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ドイツ暮らし

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ドイツ生活をまとめた日記とエッセイの真ん中を取ったようなマガジンになる予定。
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2023年9月の記事一覧

「若く見られた!」と喜んでいいものか。

「若く見られた!」と喜んでいいものか。

先日ミュンヘンの美術館へ行った。
チケットブースで、夫は英語で「大人2枚ください」と言った。

するとチケットブースにいた壮年の女性は、私を見て「1枚は学生チケットでいいですか?」と言ってきた。すると夫は「いえ、彼女は学生じゃないので」と否定して、改めて大人チケット2枚を頼んだ。

しかし彼女は「18才以下であれば、誰でも…」というようなことを言い出した。どうしても彼女には、私が大人料金の対象者に

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ドイツの朝食パーティーに「おにぎり」を。

ドイツの朝食パーティーに「おにぎり」を。

先週無事に、語学学校が一旦終わりました。
今日は語学学校の終了日にあった「朝食パーティー」について書こうと思います。

朝食パーティーは突然に。語学学校のクラス終了日の前日、授業中に先生が出した問題に「朝食パーティーの招待状にお返事を書く」というものがあった。

ちなみにこの「パーティーのお誘いとお返事」の問題は、ドイツ語の入門レベルには定番と言っていいくらい色々なところで見かけている。
しかしこ

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空前の「ゲズントハイト」ブーム到来。

空前の「ゲズントハイト」ブーム到来。

今週は語学学校の最終週というのもあって、難易度とスピードの上がった授業についていくだけで精一杯だったのだけれど(けれど予習を強化して、なんとかついていっている)、そんなクラスの中で急に流行っている言葉がある。
それが「ゲズントハイト」だ。

「 ゲズントハイト 」はドイツ語では” Gesundheit ”と書く。
これは授業中だけでなく、ドイツで暮らしているとよく使われる言葉だ。

使うタイミング

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ドイツ語教師の敗北。

ドイツ語教師の敗北。

タイトルが少し強めの言葉になってしまったけれど……
週開け語学学校の授業で、まさにこれが起きた。

ここまでの出来事を簡単にお話すると……
通っているドイツ語の語学学校の先生が、先週半ばから新しくなった。
やや配慮に欠ける言動をする先生だけれど「ドイツ語をドイツ語で教える」という信念があるようで、前任の先生とは対象的に英語でされた質問にもドイツ語で返していた。
クラスはやや混乱したけれど、ここはド

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混沌としたクラスの先に「世界」を見た。

混沌としたクラスの先に「世界」を見た。

私の通う語学学校のクラスがわかりやすく学級崩壊しかけている。

学級崩壊に世界標準があるかはわからないけれど、クラスの状況はだいぶ悪い。日本人の私から見たら「動物園以上、学級崩壊以下」という感じだろうか。かなりギリギリな感じがある。

いくつか要因はあるのだが、概ね理由はこんな感じだ。

①クラス内のレベルの差がありすぎる今のクラスには、

という人が混在している。
そのために先生がドイツ語で言っ

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彼の「故郷」は、写真の中で輝いていた。

彼の「故郷」は、写真の中で輝いていた。

先日、語学学校の授業の中で「あなたのHeimatstadtについて書いて説明しましょう」というものがあった。
” Heimatstadt ”というのはいわゆる「 故郷」のこと。
自分の故郷がどこか、そして魅力についてドイツ語で書いたあと、ペアになってその文章読みつつ、故郷の写真を見せるというものだった。

「あまり話さない人の話を聞くように」と先生に言われて、私は先日別の記事で書いたウクライナ出身

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