碧月はる

エッセイスト/ライター。PHPスペシャルにエッセイを寄稿。書評『ダ・ヴィンチWeb』|…

碧月はる

エッセイスト/ライター。PHPスペシャルにエッセイを寄稿。書評『ダ・ヴィンチWeb』|映画コラム『osanai』|連載『withnews』『BadCats Weekly』など多数|他、インタビュー記事・小説を執筆。書くことは呼吸をすること。海と珈琲と二人の息子を愛しています。

マガジン

  • 琴線に触れたnote集

    何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。

  • そっと背中を押してくれた人たち

    私の作品を大切に読んでくださり、その想いを言葉にして伝えてくれたnote集。

  • #note珍百景 暇を持て余したnoterたちの遊び

    • 184本

    「せんせー!noteで変な遊びしてる人たちがいますー!」 見て楽しい、やって楽しい、noteの斬新な遊び方。 この人たち何をやっているんだろう…が永遠に楽しめる。 凹んだときに読み返してほしい、ビタミン剤的なマガジンです。

  • 君たちとの、あれこれ

    息子たちとの出会い。 息子たちとのあれこれは私の中の奥の方を容赦なく引っ掻き回し、私という人間を生かしてくれた。 *時系列はバラバラです。その時心に浮かんだ記憶と想いを、ありのままに書いています。

  • 日々、想い事

    日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀

最近の記事

  • 固定された記事

【アリ、時々キリギリス】

私の母は、美容院に行かない人だった。一本に縛った髪の毛を、ハサミで真横に切り落とす。私も何度か、その役目を任された。 ジョキン。 潔い音とともに、風呂場の床に母の長い髪の毛が散らばる。それらをかき集める最中、よく爪の間に髪の毛が刺さった。痛みよりもやるせなさを感じた理由が、当時はわからなかった。でも、今ならわかる。やるせなさを感じていたのは母で、私はそれを無意識化で拾い上げていただけだった。 母は言った。 「美容院代なんてもったいない。髪の毛を切るだけなのに何千円も払

    • 【明日の約束】

      できるだけ優しい気持ちで生きたい、温かい言葉を綴りたいと常々思っている。でも、それが難しいと感じる事象が多すぎて、心がへとへとになってしまう。全身に力を入れるより、息を吐きながらゆるめたほうが楽になれるのだろう。頭ではわかっているのに、怒りの感情がそれを許してはくれない。もう怒りたくない。そう思うのに、次から次へと投げ込まれる石が私とパートナーの生活を直撃するものだから、怒らずにはいられない。アンガーコントロールは、被害者の立場であってもマスターしなければならないのだろうか。

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      • 【春を食べる】

        気温が上がってきたと思ったら雨続きで、青空と桜のコントラストを今年はまだ見られずにいる。写真家の友人は、「植物は曇りの日に撮影すると光線の加減が自然に仕上がる」と言った。友人が撮る桜の写真は、端正で美しい。彼女を真似て、薄曇りの空の下、満開の桜にレンズを向けた。切り取った桜は、どことなく悲しげだった。天気のせいか、私の心模様のせいか、どちらかはわからない。 春が好きだ。その理由の大半を桜が占めている。人混みは苦手だが、お花見に集まる人を見るのは好きだ。どことなく皆浮かれてい

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          今月から、諸々の事情により中断していた有料マガジンを再開いたします。 メンバーシップを利用しての再開となりますが、基本的には以前と変わらず、毎月有料の読みものを月3本更新いたします。 メンバーシップ(マガジン)の内容としては、何気ない日々の一コマを綴ったエッセイを中心に、月ごとのおすすめ本、映画に絡めたコラムなどを更新する予定です。 また、2024年6月に閉鎖となるメディア「BadCats Weekly」にて連載していたエッセイ、映画コラムも、加筆修正した上でこちらに転載

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          できるだけ優しい気持ちで生きたい、温かい言葉を綴りたいと常々思っている。でも、それが難しいと感じる事象が多すぎて、心がへとへとになってしまう。全身に力を入れるより、息を吐きながらゆるめたほうが楽になれるのだろう。頭ではわかっているのに、怒りの感情がそれを許してはくれない。もう怒りたくない。そう思うのに、次から次へと投げ込まれる石が私とパートナーの生活を直撃するものだから、怒らずにはいられない。アンガーコントロールは、被害者の立場であってもマスターしなければならないのだろうか。

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          閉じ込める

          深夜に暴れ回るカメムシの羽音は存外うるさい。温かい室内が恋しくて入ってきたのだろう。毒虫ではないと知ってはいるが、夜ごと暴れ狂う彼らと共に安眠するのは難しい。 室内に臭いが残るのを防ぐため、捕獲時には必ずガムテープを用いる。ガムテープに捕らえられたカメムシは、六本の足を必死にジタバタさせてもがく。その様を見下ろしながら、躊躇なくガムテープを二つ折りにして密閉する自分が、時折ひどく残酷な生き物に思える。動きを封じられ、閉じ込められ、酸素が尽きれば死に至る。いっそ一思いに叩き潰

          閉じ込める

          【2023年下半期 エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績】

          2023年下半期(7月~12月)における、エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績です。 以下、ジャンルごとに執筆記事を紹介します。 【連載エッセイ】「婦人公論.jp」にて、連載エッセイを執筆しました。連載は、来年以降も続きます。 連載タイトルは「言葉を食べて生きていく」。 こちらは、「本」に救われながら生きてきた私―-碧月はるの原体験でもあり、作家の方々への感謝状でもあります。 【書評】小説、エッセイ、実用書、漫画を問わず、”読みたい本がここにある”と題して書籍紹介

          【2023年下半期 エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績】

          【笑う風】#呑みながら書きました

          久しぶりに呑み書き参加するぞー!!と意気込んでいたのに、仕事でいっぱいいっぱいで、結局野菜の、野生の呑み書きになっちゃった。 マリナさん、ピッカーの皆さん、いつもありがとうございます🙏 呑み書きでは、誤字を直さないのがルール。誤字はチャームポイントなので。でも、今夜はスマホで書いてるから誤字少なめかも。飲んでいるのは梅酒のロック。 トップ画像は先日パートナーと乾杯したときの写真。すごく嬉しいことがあって、二人でお祝いした。「馬力」ってデカデカと書いてあって、それを見たパー

          【笑う風】#呑みながら書きました

          【2023年上半期 エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績】

          2023年上半期(1月~6月)における、エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績です。 ジャンルごとに、執筆記事を紹介しています。 【書評】小説、エッセイ、実用書、漫画を問わず、”読みたい本がここにある”と題して書籍紹介や連載を行っている「ダ・ヴィンチWeb」にて、書評を執筆しました。 ◆書籍ジャンル「小説」 ◆書籍ジャンル「エッセイ」 ◆書籍ジャンル「ノンフィクション」 ◆書籍ジャンル「コミック作品」 【映画コラム】「推す」ことが当たり前の時代に、あえて「推

          【2023年上半期 エッセイスト/ライター「碧月はる」の仕事実績】

          【想いを返すとき】

          写真家の斉藤千陽さんが、個展開催とその後の活動を見据えてクラウドファンディングを実施しました。 本記事で、千陽さんのクラウドファンディングを応援するにあたり、まずは彼女と私の関係について明記したいと思います。 私と千陽さんは、noteを通して知り合いました。交流がはじまり、早いもので3年以上の月日が経ちます。現在はお仕事を通してのつながりもあり、実際にお会いした回数も複数回にわたります。食事や会話を楽しみながら、写真についてあれこれ教わったのも大切な思い出です。 私は昨

          【想いを返すとき】

          【告発文】私が受けたエントラップメント型性暴力被害について

          2022年4月6日深夜から翌7日に跨る時間帯、深澤佑介氏より性暴力被害を受けました。 当日の被害の流れについては、以下のnoteをお読みください。 上記noteと重複しますが、本件被害において重要な点を、まずは先に列挙します。 一例ではありますが、本件被害の直前に公開となったこちらの全5回のコラムを、深澤氏は「すべて読んだ」と言っていました。 その上で、深澤氏は私に「避妊も同意もなし」に性交しました。その残虐性を踏まえ、以下の本文をお読みいただければ幸いです。 ◇◇

          【告発文】私が受けたエントラップメント型性暴力被害について

          【紡がれた言葉を通して、新たな出会いが生まれる。『スローシャッター』が、私に与えてくれたもの】

          「旅」というものに、あまり馴染みがない。それにはおそらく、生育環境が大きく起因している。 私の実家は、自営業を営んでいた。365日、休みなしの自営業。子ども心に不思議に思い、「どうしてお休みを作らないの?」と尋ねたら、母の怒声が返ってきた。 「休んでる暇なんかないでしょう!お金がないんだから!!」 お金がない人は、休んじゃいけないんだ。 私がそう刷り込まれたのは、多分あの瞬間だったように思う。うちにはお金がなくて、だから休んではいけなくて、同級生のみんなみたいに旅行に

          【紡がれた言葉を通して、新たな出会いが生まれる。『スローシャッター』が、私に与えてくれたもの】

          【“傷つきたくない”と蹲ってばかりの私は、じゃあ一体何人の人を傷つけてきたんだろう】

          ただの日記を書こうと思う。日記というか、これはもはや懺悔に近い。 先日、やらかした。何をやらかしたかは、ここには書かない。“ただの日記”なのに、あまりにも重くなってしまうから。 とにかく、私がプツンときてやらかしたせいで、パートナーはすごく大変な思いをした。パートナーだけじゃなくて、私を大切に思ってくれているたくさんの人たちが、大変な思いをした。 強くなりたいなぁと、毎日思う。何があっても、何を見てしまっても、ブレない心がほしい。でも、そのたびに、友人である“ちゃこさん”

          【“傷つきたくない”と蹲ってばかりの私は、じゃあ一体何人の人を傷つけてきたんだろう】

          【効き目の長い絆創膏】

          もう「此処ではエッセイを書かない」と、昨年の終わりに決めた。それなのに、どうしても書きたくなって、心の赴くままにこの文章を書いている。 此処で書いていなかっただけで、文章自体は毎日書いていた。ライターという職業柄、それはある意味当然といえよう。しかし、仕事以外の文章も、ひっそりと書いていた。脳内で常に手招きしてくる「書きたい欲」は、私を自由にもするし、不自由にもする。ただ、誰にも見られない場所で動かし続ける筆は、どこまでも自由だった。 今年に入り、書く時間以上に、読む時間

          【効き目の長い絆創膏】

          【映画「チョコレートな人々」が教えてくれた、おまじないと勇気の欠片】

          愛知県を本店とし、全国に40店舗、57拠点を展開している「久遠チョコレート」。創業者の夏目浩次氏と、スタッフの奮闘の日々を描いたドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」が、現在公開されている。 制作を手掛けたのは、「人生フルーツ」「さよならテレビ」などで知られる、東海テレビドキュメンタリー劇場。鈴木祐司氏が監督を務め、宮本信子氏の穏やかなナレーションが、作品にやさしい空気を添える。 久遠チョコレートは、障がい者雇用の促進と適正な賃金の値上げに力を入れて取り組んでいる。従

          【映画「チョコレートな人々」が教えてくれた、おまじないと勇気の欠片】

          【たとえ、声が枯れても】

          映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」を鑑賞した。向き合うのに胆力が必要だったが、今、この作品に出会えてよかったと心から思う。 鑑賞後、コラムを書くまでに、あえて1日時間を置いた。映画のテーマと重なる原体験を持つ私には、頭を冷やす時間が必要だった。 いつも以上に丁寧に文献を読み返し、ネット上に散らばる情報の中から一時情報を洗い出し、「私の主観」ではない「事実」を確認した。“私の思い”だけではなく、客観的事実を踏まえた記事にしたかった。そうしなければ、今の私は

          【たとえ、声が枯れても】

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