マガジンのカバー画像

NOTTI's Colum

96
運営しているクリエイター

記事一覧

個人を守るために必要な支援と対策 第8章:社会における個人支援への提案 ①

 私は“引きこもり問題や社会的孤立の問題における支援が急務だ”と約1年~2年ほど前に首相が話していた事があったと記憶している。

 その後、何らかの対策をするのかと思ったが、現在に至るまで“引きこもりの支援”や“社会的孤立の解消”という言葉はひと言も聞かなくなった。

 私はこれらの問題と正面から向き合わなくてはいけない時期であり、問題の更なる深刻化を招く分岐点に差し掛かっていると思う。

 これ

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑯

そこで見えてくるのが“働きたいけど相手が信用出来ない”や“自分は働きたいけど自信がない”など個人が社会に戻るために動く事がどれほど出来るかだろう。

 これは“引きこもり対策”や“孤独対策”などにも言えることだが、原因がないところにこのような問題が発生することはないし、そこから社会に影響を及ぼすほど立ち直れなくなるような状況になることはないだろう。

こういう事態に陥った場合の“発生根源の解明”と

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑮

 ただ、アルバイトやパートなど非正規雇用でかつ企業側が“契約書の作成不要”や“保険等の加入免除”など雇用形態において法的に有利な条件が付いていることで再就職を目指している人を採用することで人件費を抑えることが可能となり、何か起きたとしても免責を貫けるという“抜け穴”のような考え方も出来てしまうため、更なる人材破壊の温床に繋がる可能性もあるのだ。

 そして、これらの行為が労働人口の減少に繋がり、“

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑬-1

私は成功している、成長している企業ほどこの習慣が社員全体に定常化していて、定常化した習慣を活かして日常化出来る形態に変えていくという作業を常に行っていると思っている。

 これは、直近の企業実績や人材離職率などのデータを基に判断するのだが、実績が良い企業ほど人材の流出が少なく、仮に流出しても退職内容が”独立“や”挑戦“など前向きな理由が多いため、人材育成が成功しているパターンの企業が多いのかもしれ

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑬

 このように社会における社内のパワーバランスが崩れると人材というのは育たないし、時間の経過と共に成長しないため、自分の成績を自ら落としている事と同じ意味になるのだ。

 現在は“人材の組織離れ”や“人材の価値観のズレ”など良い人材は一定程度入社したとしても定着する前に離職するという状態が続いており、これらの連鎖を止めないことには改善には転じない。

 そのうえ、ここ数年の内定率は一定の水準以上にな

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑫

これは社長と社員として働いている人との関係性にも顕著に表れている部分だ。

 例えば、社長が“○○から必ず契約を取ってきなさい”という指示をした場合に社員は“○○は○○に入札で負けて仕事が取れなかった”という過去の事例を基にして“社長、○○はうちが仕事を獲得出来るほど単価は安くはないですよ!”という提言をしたとしても社長の立場からすると“そこを高く取ってくるのが仕事だ”というスタンスになる事を社員

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑪

 今の日本においては“チャレンジ”して“新しい価値観”・“新たな働き方”などこれまでの既存の価値観や働き方に対して多角的な視点で分析し、それぞれ選択出来るようにすることや個人に対する社会評価の向上に繋げるための方法の開拓など社会において1人1人がどのように経済活動を支えるか、個々の個性を尊重出来る社会に変化していくことが出来るかなど個人選択が尊重され、その部分に対してその選択をした“理由”や“決意

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑩

 私は“親がやらせたいことを全てやらせるのではなく、子供がやりたいことを混ぜる事が大事”だと思う。

 なぜなら、成功している人の家庭環境や両親の教育観や子育て論を見てみると“子供がやりたいことをやらせてあげたい”という自己選択の機会が多く、物事の決定は子供主導でかつ子供の意思を尊重するという相互関係が幼少期から構築され、時間をかけて確立されていくことで親の提案を受け入れやすくなるため、習い事に対

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑧-1

これは日本における“教育の質の向上”がもたらした負の側面を持っている事と同じだろう。

 例えば、“グローバル人材の育成”を掲げて教育カリキュラムを組んで人材を育成しても、国内にこれらの人材の受け皿がないとこれらの人材が海外に流出するため、日本で育成出来ても社会に寄与出来ないというデメリットが出来てしまう。

 そして、現在は以前と比べると情報収集出来る手段が格段に増えているため、以前は“○歳まで

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑧

私の場合は学生の間に60社に応募して、内定を頂けたのは3月上旬という事態になっていた。

そのため、最後の方は引っ越しを前提とする企業よりも地元企業に一旦就職しなくてはいけないという考え方になっていた事もあった。

私は若年層の短期転職増加や3年以内の離職率の増加の背景に“志望企業からの求人を見つけたから再挑戦したい”という志望の企業に入るために企業に就職するという本人たちのキャリアプランがある、

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑦

 また、これは第三者だけでなく、家庭内においても起こりうると私は思っている。

 その理由として、自分の経営している企業や病院などの後継者として子供たちに継いでもらい、これまで代々受け継いできた伝統を守って欲しいという気持ちが親の立場としてはあるのかもしれない。

 このように子供たちの進路選択を自分の能力に基づいて選択をしたいのだが、さまざまな価値観が重なることで子供たちが持っている夢を選択する

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑥

 3つ目に挙げた自分の選択結果起因の場合は他の2つとは異なっている部分が多い。

 それは“個別選択の比重”という点だろう。

 1つ目の場合は親等の比較的近い関係性の人が関係するし、この場合は親に主な選択権が委ねられ、子供たちが選択出来る内容に制限があるし、仮にその選択をしても“親の許可が必要”や“親の支払い能力”など子供が選択しても大人にその選択に対して関与しないと前に進まないようになっている

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ⑤

2つ目に挙げた学校等の集団起因の場合は家庭起因のトラブルが単独で発生する状況とは異なり、複数家庭の子供たちがこれまで育ってきた環境の違いによる集団適応力の差が顕著に表れる形でお互いの価値観のズレが発生し、その衝突によってトラブルが発生するため、各教育課程初年度において“なかなか相互理解が進まない”・“他者尊重が難しい”など子供たちの家庭環境や園における人間関係や交流などの実体験や過去に受けてきた経

もっとみる

個人を守るために必要な支援と対策 第7章:孤立しない社会とは ③-1

これは今回挙げている条件に全ての補導に繋がる行動が当てはまるかは分からないが、少なくとも“仲間”が欲しいと思うようになり、普段から孤立しているもしくはいじめられているから同じ境遇の仲間と一緒に過ごしたいという心理が働くことで繁華街等の特定の場所に子供たちが集まり、家庭内における孤独の辛さや悲しさを埋めているということになる。

 現代は共働きの家庭が増加している事やシングルマザーやシングルファザー

もっとみる