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心の世界

時に、私の思うままにならず、見るのが辛いものを見せる。
それは私の心なのです。心に、鞘はいらない。

テレビアニメ「十二国記」風の万里 黎明の空 終章より

言葉が刻まれる瞬間というのがあると思います
ふとした時に思い出し、立ち上がらせてくれる言葉との出会い
一生忘れることはないであろう、正しく「刻まれる」言葉

冒頭で書かせていただいたセリフ
この後のクライマックスにもいいセリフがあるのです
が、そこは割愛させていただくとして

「心に鞘はいらない」

心を塞ぐ物(鞘)があることにより、見たくないものを見なくていい
心とは自分が見たくないものさえ見せるものとも言える

ならば心を塞いだ状態で見る世界は「何」なのだろう?
塞いでも、塞がなくても「見える」この世界は「何」なのだろう?
私たちが見ているこの世界は「何」なのだろう?

私たちが見ている世界は自分の心を映しているのだろうか?

見たくないものは「現実」?
塞いだ状態で見えるものは「理想」?
それともこれも「現実」?

むしろ心という色眼鏡が
「見えているもの」に「意味づけ」をしようとするのか

「見えているもの」は、あくまで「見ているもの」に過ぎなくて
そこに何の意味もなく
自分が「意味」を持たせている

意味を持たせた結果が「見ているもの」だけど
結局それは「今」「見えているもの」だ

心が目の前の現実に意味を持たせているだけなら
変えるのは「現実」ではなく「心」

心は、色眼鏡は、自分の中にあるはず
自分なら簡単に変えられるはずだ

そんな気がする

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