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何度も読み返したい

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何回も読み返したくなる素敵なクリエイターさんのnoteをまとめてます #ビジネス #考え方
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記事一覧

ことばの根っこをどう育てるか。

ことばの根っこをどう育てるか。

ゲスいことは書かない。

もしも若いライターさんに文章力向上についてアドバイスを求められたとしたら、ぼくはそう答えるかもしれない。テクニック以前の、身の置き場として。自分がどういうフィールドで切磋琢磨するかの話として。たぶんこれ、多くの人が思っている以上にたいせつな話だと思う。

たとえば、「あの人、書いてることはゲスくて賛同できないことも多いんだけど、文章はうまいんだよなあ。なーんか読ませちゃう

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わたしはトラである、と考える。

わたしはトラである、と考える。

ああいう特集は、いまでもあるのだろうか。

子どものころに読んだ児童雑誌に『トラとライオン、どっちが強い?』みたいな特集ページがあった。ライオンといえば、百獣の王である。しかしながらトラが簡単に負けるとは思えない。ライオンが君臨する「百獣」ランドのなかに、トラは含まれていないのかもしれない。特集ページでは、それぞれの体長、足の速さ、ジャンプ力、主食としている動物、その他習性が事細かに記されていた。

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期待を手放すこと

「ためしてガッテン」にお坊さんが登場。喫茶店でコーヒーを頼むが、この店、番組の仕込み。「かしこまりました」と言って数分たち「お客様、オレンジジュースでしたっけ?」と、注文を聞き直すことを繰り返し。いつ怒り出すかというたちの悪い設定。ところが。

何度聞いても「ホットコーヒーです」と笑顔で返し、怒る様子がないので、とうとう番組スタッフが仕込みであることを明かし、「なんで怒らなかったんですか?」と尋ね

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100億企業の元カノの教え。

100億企業の元カノの教え。

私のnoteに何度も登場する元カノは社長令嬢であり、いわゆる富裕層であった。

といっても、東証プライムに上場しているような大企業のご令嬢ではない。あくまで北海道という地方の、とある企業のご令嬢である。

その会社は、北海道内のとある業界の覇者であり、グループ売上は100億円を超える。税引前利益がどうなのかは知らない。

元カノのおじいちゃんとおばあちゃんで創業したらしく、当時は元カノのお父さんが

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【サイトマップ】このつきと言います!

【サイトマップ】このつきと言います!

デンマークにワーホリで滞在。フォルケホイスコーレ3つに留学しています。人生の理想を、理想のままにしないため、あれこれを模索し、主にそれについて書いています。毎日瞑想をし、毎日noteを更新しています。気軽に「このつきちゃん」と呼んでください!

自己紹介

お知らせ

「スキ数」が一定数以上のもののみ載せています。
気になるところを、読んでいってください!

🇩🇰 ヒュッゲの国、デンマークライ

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エネルギーを生み出すのは「振れ幅」

エネルギーを生み出すのは「振れ幅」

大都市と地方都市のちがい

ぼくはここ数年、首都圏と地方を往復する生活を送っている。

頻繁に行き来していると両者のちがいについて感じさせられることが多いのだけど、いちばんのちがいはダイナミズム(力強さ)にあると思うようになった。かんたんに言えば、大都市のほうが、なにごとも振れ幅が大きい。

東京には、超富裕層だけが集まる場所もある一方で、ホームレスだけが集まる地区もあり、そのあいだで有象無象の人

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まずは五感で観察、理論は後

もう10年近く前になるけれど、「すいえんさー」というNHK教育の番組が面白くて。特に衝撃的だったのは、大学対決。私が初めて大学対決を見たのは、京都大学との対決だった。A4の紙で作った物体の滞空時間を競うという競技。京大の学生は博学さと理論知を発揮して、様々な形の物体を作った。かたや。

アイドルグループのすイエんサーガールは、中学高校生の女の子たち。飛行体の知識も理論もなく、流体力学ももちろん知ら

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恋人ができたら読んでほしい記事。

恋人ができたら読んでほしい記事。

若いころに読んだ本の中でも、とりわけ遠藤周作の『愛情セミナー』ほど私の人生に影響を及ぼした本もない。

『愛情セミナー』は、昭和を代表する作家である遠藤周作が、1977年に出版した恋愛指南書なのだが、古今東西の恋愛論を引用しながら、遠藤周作独自の「愛」に対する見解が述べられている。

そしてここに書かれていることは、間違いなく、いまの私の血肉となっている。

この本に書かれている内容の一部は現代で

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「共感」は疲弊するが、「思いやり」は健やかで優しい、という研究

「共感」は疲弊するが、「思いやり」は健やかで優しい、という研究

年明けから能登の震災、続いて羽田空港での接触事故と、心の痛む事案が続きました。親族との楽しい団欒のふとした合間にもニュースが気になり、話題にし、いたたまれない気持ちになり、そしてまた団欒に戻る…。そんな2日間を私は過ごしてきました。

そんな折、画像の組織心理学者 Adam Grant の投稿がタイムラインに流れてきました。あまりにタイムリーな内容で驚きました。

粗訳しました。

投稿と共に、A

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「なんで、ふつうにできないの?」そう浴びせられてきた人たちへ。

「なんで、ふつうにできないの?」そう浴びせられてきた人たちへ。


「なんで、ふつうにできないの?」

という言葉を、何度人生で浴びせられただろう。何度頭のなかで反芻しただろう。母の説教を、クライアントの怒号を、右から左に聞き流しながら、「そんなの、わたしが1番知りたいんだが〜!」と憤っていた。

「ふつう」って何やねん。どうしたらそこに到達できるのよ。散々悩んで、試行錯誤した挙句、とうとうわたしは「ふつう」になれず、会社を辞めて、フリーランスのライターとして働

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「まだ大丈夫」と心は嘘をつくから。しんどさに素直になる技術の育て方

「まだ大丈夫」と心は嘘をつくから。しんどさに素直になる技術の育て方


ぼくはときどき、ぼくに嘘をつくぼくはムダにプライドが高い。

ちょっと難しそうな仕事を頼まれても「これくらい余裕です」という顔をしてしまう。それで、とんでもないことを引き受けてしまった……とあとから一人で勝手に困っていたりする。

おまけに、ぼくは考えていることがとても顔に出やすいので(だからトランプ遊びもとても弱い)、誰かがすぐに気づいて「大丈夫なの?」と声をかけてくれる。だけどムダにかっこつ

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全体を見渡し、欠落を見つけ、それを補おうする力

阪神大震災のとき、現役京大生が救援物資の在庫管理を担当。すべての物資の種類、数を把握し、1500名いる被災者の消費量を計算してどの物資がどのくらい不足するかを予測し、ボランティアに的確に指示を出すので「歩くコンピューター」と呼ばれ、被災者の子どもたちに人気だった。

しかし1500人もの人たちを支える救援物資の膨大さ、しかも全国から送られる救援物資は、ダンボール箱を開けてみないと入数と種類も分から

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自分を健康的に保つもの

自分を健康的に保つもの

ここ数ヶ月、自分でもおどろくほどに、まったくメンタルが落ち込まない。そんなことを言うと、友達には「何があったの?」「たしかに楽しそうだね」とおどろかれたり納得されたりして、しばしばその理由を聞かれるようになった。

考えてみれば、いくつかの理由を思いついたので、今日はその理由をつらつらと書いてみたいな、と思う。



まずひとつめは、生理との付き合い方が変わったこと。これは私にとって、かなり大き

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「本当のこと」を求めすぎない

「本当のこと」を求めすぎない

「本当の気持ちはどこにあるの?」「本当に大切なことは何?」といったセリフを、今までの人生の中で何度聞いただろうか。

「真実の愛」「本当の自分」なんて言葉がこの世でしばしば使われるように、小説や映画の中でも、現実世界のあちらこちらでも、いつだって人は「本当」や「真実」を求めているよな、と思う。

私自身、自分の気持ちや何か行動するときの理由に対しては、ずっと「本当のこと」がどこかに存在するものだと

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