただいて、聴き直してみると
本当に「やけくそ」

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【詩】価値観の変動期

【詩】価値観の変動期

本気の恋が終わった後
しばらくは一人でいた方がいい

それは価値観の変動期だから
その後の人生の方向を決める
大切な時期

寂しさから誰かと過ごしたりすると
間違った方向へ行ってしまう

©2023-2024 alice hanasaki

※ Yukitaka Sawamatsu さま
画像を使わせていただきました!
ありがとうございます。

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掌編小説 | ニセモノ | シロクマ文芸部

掌編小説 | ニセモノ | シロクマ文芸部

金魚鉢、ではなくてホルマリン漬けの瓶だ。
生きた金魚を悠々と泳がせる、それこそが金魚鉢の役目であり、あるべき姿なんだ。死んだ出目金を晒す容器と一緒にしちゃあいけない。

だいたい、どうして古着屋にこんなに沢山の出目金の死骸を並べているんだろう。その前に、これは本物? それとも偽物なの?

「ナニコレって思ってるでしょ」
若髭のオーナーが声をかけてきた。若髭って

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木漏れ日とレモンの香り

木漏れ日とレモンの香り

白い靴と聞けば、新しい季節に下ろしたての靴が思い浮かび、私などはなんとなく春を想うのですけれど、白靴というと俳句では三夏の季語であるそうです。三夏とは初夏ですね。気づけば五月も中旬を過ぎ、初夏の気配があります。

白くない靴で歩いていたら、街の通りに面したこぢんまりとした公園の花壇に、小ぶりな紫陽花が咲いておりました。今日の白い空に似合う夢みたいな色合いです。

私はお花屋さんに用がありました。引

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今を生きるだけ

今を生きるだけ

初夏の蝶が舞う

風の強い空を舞う

しみじみ思う

不思議に思う

見えないが視えるとか

分からないが分かるとか

頭が良いとか

自称繊細だとか

頭が良いなら人を活かす

感性が繊細なら人を活かす

誰しも霊が本質なのに

霊が見えるとかと恐れを植えつけて商い

金があるとか人脈がどうとかと商い

地位が偉いとか何だとかと誇って商い

過去がどうとか

未来が分かるとかと商い

どうでも良

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【嫌いな人からの学び】
嫌いな人って、自分とは住む世界が違う人のこと。文化や習慣が違うと、どうしても好きにはなれない。でも、逆を言えば、自分とは違う価値観を持ってる人。その人からの学びは多いはず。自分に合わなければ捨てたらいいだけで、参考にはなると思う。学びって広い方がいいよね。