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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」…
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2020年8月の記事一覧

楽しむことを邪魔する自分の価値観

楽しむことを邪魔する自分の価値観

立派なものや社会において価値があるものは、人間の価値観の総意が決めていて、価値観がなくなってしまえば意味もなくなる。そのうえで敢えて立派なものを追いかけてもいいし、別にいいやと自由に生きてもいい。

価値観がなければ人間は悩まない。自分はどうしてこうなのかという悩みは、こうであるべきだという価値観があるから成立する。相手はなぜこうなのかという悩みは、人間は普通こうであるべきだという価値観があるから

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ターゲット設定は"サイエンス"でコンセプトメイクは"アート"という話

ターゲット設定は"サイエンス"でコンセプトメイクは"アート"という話

こんにちは。やまざきひとみです。

プロデュースの仕事をする上で最初にやることとして多いのが、ターゲットの設定やコンセプトメイクです。

この2つがブレると失敗とまではいかないけれど、後の軌道修正に多大な、本当に甚大なコストを使うことになります。一回決めたことをやり直すのではなくうまーくズラして成功させるのは、関わる人が多いほど骨が折れますし、成功確率も低いです。

要は、実際に市場が存在するのか

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noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

記事タイトル。
そいつは、今日もどこかで誰かを悩ませている。

一ヶ月かけて綴った渾身の10,000文字も、記事タイトルがイマイチだとあっけなくタイムラインの底なし沼に沈んでしまう。記事タイトルが優れていればスキ数やビュー数が大きく伸びることもある。すべてのnoteは記事タイトルに命運を握られていると言っても過言ではないだろう(敢えて大袈裟に言う)。

noteは、会員登録者者数500万人(202

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次なる「正統」を生み出すのは今の本流に対する「批判性」と時代を生き抜く「感度」

次なる「正統」を生み出すのは今の本流に対する「批判性」と時代を生き抜く「感度」

とある書店で、思いかげずジャケ買いした本があります。

「深い気づきをくれる本」というのは、こういった何気ない出会いで、軽い気持ちで手に取った本だったするんですね。

ちなみに私が本を買うときは「Amazonで指名買い」が半分。
残り半分は本屋をぶらぶらして、その時の「心が呼んだもの」を衝動買う場合が半分です。前者は狙ってピンポイントで買うので中身的に外すことは希ですが、後者は外すリスクがある代わ

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これは「呪い」を解く物語

これは「呪い」を解く物語

これは「呪い」を解く物語――

『ジョジョリオン』の冒頭で荒木飛呂彦は『ジョジョの奇妙な冒険 Part8』をこう宣言して物語を開始しました。

今回の記事は前回(第268号)の続きとなる話です。(良かったら前号と合わせてお読みください)

長くこの世界で仕事をしていると気が付いたら色んなルールや制約に慣れてしまい、それはもうまるで『呪い』のように我々の心に刻まれてしまっているということです。

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「たとえ話」が上手い人の頭の中はどうなっているのか?

「たとえ話」が上手い人の頭の中はどうなっているのか?

「たとえば話」や「比喩」がうまい人がいる。「この人はほんと仕事ができるなぁ」と感じる人は、大抵たとえ話や比喩が上手だ。

そういう人たちは「アナロジー思考」を持っていたりする。アナロジーとは直訳すると「類推」「類似性」を意味し、「類似のものから推し量る」こと。もう少し分かりやすく伝えると、「一見異なるように見えながら実は似ている」2つの世界を結びつける力だ。

最近知ったある話を例に挙げてみよう。

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戦うのではなく闘う

戦うのではなく闘う

「少年ジャンプに登場するキャラクターは戦っているのではなく闘っているのです。なので全てのセリフを修正してもらっていいですか?」

この指示を初めて受けたのは集英社の会議室で行われる監修会の席でした。

もう20年くらい前の話です。

意味わかりますか?

ゲーム内のシナリオに記載された全ての「戦う」というテキストを「闘う」という文字に修正変更してください、という指摘でした。

その頃の私は少年ジャ

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沈黙を語る

沈黙を語る

「何を話すか」よりも「何を話さないか」。

最近、テーマにしていること。余白、面影、移ろい、気配、残像、響き。ものごとの本質はいつも裏側に宿る。何を話すかではなく、何を話さないか。沈黙に収斂された見えない言葉の意味。

おおらかさ、ゆとり、軽やかさ、優美さ。所作や振る舞いは余白の扱い方で印象が変わる。空白を満たすのは、哲学であり、思想であり、美意識である。

僕はもっと「沈黙」をゆたかに語らねばな

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注意!歳を取ると頑固になるは本当!なぜ人の話を聞かなくなってしまうのか?

注意!歳を取ると頑固になるは本当!なぜ人の話を聞かなくなってしまうのか?

歳をとるほど人は頑固になる私たちは歳をとればとるほど相手の説得に耳を傾けないようになるということが研究からわかっています。

年配者の方が保守的な性格になりやすいのは、教育や経験の違いといった過ごした時代の影響力のほかに加齢による脳みその変化が影響をもたらしています。

よく映画やドラマなどで老人が頑固なキャラクターとして描かれたり、歳をとると頑固になるというような一般的な話がありますが、実際に人

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価値観にはジェネレーションギャップは存在しないらしい。表現方法が違うだけで若者も年寄りも、たいていの人は同じ価値観を持っているとのこと。相手と表現方法が異なるからといって、目的が異なるわけではない。

「感覚派」のジレンマ

「感覚派」のジレンマ

今日は偏頭痛で休みつつ、起きたら本を読み、しんどくなったら眠ったりしていた。そのあたりで改めて調べ直してみたのが「論理的思考」のこと。

わたしは、つい昨年くらいに「実は近い人と全くコミュニケーションが取れていなかったと伝えられる」という経験をするまで、自分がこんなにも感覚派なつもりはなかった。デザインをしていたときは考えて説明ができたし、自分が特に力を入れてやってきたことに関してはそれなりに人に

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たとえば、“100人、自分と似たジャンルの制作を行う人”がいます。

依頼をいただく場合。“100人中、1位の「なにか」”をもって、その「なにか」に「価値を感じる人」がいて、自分を選んでいただける。

つまり、「なにか」を、つくり手がハッキリ意識・形にすると…であい確率、急上昇!

とにかく東京の一流大学に通う金持ちのボンを、新開地近辺で暮らさせて価値観をアップデートさせてやりたい