碧月はる

エッセイスト/ライター。PHPスペシャルにエッセイを寄稿。『DRESS』『BadCats Weekly』等連載多数。その他コラム、インタビュー記事、小説を執筆。書くことは呼吸をすること。海と珈琲と二人の息子を愛しています。 http://note.com/harunomama

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  • 海のことば、空のいろ

    少し深めのエッセイ。創作にまつわるエピソード。時々、小説。 海の傍で生きてきた私のなかにある、たくさんの“いろ”と“ことば”たち。より自然体で紡いでいけたら、と思います。

  • 日々、想い事

    日々のあれこれ。 子育てのこと、庭のこと、自身のことなど、想うままに綴っていきます。 読んだ人がホッと出来るような空間にしたいです🍀

  • お仕事告知記事

    お仕事で書いた記事を、随時紹介していきます。

  • 琴線に触れたnote集

    何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。

  • サバイバーからの伝言

    虐待被害に合い、生き辛さを感じてもがき苦しむ人たちへ。 私があなた達に伝えたいことは、2つだけ。 『あなたは、悪くない』『生きて』

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【アリ、時々キリギリス】

私の母は、美容院に行かない人だった。一本に縛った髪の毛を、ハサミで真横に切り落とす。私も何度か、その役目を任された。 ジョキン。 潔い音とともに、風呂場の床に母の長い髪の毛が散らばる。それらをかき集める最中、よく爪の間に髪の毛が刺さった。痛みよりもやるせなさを感じた理由が、当時はわからなかった。でも、今ならわかる。やるせなさを感じていたのは母で、私はそれを無意識化で拾い上げていただけだった。 母は言った。 「美容院代なんてもったいない。髪の毛を切るだけなのに何千円も払

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    • 【長い旅路のとある一日】

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        • 【「窓辺にて」の映画コラムを執筆しました】

          映画テキストサイト「osanai」で、「窓辺にて」の映画コラムを執筆しました。 監督、脚本を手掛けるのは、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉氏。主演を稲垣吾郎が務め、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也が脇を固めます。 穏やかなトーンと、随所に散りばめられた忘れ難い台詞が印象的な映画です。 気になった方はぜひ、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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          【鬼の皮と、仏の虚像】

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          【いつかまた、「ただいま」が言えるその日まで】

          「たすけて」 数年前、まだ私が息子たちと生活を共にしていたある日、同じ地域に住む子どもが、我が家に逃げ込んできました。その出来事が、私が虐待被害の過去を「表で書く」決意をするに至った理由です。 その子どものことに関して、詳細は書きません。自分以外のご家族のプライバシーと命に関わる話だからです。ひとつだけ伝えるとするなら、今現在、その子どもは元気です。 当時、自分の持てる力と知識の全てを使い、数ヶ月間、走り回りました。結果、必死な顔でSOSを出していた子どもの表情は、屈託の

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          【枯れない花】

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          【温かい背中に拝む日々と、これからのこと】

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          【私はもう、戸締まりをするーー映画「すずめの戸締まり」が私に教えてくれたこと】

          新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」が、本日より全国の映画館で封切りとなった。「集大成にして最高傑作」と謳われる今作を、上映初日に劇場で鑑賞した。 映画を観た当日にコラムを書き上げたのは、はじめての経験だった。だが、本日映画テキストサイト『osanai 』にて公開されたコラムは、今日じゃなきゃ書けないものだった。鑑賞直後、抑えきれないほど湧き上がってきた切実な思い。それを書き留めておくことが、今の私には必要だった。 創作に生かされ続ける人生だなと、改めて思う。映画も、小

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          【碧月はるを、やめてもいいよ】

          「碧月はるをやめてもいいよ。お前がそうしたいなら、いつでもやめていいんだよ」 そう言ってくれたパートナーは、気丈な顔をしていた。“私みたいな人間”(本当はこんな言い方をしたくないのだけど)と共に生きるのは、決して楽ではないだろうに。 過去、ある人に言われた。 「そういう過去(虐待被害)があって、そういう病気や障害(解離性同一性障害、双極性障害)を持っている、“そういう人”と一緒に仕事をすることが、どれほどリスキーなことか、はじめからわかっていたはずでしょう!!って、仕事

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          【覚えている人がひとりでもいる限り、「なかったこと」にはならない】

          すう、と膨らませた肺に、新鮮な朝の空気が流れ込む。背後には、川の流れる音。さらさらと穏やかな音をたてて、高きから低きに流れる。 キセキレイの子どもが、水を飲みに岸辺に降り立つ。その上空を、1羽の鷹が低く舞っていた。食う、食われる。流れ、流される。至極ありふれた光景を他人事のように眺めながら、すぐ横でたゆたう水槽の金魚を、ちらりと見やった。安全な囲いと、圧倒的支配。果てしない自由と、死が隣にある日常。ヒトは、この両者の境界線の上に立っている。どちらの幸福を欲するかにより、同等の

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          【被害者の口を塞ぐ行為は、性暴力を加速させる悪手であるーー二次加害をなくし、加害者が正しく裁かれる社会に】

          昨今、性暴力を受けたとして告発する被害者が後を絶たない。告発は、被害者にとって多大なるリスクを伴う。被害者の責任問題にすり替えられる、根拠のないデマを流されるなど、悪質な二次加害による堪えがたい苦痛に悲鳴を上げる被害者を、これまで数多く見てきた。そんなリスクを背負ってまで、なぜ「告発」という手段を選ぶのか。一重に、「それしか選択肢がなかった」からだと推測する。 事実を覆い隠すためには、加害者に罪を償わせるより、被害者を黙らせたほうが圧倒的に早い 性暴力は、大抵密室で、もし

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          【ここでエッセイを書く前に、あなたにはほかに、やるべきことがあるはずです】

          助けて、助けて、助けて。 頭のなかで、誰にともなく呟きながら、ぐるぐると旅先の寺を歩き続けた。縁もゆかりもない寺の神様が助けてくれるわけもないのに、ほかにすがれるものがなく、ひとり泣きながら新緑とツツジが彩る庭園を徘徊した。 2022年4月6日、私は、損なわれた。 ひとり旅をしよう。 そう思い立ったのは、今年の3月頃だった。解離の症状が軽快し、経済基盤が整ったことが決断を後押しした。何より、「自分のような過去があっても、人生を楽しんでいいんだ」と思えたのが大きかった。

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          【金木犀~香りが運ぶ記憶と、未来につなげる言葉たち】

          金木犀の香りが漂う秋空の下を、ひとりきりで歩くのがすきだ。誰とも話さず、誰の感情にも左右されず、己のみと向き合う時間。 金木犀の香りは、ある記憶と強く結びついている。数年前の今時期、私は強い決意を持って、自分の病名をカミングアウトした。それにより生まれるであろう数々の障壁、差別、偏見――あらゆる可能性を考慮した上で、それでも公にしようと決めたのは、「嘘をつきたくなかった」からだ。虐待被害の深刻さを訴えている私が、本当の病名を伏せる。それはなんだか、違う気がした。しかし、同時に

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          【未来の自分への手紙~北欧、暮らしの道具店「3年日記」を購入して】

          「自分のためだけのものを買う」行為に、わりと抵抗がある。 食品や生活用品は、「なくては生きていけないもの」、いわゆる「不要不急」のもので、さほど罪悪感なく買える。果物やデザートなども、頻度さえ決めてしまえば、“たまにだしいいよね”と思えるようになった。本は、仕事に直結しているので、「仕事のため」「文章力向上のため」との建前が使える。実際には「ただ読みたいから読む」のだけど、自分に対する言い訳がきちんと用意されていないと、お財布の紐を緩ませられないのだ。我ながら、なんて面倒な

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          【己の物差しは、黙って懐にしまっておくがよろし #呑みながら書きました】

          さっきマガジン記事を公開したばかりなんだけど、呑み書き高野菜、ちがうよ、おいしそうだけど。後夜祭にぎりぎり滑り込みたくて、これを書いてる。お供は焼酎のお湯割り。お湯割りがおいしい季節になったよね。夏の終わりってちょっと寂しいけど、暑いの苦手だから個人的には嬉しい季節。 しかしまぁ、生きてると色々ありますなぁ。最近、とあるタスクにごりごりに削られていて、いつも電池切れそうな状態で、無理やり頭と体を動かしている感じがする。シンプルに言って、すごく疲れる。 辛いことや悲しいこと

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