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琴線に触れた言葉

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とっても個人的に読んでグッと来た、時には泣いた、そんな大切にしておきたい投稿を集めました。
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#日記

承認欲求は、存在欲求を満たせない。

承認欲求は、存在欲求を満たせない。

娘がブラック企業で働いていて、家でしくしくと泣くことが増えたんです。頑張れって言い過ぎることもどうかと思って、この前、娘の背中に一時間くらい手を当ててみたんです。手当てって言葉もありますが、長い時間娘の背中に手を当てていたら、彼女の辛さや苦しさが伝わってきて、話しているだけではわからない感覚を感じることができて、なんだかすごいよかったんです。ずっと手を当てていたら、最後の方、ふわっと自分の手が軽く

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自己紹介(追記)と虹の船

自己紹介(追記)と虹の船

こんにちは。
いつも読んでいただき、「スキ」や「コメント」を残して下さるnoteクリエーターの皆様、いつもありがとうございます。

そして何かのご縁で初めて記事を目に留めて下さる方、はじめまして、
ぞうさん。と申します。

以前、新年のご挨拶も兼ね簡単な自己紹介を書かせていただきました。

その際書ききれなかったこと、お伝えしておきたいなと思っていること、そして日頃の感謝の気持ちをどうにか伝えるこ

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表現してもしなくても。ここにいる理由なんて探さなくても、いいよ。

表現してもしなくても。ここにいる理由なんて探さなくても、いいよ。

昨日、書くために書かないようにしたいと

つぶやいて、noteをお休みした。

この「書くために書かない」問題ってわたしの

なかでいつも渦巻いている。

書きたいのに書けないとかでもなく。

書けそうなのだけど、その書きたいは

ほんとうに今言わなければいけない

ことかなって思うと、後ずさってしまい

たくなるようなそんな気分だ。

無理に書いてしまうと、ぼやけるのだ。

たぶん、書いているも

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【“それくらいで”なんて、そんな言葉で他者の痛みを片づけていいわけがなかった】

【“それくらいで”なんて、そんな言葉で他者の痛みを片づけていいわけがなかった】

自分以外の人間の痛みに、ひどく鈍感だった。

誰かの痛みに躊躇いなく「No」を突きつける。過去、私はそういう人間だった。他者の悲鳴を耳にするたび、「これくらいで」と思っていた。10代の終わり頃、私は自分の痛みを武器に、無意識で人を殴っていた。



虐待サバイバーである私は、過酷な原体験ゆえに心身に数多くの支障を抱えている。主にメンタル面がうまくコントロールできず、時々欠ける記憶にも振り回され、

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白い花

白い花

1998年12月18日。

親友の命日だ。

私が彼女のお墓参りに行くのには、7年の歳月が必要だった。

精神安定剤と睡眠薬を飲み、母にも来てもらってやっとのことで大学を卒業し、就職した。

悲しいことに、彼女の死がショックでそうなったわけではなく、全ての出来事をうまく自分の中で整理しきれなくて心のバランスを崩したのだ。

もう、その頃には、人のために悲しくて泣くということもできなくて、ただひたす

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いい子ぶっているじゃなくて「いい子なの!」

いい子ぶっているじゃなくて「いい子なの!」

『いい子ぶっている』
と言われた事があります。

急に思い出したのは娘と会話をしていたのがきっかけです。

娘が友達に勉強を教えてもらっていた時
「もっと毒出していいよ」
と言われたらしいのです。
「オレら遊びで、死ねって普通に言うよ。おまえ死ね!みたいな。
みんなそうだからさ」
と言われ
「毒って??」
娘は戸惑ったようです。

そもそも外にいる時も
家の中にいると時も
そのままで生きている娘は

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群盲は象を撫でる

群盲は象を撫でる

照明が落ちた部屋の隅で、うす青く光るディスプレイを一人で眺めている。窓の外には冷たい大気が満ち、月はなく星々だけが漆黒の空にまたたいている。

待ちに待った夜が来た。

昼間の喧騒は終わり、自分の中に渦巻く星雲を静かに見つめ、そこから言葉を紡ぐのだ。

取り込んで畳んでない洗濯物は小山になっている。
洗ってないままの食器はシンクに放置されている。
開封したい郵便物もテーブルにある。

でも、心は乱

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きみのしっぽのことを、何で想いだしてるんだろう。

きみのしっぽのことを、何で想いだしてるんだろう。

「わたしずっとほしいんだ、しっぽ」っていう
言葉をみつけた。

しっぽが何故欲しいのかその理由もわからないのに

わたしもずっとほしいよ、しっぽって思った。

家族と犬の物語にでてくる主人公「ぼく」の妹の言葉。

しっぽって、つくろわなくていいからまんまの

気持ちがでてるからいいんだって彼女は思う。

じぶんの顔って人間ってどうしても

<ついつくろってしまう>。

尻尾は誰かに気を遣うこともな

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読ませる行間

読ませる行間

音楽を聴きながら書いたので
流しながら読んで頂けると幸いです。

だいたい俺はアホなので
音楽を聴きながら書いている時
雰囲気がまんま音楽に寄る

人様のプロフィール文章を見ると
たまに見かける5分で読めるとか
3分もあれば読めますとか

文字数でだいたい読める時間は決まるけど
知らない俺とあなたの距離は遠い

自分はこれでも経営者だから
培った感覚は人には時間があり
その時間を奪っていること

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心ぜんぶ映し出すような、そんな自画像を探していた。

昔からみちゃいけなさそうなものに惹かれる

ところがあった。

みたら、傷つくかもしれないよっていうのにだ。

わたしにとってのそれは突然20代の真ん中辺りで

好きになったエゴン・シーレだった。

(ほおずきの実のある自画像 1921年・レオポルド美術館所蔵)

おびただしいぐらいの自画像を残していて。

そのどれもが彼そのものであるようで、ないような

そんな印象がある。

美術と名のつくもの

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