おもち

8年続けた保育士を辞めて、お暇、転職。 「大したことなど起きたりしないけど、大したこ…

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8年続けた保育士を辞めて、お暇、転職。 「大したことなど起きたりしないけど、大したことなんていらないよ」 おしゃれ好き、くいしんぼう。 日々の記録。

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全部顔に出てるよ

最近、ある人に言われた言葉。 今までのわたしは、常に人の顔色を伺い、空気を読み、先回り。 いつも笑顔、おだやか、やさしい。 「怒ることあるの?」と聞かれることに…

おもち
3年前
399

めがねの向こう側

昨日の仕事帰り。メガネやさんを3軒はしごした。最初に行ったのは、近隣の地域で展開しているお店。今まで、何個かめがねを作ったけど、このお店でしか作ってないかもしれ…

おもち
7日前
23

そうだほくろ、取ろう。

ほくろは、わたしの気持ちを知らない。ふんわりと思っていた。顔のほくろが取りたいと。たぶん、10年は思っている。その間に、しれっと増えて、心なしか大きくなった。 4…

おもち
8日前
11

何が自由か、知っている。

それは、NHKの番組の予告だった。一郎さんが、うつ病だと知った。驚いたけど、悲しいとかショックはなかった。同じ病気。一郎さんとは、サカナクション・山口一郎。好きな…

おもち
3週間前
17

きょうは会社休みます。

今日、有給を取った。連休の前日。「どこか行くの?」と聞かれた。どこかは、旅行を意味する。 さかのぼること、3月中旬。カットとカラーの予約をしようと、美容室に電話…

おもち
3週間前
26

もはや化石

職場は、見た目は平成。中身は昭和。いまだに、土曜日に半日勤務をしている。さすがに毎週ではないけど。代休はない。もはや化石。わたしは、完全に土日祝日が休み。 来週…

おもち
1か月前
39

ずっと陸にいるのに

今日は月に一度、賢いおじさんに近況を報告する日だった。通称、長生き病院の通院日。長生きみたいな名前の病院。専門は、精神科と老年内科。 通院のことを書くのは久しぶ…

おもち
1か月前
19

都会の路地裏にあるらしい

昨日は、めずらしく休日に出かけた。本屋さんへ。子どもがたくさんいた。進級のお祝いに本を買ってもらうのかもしれない。 進級のお祝いと言えば、図書カード。図書券も知…

おもち
1か月前
20

でもそれは今日じゃない

4月1日、月曜日。変わらない1日。ほぼ異動がなく、こりかたまっている職場。となりの席は変わらず。若手のおじさん、わすれんぼうさん。 新年度は、月曜日から始まった。…

おもち
1か月前
17

あめで溶かして

仕事中。引き出しから取り出して、口に運ぶ。あめが止まらない。 となりの席の若手のおじさん。わすれんぼうさん。一時期、お菓子が止まらなかった。「ちょっとひといき」…

おもち
1か月前
20

あしたへは、だいじなことだけ持ってゆく。

やっぱり、一瞬だった。ずっと、読むのを楽しみにしていた、光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。楽しみにしていた分、読み終わったら、さみしくなる気がしていた。む…

おもち
2か月前
26

たどり着いた先は光浦さんでした

火曜日。ネットで注文していた本が届いた。ずっと読みたいと思っていた光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。光浦さんとは、オアシズの光浦靖子さん。たぶん、一気に読…

おもち
2か月前
23

パワーの半分はやさしさでできている。

スピリチュアルな話ではない。 いつからか、職場に貼られているオレンジのポスター。どうしたって気になるのに、近付いて見る勇気はない。 見た目は平成、中身は昭和。そ…

おもち
2か月前
20

強がりました

めずらしく平日休みだった木曜日。本屋さんに行った。ずっと読みたいと思っている、光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。 光浦さんとは、オアシズの光浦靖子さん。出…

おもち
2か月前
21

マンガみたいにいかない

事件は起きない方がいい。だけど、暮らしに彩りを添えるようなできごとは、起きてほしい。休みの日は、家でまったりしている。それは、何も起きないと思う。 だけど、大好…

おもち
3か月前
25

迷子になってわかりました

先日のこと。職場で、倉庫に向かっていたら、うしろから声をかけられた。 働かないおじさんこと、事務長代理。痛風のサーファー。「4月からも残ってほしい」と言われてい…

おもち
3か月前
20
全部顔に出てるよ

全部顔に出てるよ

最近、ある人に言われた言葉。

今までのわたしは、常に人の顔色を伺い、空気を読み、先回り。

いつも笑顔、おだやか、やさしい。
「怒ることあるの?」と聞かれることにも慣れた。するどい人には、気持ちが分からないと言われた。

そりゃ、そうでしょ。
わたしだって、分からないよ。

今まで、自分の気持ちはさておき、人のことばかり考えてきた。自分の気持ちさえ、分からない。

病気になり、人のことなんて考え

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めがねの向こう側

めがねの向こう側

昨日の仕事帰り。メガネやさんを3軒はしごした。最初に行ったのは、近隣の地域で展開しているお店。今まで、何個かめがねを作ったけど、このお店でしか作ってないかもしれない。

メガネやさんには、だいたいおしゃれなメガネおじさんがいる。田口トモロヲみたいな。側にいて、手に取っためがねの説明をしてくれた。ものすごく見にくかった。

近くのショッピングモールには、メガネやさんが2店舗入っている。全国チェーンの

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そうだほくろ、取ろう。

そうだほくろ、取ろう。

ほくろは、わたしの気持ちを知らない。ふんわりと思っていた。顔のほくろが取りたいと。たぶん、10年は思っている。その間に、しれっと増えて、心なしか大きくなった。

4月中旬。ふと思い付いて、皮膚科と整形外科に電話した。そして、皮膚科を受診。「気さくで話しやすい」と書かれていたその人は、気の強いマダムだった。

思いがけず、「鼻は病院やな」と告げられる。もはや、美容ではなく医療。レーザーではなく手術。

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何が自由か、知っている。

何が自由か、知っている。

それは、NHKの番組の予告だった。一郎さんが、うつ病だと知った。驚いたけど、悲しいとかショックはなかった。同じ病気。一郎さんとは、サカナクション・山口一郎。好きなアーティストのことは、さん付けで呼ぶ。

フェスやライブが大好きで、悪いウイルスが流行る前は、よく行っていた。サカナクションの圧倒的なステージ。光と影、音の融合。観るたびに、その世界に引き込まれた。

サカナクションは、一郎さんの体調不良

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きょうは会社休みます。

きょうは会社休みます。

今日、有給を取った。連休の前日。「どこか行くの?」と聞かれた。どこかは、旅行を意味する。

さかのぼること、3月中旬。カットとカラーの予約をしようと、美容室に電話した。約10年通っている大好きな美容室。

夫婦2人の少数精鋭。日曜日は定休日。普段から予約できるのは、おおむね2週間先。タイミングが合わないと1か月先も。さらに、3月、4月は忙しい。

予約できるのは、思っていた以上に先だった。しかも、

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もはや化石

もはや化石

職場は、見た目は平成。中身は昭和。いまだに、土曜日に半日勤務をしている。さすがに毎週ではないけど。代休はない。もはや化石。わたしは、完全に土日祝日が休み。

来週の土曜日。勤務終了後に、親睦会がある。だけど、参加者が少ないらしい。事務長代理こと働かないおじさんが、1人ひとりに声をかけていた。事務課のおしゃべり主任が言った。

「子どもがいる人は、忙しくてムリです」

ちょっともやっとした。子どもが

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ずっと陸にいるのに

ずっと陸にいるのに

今日は月に一度、賢いおじさんに近況を報告する日だった。通称、長生き病院の通院日。長生きみたいな名前の病院。専門は、精神科と老年内科。

通院のことを書くのは久しぶりだけど、毎月欠かさず通っている。症状は、すっかり落ち着いている。だけど、ひょっこり顔を出す。

冬から、ずっと天気が情緒不安定。落ち着いてほしい。3月末から、ひどい頭痛と体がだるくて重い。鉛が付いているみたい。

今までに、2回ダイビン

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都会の路地裏にあるらしい

都会の路地裏にあるらしい

昨日は、めずらしく休日に出かけた。本屋さんへ。子どもがたくさんいた。進級のお祝いに本を買ってもらうのかもしれない。

進級のお祝いと言えば、図書カード。図書券も知っている。もらう機会はなくなったけど、今でも図書カードは好き。

ほしい本があるわけではなかった。春のファッションのチェックと、併設している雑貨屋さんへ。

一通り見て回り、文庫本のコーナーへ。ふと目に留まった『スナックキズツキ』。益田ミ

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でもそれは今日じゃない

でもそれは今日じゃない

4月1日、月曜日。変わらない1日。ほぼ異動がなく、こりかたまっている職場。となりの席は変わらず。若手のおじさん、わすれんぼうさん。

新年度は、月曜日から始まった。はりきりすぎている。新しいことをはじめた人にとって、長い一週間になる。

職場は、健康診断をしている機関。世の中には、知らないことがたくさん。今まで受けてきたのは、一般的な健診とがん検診。前職は夜勤があったから、健診は年2回だった。

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あめで溶かして

あめで溶かして

仕事中。引き出しから取り出して、口に運ぶ。あめが止まらない。

となりの席の若手のおじさん。わすれんぼうさん。一時期、お菓子が止まらなかった。「ちょっとひといき」ではない。お菓子と一緒に働いていた。グミにめざめて、毎日違うグミをかさかさ、もぐもぐ。カタカタ。心配していたけど、いつの間にか止まった。

わたしの席は、営業課の一画。通路をはさんで事務課。事務課は5人。全員が、おしゃべりさん。最近、おし

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あしたへは、だいじなことだけ持ってゆく。

あしたへは、だいじなことだけ持ってゆく。

やっぱり、一瞬だった。ずっと、読むのを楽しみにしていた、光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。楽しみにしていた分、読み終わったら、さみしくなる気がしていた。むしろ、清々しい。

そして、急に入った断捨離スイッチ。たぶん、偶然目にした「春分の日までに断捨離するといい」の影響。小まめに断捨離はしている。ものは少ない。

だけど、何だか気になるベッド下。無印良品のベッドと収納。それだけで、片付いてい

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たどり着いた先は光浦さんでした

たどり着いた先は光浦さんでした

火曜日。ネットで注文していた本が届いた。ずっと読みたいと思っていた光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。光浦さんとは、オアシズの光浦靖子さん。たぶん、一気に読みきってしまう。週末のおたのしみにした。

木曜日、また本を買った。どうしたって、もやもやするタイトル。本屋さんで、よく見かける。だけど、かかわることはないと思っていた『メンタル強め美女白川さん』。

「メンタルは強い方がいい」という考え

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パワーの半分はやさしさでできている。

パワーの半分はやさしさでできている。

スピリチュアルな話ではない。

いつからか、職場に貼られているオレンジのポスター。どうしたって気になるのに、近付いて見る勇気はない。

見た目は平成、中身は昭和。そんな職場。掃除の時間がある。先日、ずんずん棚を拭き進めていたら、ポスターの前にたどりついた。

チャンスが来たから、しっかり見た。

「ヤー」「パワー」の文字とともに、笑顔でポーズをとる、なかやまきんに君。「健康診断に行こう」と書かれて

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強がりました

強がりました

めずらしく平日休みだった木曜日。本屋さんに行った。ずっと読みたいと思っている、光浦さんのエッセイ『50歳になりまして』。

光浦さんとは、オアシズの光浦靖子さん。出版されて、3年。ネットで買えば、すぐ届く。それでも、本屋さんで会いたいと妙なこだわりを発揮。その日も会えなかった。

ふと考えた。3年前に出版された本が今、お店に並ぶとしたら、どんな「きっかけ」だろう。

影響力のある誰かの発信で、再注

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マンガみたいにいかない

マンガみたいにいかない

事件は起きない方がいい。だけど、暮らしに彩りを添えるようなできごとは、起きてほしい。休みの日は、家でまったりしている。それは、何も起きないと思う。

だけど、大好きなタレント「ぺえ」が言っていた。家から1歩も出なくても、何か起きる人はいると。たしかに。だけど、もはやマンガ。もしくは、韓国ドラマの世界。そもそも、「何か」って、なに。

1月中旬から、noteの記事がしっくりいかない。それはもう、劇的

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迷子になってわかりました

迷子になってわかりました

先日のこと。職場で、倉庫に向かっていたら、うしろから声をかけられた。

働かないおじさんこと、事務長代理。痛風のサーファー。「4月からも残ってほしい」と言われていた、返事を聞かれる。そろそろ来ると思っていた。

もともと、3月末までの契約。夏から、ゆるゆる始めた転職活動。ご縁がなかったり、辞退したり。4月から新しい環境でスタートしたかった。

そもそも、1年ちょっとの産休代替だった。気付けば2年半

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