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店舗経営編~時代を先読むチカラ~

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小さな店は【先手を打つ】に限ります。小さな店の運営を20年以上続け、売上もそれなりにあります。運営/経営/店の切り盛り/世相とこれからにについて書いてます。
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#飲食店

ITとヒトとの関わり方・バランス・距離感・適正化【八百屋から見た“食”no.48】

ITとヒトとの関わり方・バランス・距離感・適正化【八百屋から見た“食”no.48】

近所にあるファミレスで目にする光景。

人手不足編でも書いたように、働くヒトが減っています。
アルバイトはひと昔前のような規模では採用できず、大手個人といった経営規模にかかわらず、常時配置が難しくなっています。

注文取りのパネル化・QRコード化は一般に普及しましたね。
さらに一歩進み、飲食産業では配膳(運搬)・会計を非対面方式にシフト。
猫型ロボット(←ん?)が出来上がった料理を運びます。

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誰かが支える生活・誰かが支える食【八百屋から見た“食”no.2】

誰かが支える生活・誰かが支える食【八百屋から見た“食”no.2】

こんにちは。コロナ渦2年が過ぎました。
毎日事細かに発表される数字に怯える、ではなく
国/自治体/各施設/店舗の対応の正しさを議論する、でもなく
他者&環境のセイにしない「行動判断をご自身で決める」大切さを以下書きます。

***
街がざわついています。新たなウイルスが発見されては拡散と縮小をくり返す現在。毎日のように1日あたり感染者数が更新され、スマートフォンのポップアップや速報で流れます。

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店を続けたいなら値上げしよう【八百屋から見た“食” no.5】

店を続けたいなら値上げしよう【八百屋から見た“食” no.5】

先々続けたい店は値上げする。このシンプルな事実。
「食」関連の値上げ(だけ)は残念に感じる人が多いのはなぜでしょうか。

■原料価格の視点から
農産物価格は豊作不作で変動しますが、近年は国内外とも天候不順による不作が目立ちます。とくに土地利用型の穀物・根菜・果樹に多く、高騰が長引いています。豊作不作に関係なく“物流費・動力費”も上昇。機械を動かすガソリン・ボイラーを焚く重油・宅配便等々、実感する場

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今後も長く続けたいなら休もう。週休2日制へ。 【八百屋から見た“食“no.6】

今後も長く続けたいなら休もう。週休2日制へ。 【八百屋から見た“食“no.6】

ひとり親方で法人10期を終えます。
学生インターンからカウントすると八百屋歴20年弱。。
トマトも食べられんかった奴がわからんもんです。
===

先手を打つ。
個人商店の醍醐味はコレしかないと言っていいです。
風を読み帆を張り、たまに風を読まずに突き進むバランス。

丸2年“棚上げ”していた【週休2日・週5営業日制】3月から実施します。
おかげさまでそれなりに盛況。週6営業で大穴があく日もありま

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新しいナニカよりも。【八百屋から見た食no.23】

新しいナニカよりも。【八百屋から見た食no.23】

【個人店運営】を20年もやっていると
八百屋(を家業でなく始めて続けている)という珍しさからか
同業他業、いろんな方と話す機会をいただきます。

売上をさらに上げるには…という話も盛り上がります。
新商材の導入、テクニック&システム&ツールの導入や、新業態の展開etc.常に新しいナニカをしなきゃならないという強迫観念が、けっこうどのレベルの経営・店舗・運営チームにもあるようです。どこどこの冷蔵ショ

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モノもヒトも消えていく未来〜豊富な食の終焉〜【八百屋からみた“食”no.24】

モノもヒトも消えていく未来〜豊富な食の終焉〜【八百屋からみた“食”no.24】

先日、意見交換する機会がありました(単なる飲み会という)

職業&経歴上、製造・販売・農漁業・流通・輸出入・飲食店といった食品関連産業の友人が(業態/国内外問わず)多くいます。

今回会ったのは年に数回会う顔ぶれ。肩肘張らない会話が続くのが嬉しく、知見も蓄積し、各分野の最新情報や動向も得られます。酒量も健康的。
対面機会の少ない最近は、人と会うとしゃべってしまいます。カラミ酒と思われていないかやや

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人手不足を言語化する【八百屋からみた“食”no.45】

人手不足を言語化する【八百屋からみた“食”no.45】

人口動態の統計で明らかな通り、日本人の年齢別人口が最も多いのは75歳前後の各年代。近年毎年200万人の日本人が高齢者&後期高齢者となり正社員やアルバイトといった労働市場から消えています。

かたや就職やアルバイトで労働市場に新たに参入する日本人は毎年85-90万人。

ざっくりとした計算ですが1年進むたび、差引100万人以上の日本人働き手が居なくなっています。実際の人口減以上に働き手が急速にいなく

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続・つづけたいなら休もう【八百屋から見た“食”no.46】

続・つづけたいなら休もう【八百屋から見た“食”no.46】

※これまでの経緯※
序章:2019〜コロナ禍〜2022年の経緯を書きました。

前回:人手不足という次元を超え、働き手が年100万人ずつ消えている現在(2024)を書きました。

前回お伝えした人手不足の状況と弊害について
もう少し細かく、より運営に準じた話を書きます。

これまでの食品小売業界、ファーストフード・惣菜販売・スーパー・コンビニ・デパ地下・飲食店・パン屋八百屋etc.専門店といったあ

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