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2023年1月の記事一覧

個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ⑦

企業にとって“ローテーション型人材育成”というのはリスクがあると思われているが、私はリスクよりもチャレンジに近いと思う。

 なぜなら、この人材育成はその時に提示される人材を必要な時に必要なポジションでチャンスを与えるという“正社員型ピンポイント雇用”とアイディアなどを会社側に提示し、そのアイディアに対して説明や提案などをする“正社員型アイディアサポーター雇用”など個人の適性に基づいて仕事を割り振

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ⑥

そのため、労働基準監督署や労務局などは社会的信用が高い企業側を守る判断をすることが多く、個人が泣き寝入りさせられる事も多い。

 また、給与の未払いや一方的な給与の天引きなどにより労働者側である個人が所得として得られるはずだった給与が得られない状態になるなど個人の権利が侵害されたとしても権利を回復させることは至難の業だ。

 そのうえ、企業によっては労働契約で定められた金額を支払ったように見せかけ

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ⑤

 次に“就労規則および社内規定の不変化”について考えてみたい。

 これは企業が各社別に定めている社内ルール等が書かれている書類だが、この部分があまり変わらないもしくは変わったとしても時代と逆行するなど新しい時代における就労の意義が反映されない現状や定期的な見直しが進まないことでハラスメントなどが発生しても、法定残業時間を過ぎたとしても異議を唱えることで社員を処分出来てしまうなど第三者の目が入らな

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ③-1

 また、相互理解が進まないことで“この会社にとって自分とはどのような存在なのだろう?”という状態になった社員などを救済する制度も保護する法律もないため、企業に雇用責任を義務化している労働基準法を行使することは前提条件だが、社員のケアを出来る環境整備は今後の社会成長などにおいて重要な課題であり、これらを利用した不当解雇等が行われているのなら、早急に不当解雇を防ぐ、個人の新たな労働環境確保ための対策を

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ③

 また、日本において共通認識や共通教養など社会通念上必要な知識以外は個性を尊重することが大事だと思うのだが、日本というのはどちらかというと年長者の意見を尊重し、年少者の意見を排除するという構図が一般的になってしまい、これらが要因となっているハラスメントなどが増加傾向にあるように感じる。

 これは、見方によっては“人材選別の始まり”とも取れる状況が今後始まる可能性を意味しているのかもしれない。

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ②

日本は先進国の中で最も多様性(=ダイバーシティ構想)が遅れている国であり、異なる価値観を認められないという社会成長にとって致命的な部分を露呈させるなどこれまで他者理解が進んでいない、お互いを尊重する事が出来ていないというネガティブなイメージを強めてしまっている。

 その結果、これらの問題は国会等でも議論されず、討論もされないまま放置されてしまうことになるのだ。

 これでは個別認識が進まないこと

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個人を守るために必要な支援と対策 第3章:多様性の進まない社会 ①

現在、日本においてはさまざまな価値観を持っている人が同じ社会の中で暮らしている。

 しかし、多様性(=ダイバーシティ構想)の認知が進んでも制度設計などは既存のまま変更されないなど表面的な部分に関しては変わってきたが、社会制度など社会で共存するために必要な部分は変わっていかない。

 その結果、社会における立場がかなり複雑化していき、現代社会に適応している人だけがさまざまな支援や権利などを行使出来

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個人を守るために必要な支援と対策 第2章:個人が孤立する日本 ⑩

なぜなら、子供たちは以前に比べると知識・理解が進んでいる子どもが多く、このような子供たちに社会参加させる事でこれまで大人の視点から見える社会を大人の視点で改善してきたが、今度は子どもの視点から見える社会の違いを子どもの視点で改善出来る機会を作ることで大人と共存する形で問題意識を構築出来るし、子供たちの自己解決力や学校におけるディベート教育にこれらの問題を組み込むことで同年代感における問題解決のきっ

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個人を守るために必要な支援と対策 第2章:個人が孤立する日本 ⑧-1

 これは子どもとは異なる。

 なぜなら、子どもの場合は学校や塾など特定の集団内で問題が発生している事が多く、これらの原因によるものなのか、また違うのかという部分においては要因の特定には時間がかからない事が多い。

しかし、大人の場合は社会、組織、家族、コミュニティなど子供たちに比べるとかなり多角的でかつ複雑な構造になっているため、孤立してしまった要因を究明するには子ども以上に時間がかかる。

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