コノエミズ

*是枝瑞香(コノエダミズカ)* 英国の海辺の町で『がむしゃら』の真逆を生きてます。 不…

コノエミズ

*是枝瑞香(コノエダミズカ)* 英国の海辺の町で『がむしゃら』の真逆を生きてます。 不要になった家具に新しい命を吹き込むのがおしごと。 子供達も巣立ったところで、ちゃんと自分の機嫌を取れる人間であろうとしてます。

マガジン

  • 琴線に触れた言葉

    とっても個人的に読んでグッと来た、時には泣いた、そんな大切にしておきたい投稿を集めました。

  • ぬか漬け部

    • 69本

    ぬか床に関するこんなことやあんなこと。 「こんな時、どうしてる?」とほかの人に聞いてみたいことや、「聞いて聞いて、大発見!」とぜひとも報告したい発見などなど、熱烈歓迎いたします! 入部希望の方はコメント欄等でお知らせください♪ ヘッダー画像のぬか床は、清世さんが描いてくれた作品です。

  • 家具を再生させる

    クリエイティヴに生きたいけれど、SDGsなのが一番。 ゴミになって埋立地に行くはずだった家具に命を吹き込んで、また大事に使いたい。私のそんな活動日記をマガジンにまとめています。

  • 捨てないでリメイク・アップサイクル~!

    新しいものを買わないで直したり、あるもので作り直したり、遊びだらけのリメイク集。

  • 取り上げていただいた記事

    私のことを記事で取り上げていただいたnoteを残していきます。優しいみなさまありがとうございます。

最近の記事

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#193 意志を持って生きるということ

私がボランティアとして働くReSTOREというお店は家具を再生させて売る地域のチャリティーだ。 ここに、洋服のお直しをしてくれるボランティアの女性がいる。セリーナ (仮名) は、ズボンの丈直しや、破れの修理をしてくれている。 お客さんがお店に持ち込んで依頼していったアイテムを引き受けて、自宅で修理を済ませてまたお店に持ってきてくれる。 セリーナが先日お店にやって来て、マネージャー達と話し込んでいた内容を後で聞くことになった。 この内容にみんなが考えさせられたという、セリー

    • #233 旅ログ 越後酒編 〜冒険はやってみなくちゃわからない〜

      先日の香港から間が空いてしまった。 香港ではトラムに乗ってピーク (The Peak)と呼ばれる高台に登ってハイキングコースを息子とのんびり歩いた。二人でどれだけ話しても話が尽きることがなかった。 書き出せばとめどなく想いが溢れそうだが、私自身ではなく息子のプライバシーに関わることになるのでまだここには書けない。いつか自分の心の整理がつくことを祈っている… 日本に着いてからの旅日記を書いてはいるが、その日訪ねた場所、出費や食べたものなどの記録であり、そのままここに貼っても

      • #232 旅ログ 〜香港SIMカードやら四川料理やら〜

        香港のセブンイレブンで7日間使えるという旅行者用のSIMカードがあるということを知った。 息子が数時間仕事に出ている間、絶望的に方向音痴の私は一人でどこへ行きどこへ戻ることもできないと思う。2日間だけでいいのだが、インターネット環境がないと30分も外で自立できる気がしなかった。 早速息子と最寄りのセブンイレブンへ。 携帯を取り出し「これをください」と見せた画面がこれ。 お店の方が「SIMならこれね」と出してくださったのがこれだ。 あれ?どういうこと?ネットには$79って

        • #231 旅ログ 〜初めてだらけの香港〜

          いつまで続くかわからないけれど、旅の日記のようなコラムのようなものを書ける時に少しずつ残してみようと思う。 今回乗ったキャセイ(Cathey Pacific)航空は香港の会社だけあって、ヨーロッパの航空会社と比べたら格段に食事が美味しかった。(もっとお高い日系の国際線に乗れる機会が少ないゆえの…💦) 香港では絶対美味しい中華がいただけると思うので、普段なら飛びつくはずのお米を選ばず、チキンとタリアテッレパスタの方にして、正解。赤ワインと合う!美味しい〜。食後のハーゲンダッ

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        #193 意志を持って生きるということ

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          #230 出発に際し、英国紳士について考える

          なんだかんだ二年ぶりになった日本帰省のため、ロンドン・ヒースロー空港に向けて電車に乗っている。 前回の記事が1ヶ月前ということなので、今日のログのようなものを残したい。 今ちょうど海岸線の真横を走る電車の中だ。海の水面に日が射してキラキラしている。 それにしても雨が多かった… 過去最高の雨量だったこの冬。The wettest February だったかMarch だったか騒いでいたが、いつからいつだったか覚えていない。ずっと雨だった、というのが私のまとめだ。 今になって…

          #230 出発に際し、英国紳士について考える

          #229 アンティーク椅子の再生はまるで時間旅行だった

          Facebook上のマーケットプレイスで、このような椅子を無料で差し上げますというのを見ました。これはヴィクトリアンスタイルを代表するようなバルーンバックチェアといいます。(背もたれがバルーンのようにまあるいからです) 珍しくはないデザインで、イギリスではよく目にするのですが、ひとつひとつの曲線や装飾は微妙に違います。 この写真を見たとき、なんだか心が掴まれてしまったのです。不必要に飾り立ててないのにエレガントではありませんか。 しかも座面の剥げ具合。色もいいし、そこはかと

          #229 アンティーク椅子の再生はまるで時間旅行だった

          #228 英国の自然に包まれて、イネーブラーのお仕事

          新年の挨拶に「初春」という言葉を使いますが、この寒さで「なぜ春⁉️」と反論したい気持ちを一か月抱える一月。 そして二月半ばを過ぎてもポカポカの春とはまだ言えません。 とは言え風の中に、土の中から芽吹いているそこかしこに、確かに春の気配を感じられるようになってきました。 長い冬の終わりがやっと見えてきたことが、イギリスに住む私にはただただ嬉しいのです。 自然のなかで嬉しい嬉しい、とスキップしている私の前には3人の男性たちが歩いています。 七月に始めたイネーブラーのお仕事のこ

          #228 英国の自然に包まれて、イネーブラーのお仕事

          #227 しいたけさんに助けられました

          先日から続いていた、悪夢と夜中に声をあげて夫を起こすことがあったので、昨夜は別の部屋のベッドで寝ました。月曜の仕事始まりに仕事に行く夫の睡眠を保証してあげなければ‥‥と殊勝にも思ったからです。 そうしたら、一度の叫びで隣りで体を揺すってくれる人がいなかったために、一晩で2クールの悪夢を見、二度叫んだようなのです。 なにか暗号のようなワードを一生懸命声にしようとしている自分の叫びに気づいた二度の記憶がうっすらと残っていました。 最近の夜中の夢と叫びは何によるものなのかを書い

          #227 しいたけさんに助けられました

          #226 家具の再生 〜綺麗にしすぎず古さを残す〜

          今日は敢えて足さない、変えないことを大切にした家具の魅力をお伝えしたいです。 一つ目は小さな子ども用の椅子。 かぶった埃といい、何ともいい感じで古ぼけてます。 もともと私がボランティアで働くReSTOREにあったものです。脚同士を繋げて支える水平の棒が3本なくなっていました。 ところが、ツールも素材も大概その場で調達できる万能な作業所にも、ちょうどいい棒がない! 『少ししか要らないのに新しい丸材を一本買うのもなぁ‥‥』 そんな躊躇があって頓挫中の椅子だったことで、安く譲

          #226 家具の再生 〜綺麗にしすぎず古さを残す〜

          #225 こっそり愛用♪ サロペットスカートのアップサイクルで冬の強い味方に!

          唐突ですが、 夫が夏の屋外マーケットでこんなアイテムを私に買ってきたことがありました。 (写真を残していなかったので、イメージ写真です) 自分の妻イコール小さいと思っているのか(タイツを履けば可愛いのでは?という安易な思い込み)、今年還暦だということが記憶から落ちていたのか‥‥ ちなみにイギリスには、" Mutton dressed as lamb " という揶揄があります。 マトン (中年羊) がラム (子羊) であるかのように若づくりすること、つまり無理、やめとけってこ

          #225 こっそり愛用♪ サロペットスカートのアップサイクルで冬の強い味方に!

          #224 真夜中の暴れん坊将軍

          私の夫は聴力が優れている。 木を食う小さな虫が居て古い家具にたくさんの小さな穴が開いているのを見たことがあるだろうか? 彼は、あれが実際活動する『木を食む』音が分かる人だ。 加えて睡眠もかなり浅い。 そんな夫は就寝中にはトイレで流す水音にさえ目を覚ます。 従って、夜中に水を流す者はいない。 タイトルを見て、夜中の暴れん坊は Wood warm (木食い虫) だろうかトイレの水だろうか‥‥なんて思いつかれたかもしれないが、 真夜中に暴れているのはどうやら私らしい。 今朝

          #224 真夜中の暴れん坊将軍

          #223 アップサイクルを考える

          物を大事にして使うことには、資源を最大限に活かすという意味でサステイナブルとかエコ、はたまたローインパクト(環境へのダメージが低い)と様々な表現が使われるようになりました。今すぐ出てこないけれど、絶対ほかの言い方もありますよね‥‥ 作り直すことを日本ではよく『リメイク』と呼びますが、これは和製洋語であって英語ではないのです。 リメイクと言いたい時、英語ではUpcycle (アップサイクル) が一番近い気がします。 「リサイクルとアップサイクルの違いはなんですか?」と訊かれ

          #223 アップサイクルを考える

          #222 彼女の死が私に刻んでくれたこと

          死に関する内容を綴ります。どなたかの感情を害させてしまうかもしれません。どうか納得の上でお読みいただければと思います。 昨日、ある女性を火葬場での葬儀でお見送りしてきた。 名前を仮にキャサリンと呼ばせていただく。 彼女は10年前に夫のジョンを見送り、後に患ったパーキンソン病が、少しずつ悪化し、86歳の誕生日を迎えるほんの少し前に天に召された。 ジョンとキャサリンは、私が初めて教会の門をくぐった日に最初に話しかけてくださり、教会内の書店で小冊子を買ってプレゼントまでしてく

          #222 彼女の死が私に刻んでくれたこと

          #221 怒ってもいい。いや、むしろ怒らなきゃいけない時には怒ることにします!

          お久しぶりのコノエミズです。 今日は、過去に書き留めていた自分のノート(紙に書いたモーニングノートとかそういうやつです)を開いて自分でぐっと来たので、noteにも書き残そうと思います。ちょっと病んでいたというか、傷ついていた時でもあります。 もしかしたら、誰かにすごく嫌なことをされたとか、自分のことがちょっと嫌になってる人に届いたらいいな‥‥という気持ちです。 "「自己中」と「自分大好き」は似てるようで全然違う。 今の自分を好きになれていないから他人に評価を求めようとする

          #221 怒ってもいい。いや、むしろ怒らなきゃいけない時には怒ることにします!

          #220 20字の小説 『祝福と責任』

          結ばれる為生まれた。死ぬ為に解かないと。 イラストはみんフォトから、猫野サラさんのものですよ。ありがとうございます💕 小牧さん、お邪魔いたします。

          #220 20字の小説 『祝福と責任』

          #219 色褪せしたHOODを彩って元気になる

          先日のダッフルコートを蘇らせた話に嬉しい反応をありがとうございます。 そういえばもうひとつ、私の思い出のジャケットに愛を込めたお話があったので、今日はそれを‥‥ 私がこちらに来た頃、初めて知るイギリスの夏とクリスマス直後のセールにはちょっと興奮した。普段は手の届かないブランドものの値段がしっかりと下がるからだ。 なかでも憧れだったLaura Ashley (ローラアシュレイ) のワンピースが75% Off なんて嬉しくなっちゃって、結果自分には合っていなかった形、材質、デ

          #219 色褪せしたHOODを彩って元気になる